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2007年7月6日金曜日

樹海の戦士その8 スペルシンガー


 今回はヒーロー枠のウィザード、スペルシンガーを紹介しようと思います。
 スペルシンガーは、ヒーロー枠1つを使ってアーミーに編入できるウィザードで、ウィザードレベルを1レベル有しており、追加ポイントを支払う事で2レベルのウィザードにアップグレードすることが出来ます。
 ウッドエルフのウィザードは、スペルウィーヴァー(ロード枠のウィザード)を除いて、使用するスペルを、全てアーミー固有の魔法大系「アセル・ロゥレンの魔法大系」からスペルジェネレイトします。

 その為スペルシンガーについて紹介する為には、「アセル・ロゥレンの魔法大系」についての紹介は必要不可欠でしょう。
 「アセル・ロゥレンの魔法大系」は、ルールブックに載っている8つの魔法大系と同じく、6つのスペルで構成されています。 その内訳は、

 1. 森の歌(ツリー・シンギング)目標値4 ウィザードの周囲36㎝以内の1つの林を好きな方向に(1d3+1)×2㎝動かす。/36㎝以内で林の中に少しでも入っている1つの敵ユニットに対してd6回、(攻)5の自動ヒットを与える。

 2. 森の怒り(フューリー・オブ・フォレスト)目標値6 ウィザードの周囲36㎝以内の1つの敵にd6回、(攻)4の自動ヒットを与える。ただし敵が林の周囲12㎝以内にいる場合、(攻)が5になる。
 3. 隠されし小道(ヒドゥン・フォレスト)目標値7 ウィザードの周囲36㎝以内の1つの味方ユニットがあらゆる地形を「移動しやすい地形」として移動できる。またこのユニットにはマジックでない射撃が無効になる。

 4. 黄昏の神兵(トワイライト・ホスト)目標値8 ウィザードの周囲36㎝以内の1つの味方ユニットが「恐怖を引き起こす」ようになる。元々「恐怖を引き起こす」ユニットは「恐慌を引き起こす」ようになる。

 5. 女王の祝福(アリエル・ブレシング)目標値9 ウィザードの周囲36㎝以内の1つの味方ユニットに「再生能力」が当てはまる。

 6. 祝祭の先触れ(コール・オブ・ハント)目標値11 ウィザードの周囲36㎝以内にいる1つの味方ユニットが(2d6)×2㎝の追加移動をする。(敵に接触すると突撃発生)すでに接近戦に入っている場合は、(回)が1増える。

 細かな条件はアーミーブックを見て確認して頂くとして、大まかな効果は以上のとおりです。
 どのスペルにも共通しているのが、ターゲットを選べる範囲がウィザードの周囲36㎝以内だと言う事と、視界を必要としない事が上げられます。
 効果範囲がやや狭いので、ウィザードはある程度の危険を犯して敵の近くに移動する必要が有りますが、視界を必要としないので味方ユニットや、情景モデルの中に隠れた状態で、スペルを唱える事が出来ます。
 スペルの効果は、味方ユニットをサポートするものが多く、2番の森の怒り以外は、何らかの形で味方ユニットを移動させたり、能力をアップさせるスペルになっています。
 経験的に各呪文の使いやすさを5段階評価にすると、

 1番☆☆☆(あまり強くは無いが、無いと困る)
 2番☆☆☆☆(単純で使い易い)
 3番☆☆☆(敵の編成によっては大変有効/反面意味が無い事もある)
 4番☆☆(元々「恐怖」を持つユニットが多いので、効果が薄い。「恐慌」は7版では効果が弱くなった)
 5番☆☆☆☆☆(安定して使える。ピンチを切り抜けて逆転に繋がり得る)
 6番☆☆☆☆(嵌ると強いが、目標値が高いので安定した効果を期待しにくい)
という感じです。
 敵の近くで呪文を使うという条件を考えると、スペルシンガーよりもブランチレイスの方が使いやすいのですが、4番以降の呪文は目標値が高いので、1度にパワーダイスを2個までしか使えないブランチレイスでは効果を期待することが困難です。(特に6番は目標値が11なので、ほぼ無理でしょう)
 その為、攻撃的にスペルを使いたい場合は、どうしてもスペルシンガーが必要になってきます。
 それからもう一つ重要なのは、ブランチレイスはアーケインアイテムを所持する事が出来ないという事です。
 特に「解呪の巻物」(ディスペルスクロール)を持てない事は大きいでしょう。
 ウッドエルフアーミーは、各モデルの(耐)が低め、かつ少ないモデル数でユニットを構成することが多いので、相手のマジックに対して非常に脆弱です。
 その為「解呪の巻物」は、一定以上の規模になると必需品と言って良いほど重要になります。
 また、巻物の使い方ですが、私の場合は「使える内に使っておく」主義で使っています。
 パワーレベル3~4程度の場合は判断が分かれますが、8を超えた場合は迷わずに巻物を消費する事をお勧めします。
 ディスペルダイスは不確定要素が多いので、ゲーム序盤でうっかり強力な呪文が通ってしまって、主力ユニットが半壊してしまったら作戦の組み立て自体が崩壊する事に繋がりかねません。
 以上の条件から、1000pts以上のアーミーでは余程の事情が無い限りは、(相手がドワーフ、ケイオスコーン等)スペルシンガーを1人以上編入する事をお勧めします。
  私の場合は2000pts位まではレベル2のスペルシンガー1人+レベル1のブランチレイス1人で編成する事が主です。
 スペルシンガーが持つアイテムは、たいていの場合「解呪の巻物」×2ですが、初期装備でロングボゥを持っている為、エンチャンテッドアイテムの「滅びの雹」(1回使用、(攻)4の矢を3d6発発射する)を持たせる事もあります。
 とにかくポイントコストが高いキャラクターなので、編入するからには能動的に使って戦果を上げていくべきでしょう。
 ミニチュアについてですが、写真の左は旧版で「ウッドエルフ・メイジ」として売られていた物で、右側は現行の「スペルシンガー」のミニチュアです。
 この他の現行モデルは空中浮揚しているような特殊なポーズのミニチュアですが、その為に安定性が悪い事と、アーミーリストに有るロングボゥ等の初期装備が表現されていないので、公式のGT等では「装備が見たまんま」のポイントを受け取れない恐れがあります。
 その為に作ったのが写真中央のモデルで、旧版モデルにグレィドガードのパーツを使って装備等を追加しています。
 自分ではそれなりに上手く出来たと思っているので、今現在一番多く使っていると思います。
 その他の現行モデルも、いづれ作って行きたいと思っています。

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