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2007年7月8日日曜日

ドラゴンを作ってみよう 4日目(ベースコート+下塗り)







  4日目はいよいよペイントに入ります。
 先ずはサフ吹きになります。
 ウォーハンマーのミニチュアは、メーカーでも下地を黒として次第に明るい色へと上げていく方法が多く紹介されています。
 シタデルカラーは、他の模型用塗料に比べて隠ぺい力が強い事もあり、塗られていない部分は、黒=影となって残る為、比較的簡単に綺麗な仕上げが出来る方法です。
 しかしながらドラゴンの様な大きくて、ディテールが入り組んだミニチュアの場合は全てのディテールを暗色→明色に上げて行かなくてはならない為、かなりの手間と時間が必要になります。
 その為、今回は下地を白として、ここにベースとなる基本色を流すように塗り、一気に明暗をつけてしまう作戦にしました。
 最初にシタデルのSkull Whiteのスプレーを吹きます。
 吹き方については、黒を吹く場合と全く同じです。
 私の場合はベランダに塗装ブースとなる箱(写真の物はあまり大きく有りませんが、なるべく大きい物の方が良いです)を置いて吹きます。
 小さいミニチュアの場合は箱に両面テープで固定して、箱を動かしながら吹き付けていますが、ドラゴンの場合そういうわけにもいかないので、ミニチュアを直接手で持って吹き付けています。
 手が汚れるのでレジ袋を手に被せています。(写真最上段)
 吹き終わった物が2段目の写真です(ピンボケの物しか残っておりませんでした)
 吹き終わったミニチュアを確認すると、部分的にスプレーが回らなかった所が見受けられるので、不で塗りでフォローします。
 筆塗り用の塗料は、GSIクレオスのMr.ベースホワイト(ラッカー系)に同社のMr.メタルプライマーを大体1:1位で混合した物を使っています。(写真3段目、蓋にPと書いているのはいつも混ぜた物を作り置いている為です)
 小さいミニチュアを1つだけ作っていたりして、わざわざスプレーを吹くのが面倒な場合(筆塗りを面倒と感じる人もいる様なので、この「面倒感」は意見が分かれる部分かと思いますが)にも便利に使う事が出来ます。
 下地塗りが終わったら、基本色のペイントの前に地面のフロックを接着します。
 フロックと言っても土の部分のみで、生えている草や落ち葉などは完成直前に接着します。
 地面に使っているのは、模型専門店等で売られている「シーナリーサンド」と言うもので、シタデルサンドに比べて粒が細かく、土の表現に向いています。(シタデルサンドは、スケール的に砂利道くらいの粒の大きさになると思います)
 これも普通の使い方で、ベースに少し薄めた木工用ボンドを塗って、シーナリーサンドを撒きます。
 その後ボンドが乾燥してから、かなり薄めた木工用ボンドを改めて上からかけます。
 これによって、フロックがポロポロ落ちるような事を防ぐ事が出来ます。(シーナリーサンドは、水で固まる性質が有るので、ボンドは混ぜなくても良いかも知れませんが、念のために少しだけ混ぜています)(写真4段目、倒木や石に色がついているのは、はやまってそこだけ塗ってしまった為です)
 乾燥後、土の部分はタミヤアクリルのXF-10フラットブラウンにXF-1フラットブラックを2:1位で混合した物を、岩の部分はフラットブラックをそのまま塗っています。
 地面は塗料が吸い込み易くなっているので、薄めて使うと塗り易いようです。
 これが乾燥したら本体の塗装です。
 ドラゴンの体色は、メーカーの作例と同じ緑にしようと思い、基本色にする色を探してみましたが、今回はタミヤアクリルのXF-1濃緑色をアクリル用シンナーで薄めて使う事にしました。(写真5段目)
 今回は薄めて流すように使うつもりなので、シタデルカラーは向いていないと思い、タミヤカラーにしました。
 タミヤカラーの場合つや消しカラーは、XFで示されていますが、つや消しと半光沢が同じXFに分類されているので、使った事がないカラーはあらかじめ瓶の蓋にでも塗って確認すると良いでしょう。(特に航空機用のカラーは半光沢が多いようです)
 今回色を流す事で明暗が表現できるようにする為、カラーを薄めて使う事にします。
 薄める割合は、自分でも勘でやっているので細かく書けませんが、新品の状態でカラー5:シンナー1位にしているかと思います。
 実際に塗ってみて調節しているのが実情です。
 薄すぎた場合は、上からまた塗ってやれば幾らでもフォローが効きますが、濃すぎた場合はリカバリーが難しいと思います。
 「ちょっと薄すぎるかな」と言うバランスが調度良いのではないでしょうか?
 それからアクリルカラーは水を使っても薄める事が出来ますが、私はアクリル用シンナーを使う事にしています。
 水だと薄めすぎた場合に弾かれてしまって塗料が乗らない恐れが有るのと、シンナーなら乾燥が速いので次の作業にかかるのが早いという利点が有る為です。(実はシタデルカラーもアクリルシンナーで薄めています)
 これで体色を塗ったのが、6段目と最下段の写真です。
 この段階では角や爪等、色分けする予定の部分はそのままにしています。
 白に濃緑色を流し込んだので、鱗のディテールが浮き上がっているのが解るでしょうか。
 これに調子を整えたい部分だけハイライトやシェイドを入れてやれば、かなりいい感じになるでしょう。
 次回は角などの塗り分けをして行こうかと思います。

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