霧が晴れると、オリオンには巨大なヒポグリフ(ルーエン公はビーキュイと呼んでいた)に騎乗したルーエン公の姿がはっきりと視認出来た。
彼は「鷹の鉤爪」と称される巨大な強弓を左手に握ると腰の箙から槍程もある矢を抜き取り、ルーエン公の駆る巨獣に狙いを定めた。
普段は横柄で大雑把なオリオンだが、敵を侮るような事はしなかった。
「まともに渡り合っては手強いルーエン公を相手にするより、まず騎獣を仕留めて足を奪う」心積もりである。
「びょう!!」と矢走りの音を残してオリオンの弓から飛び去った太矢は、彼の狙い通りにビーキュイの太く長い胴に突き刺さった。
「まだ止めとは行かぬな。あれ程に大きな的ならゴブリン共を射抜くよりもた易いわ。」
その頃軍団の左翼に展開していたアルドール前方で飛行するペガサスの騎士に向けて矢を放った。
彼が放った矢は空中で無数のかけらに別れて騎士達に襲い掛かった。
「滅びの雹」と言う呪いを込められた矢である。
「滅びの雹」と言う呪いを込められた矢である。
アルドールには1騎のペガサスが傷ついて落ちていくのが確認できた。
一方手傷を負ったビーキュイを駆るルーエン公は、手傷を負わせたオリオンに突進するよりも自軍を撹乱しかねない大鷹に跨る乗り手達を仕留める為に猛然と突撃を仕掛けた。
乗り手達は傷ついたビーキュイの翼を侮って彼をかわす事をしなかったが為にルーエン公の突撃を許してしまい、その槍とビーキュイの爪の為にあっという間に屠られてしまった。
そしてアルドールに矢傷を受けたペガサスの騎士達は、前方のヴェイラリオス率いる7人のワイルドライダーに突撃を仕掛けたが、目前でその勢いが尽きてしまった様だ。
***
ゲームはZONOさんが「淑女への祈り」を捧げる為、私が先攻を頂きました。
1ターン表は敵ナイトの突撃をギリギリかわす距離を狙って移動しました。
しかしながらWHRを移動させた際、川の上で移動を終えれば良かったのですが、川の上ではミニチュアの安定が悪かったので、軽い気持ちで川の前に置いてしまった所、ギリギリルーエン公の突撃レンジに捕まってしまいました。
2ターン目
「あのヒポグリフは傷ついている。今この時に一気に仕留めてしまおう!」
オリオンの近くに展開していたワイルドライダー達はビーキュイの横腹に突撃を敢行した。
彼らはビーキュイに更に深手を与えたが、深手に怒ったビーキュイとルーエン公の剣によって返り討ちに遭ってしまった。
逃げるワイルドライダーを追いかけるルーエン公は遂に彼らを仕留めると、目の前の森の中で矢を番えるオリオンが目に付いた。
「これはオリオン殿!潔く雌雄を決しようではないか!!」
ルーエン公とオリオンとは此処で一騎打ちの態となった。
公の槍はオリオンに傷を負わせたが、オリオンの槍がビーキュイを捉えると、遂にこの騎獣は力尽きてどうと倒れた。
一方カイエン卿率いる聖杯の騎士団と王国の騎士達は、前面に現れたグレィドライダーに一気に突撃した。
「ヴェイラリオス!いつも通り俺達は逃げるぞ。後を頼むぜ。」
グレィドライダー達は、左に位置するヴェイラリオスに叫んだが、ヴェイラリオスの返事は意外な物だった。
「このままでは奴らに届かん。お前らで騎士達を受け止めろ!なぁにこれは試合だから死にはしねぇさ。ブレトニアの貴婦人の看護を受けて親交を深めてくれよ!」
「相変わらず薄情な野郎だ!」
などという暇もなくグレィドライダー達は殺到した騎士の槍に飲まれてしまった。
***
残り傷2となったビーキュイに止めを刺そうとWD2で突撃したのですが、あっさり返り討ちに遭ってしまいました。
後で計算すると期待値で言っても2ダメージを与えるのは無理だった様です。
その後の追撃でルーエン公が調度オリオンの真前に来てしまい、(「迎え撃て!」も不可)重大なミスとなってしまいました。
3 件のコメント:
まさしく薄情モノの決まり文句みたいダネ^^
ヴェイラリオスはきっとニヤリと笑って
心の中で「君達の事は忘れない!」って
叫びながらもサッサと行ってしまったの
でしょうネェ^^;
なんか、みなさんイイ意味で、個性が出てきていますねw
まったくテイストが違うんで、読んでて楽しいです。
CADを使う案って、すごくイイって思いましたw
自分でバトルしたにもかかわらず、続きが楽しみっす!
>天さん
ヴェイラリオスは、普段はのんびりした所も有るのですが、戦場では真に薄情者です。
続くヴェイラリオスの戦いは次回をご覧ください。
>ZONOさん
ZONOさんのレポートとは毛色を変えてみようと思って色々模索してますよ。
図面はちょっとうろ覚えなところも有るので、(GE2の後半の機動等…)違ってる所が有ったら指摘お願いします。
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