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2017年9月12日火曜日

ジグ・マック第2回、仕上、塗装、要するに完成

 前回6月に書いたジグ・マックの製作日記ですが、この程完成しました。
 前回最後はこんな感じ↓
で、ほぼ工作の概要は完了した感じでしたので、今回は仕上げから塗装が中心です。
 と言う訳で捨てサフ状態
膝関節は完成してたんですが、前回の日記の後すぐに割れてしまいましてABSジョイントに換装しました。
元は膝パッドのパーツがかなり肉厚できつめの噛み合わせで膝関節をかしめてへたりを防止すると言う巧みな設計になっていましたが、この機に膝パッドも薄く削り込んでいます。
 そして足の裏は展開式のクローが付いているという感じでプラ板を貼ってみました。
 これってZ以降のモビルスーツに標準的に備わって設定ですが、使い勝手が似通っているのでパクってみました。

 いよいよ塗装ですが、酒餅G7のレギュレーションは基本的には筆塗なんですが、まずエアブラシで基本塗装をします。
 基本塗装をしたところで重機動メカ共通の特徴である眼(一部では「オーメ」と呼ばれていますが)を塗ります。
 黒をベースにリキテックス(アクリル絵の具)で混色したピンクをグラデーションを付けながら塗りました。
元が絵の具だけあって非常にピンクの発色が鮮やかです。

 足の裏は塗装前にもうちょっとディテールを追加
 設定的にはこの足裏だけでガンダム本体と同じくらいになります。

 で、さっきエアブラシを吹いた本体塗装ですが、ジグ・マックは設定身長99mと言う事で、30階建ての超高層ビルに相当する巨大な機械なので、エアブラシで均一な塗装をするとその巨大感を表現できないと思い、この上に筆塗で基本色に明色、暗色、緑、赤を混ぜた色を点描画の要領で色を乗せていきました。






写真だと今一つ解りにくい感じもしますが、のっぺりした印象はぬぐえたんじゃないかと思います。
 
で、大体完成となります。
 前にも書きましたが、組み換えで特徴的な巡航形態を再現できます。

こうしてみると手足のついたUFOと言う感じがします。

手の爪にはバッフ・クランの間で徹底抗戦を示す白(劇中では主人公が休戦の為に白旗を上げた為に対立が激化すると言う描写が有ります。)を塗ってみました。
本当はボディに白ラインを描こうと思いましたが、劇中にバッフ・クランのキャラクターから「白い手袋を投げる。挑戦の合図です」というセリフも出てくるので、ワンポイントならやはり手だろうと言う事になりました。
以上、今回も締め切りを守る事が出来ました。

2017年8月27日日曜日

エルメス 夏休みの工作

 今年の夏は少ないながらも夏休みが取れたので、夏休みの工作としていつもと違うプラモを作ることにしました。
 以前に買って長いこと積んであったモビルアーマー・エルメスです。(商品名は登録商標の問題で「エルメス」という言葉を使えず「ララァスン専用モビルアーマーとなっています)
 久々のガンプラです。
 元のキットはかなり出来が良い物で、設定画の特徴を良く捉えています。


 エルメスは富野総監督のスケッチ(俗に富野メモと呼ばれているものです)をほぼそのまま「御大」大河原邦男先生がクリーンアップした物です。
 ビグザムやグラブロといった化け物の様なデザイン目白押しのモビルアーマーの中にあって唯一大人しいデザインですが、縦方向の可動軸しか持たない2門のメガ粒子砲が気になっています。
 この辺を何とかしたいのと、劇中連邦側から付けられたニックネームの「とんがり帽子」のイメージを強調することをテーマにしました。

 そんな訳でまずボディカウルのスリットを裏側から0.5㎜プラ板で埋めました。
それからエルメスにはデルタ翼のようなものが付いていますが、宇宙空間では翼じゃないだろうと言う事で、放熱板と解釈として0.5㎜プラ板の裏表にラジエーター風のスジ彫りを施し、幅5㎜程度に切った0.5㎜プラ板をフレーム状に貼り付けました。

 「とんがり帽子」イメージはエポパテにてカウルの縁を跳ね上げる事と中央に峰を作ることで表現します。
とんがり帽子と言うか、マジンガーZに出てくる敵の戦闘員である鉄仮面軍団の兜みたいになりました。
この時カウル下の機関部らしいところにあるベンチレーター風のフィンを0.5㎜板に置き換えましたが、もしかするとキットのパーツを削り込んだ方が早かったかも…

 カウルの形が整ったら、主砲を付けるヶ所にボールマウントを作る為の穴を、左右でずれないように開口します。
最初は回転砲塔にしようかと思ったのですが、シルエットが崩れちゃうので結局第2次大戦中のドイツ戦車の前面機銃の様なボールマウントとしました。

 これでも劇中でセイラのGファイターを撃つ為に真上まで主砲を持ち上げた状態を再現できます。
 主砲の基部はいつものコトブキヤABSボールジョイントです。

 こうして主砲基部を作りつつ、コックピットの切り込み、さらにコックピット上部の突起部分(富野メモでは戦闘機機首のレドームの様にリフトする様な絵が描かれているので、ビットからの精神波を受け取るサイキックレーダーみたいなものだと解釈し「サイコレドーム」と書きます)をエポパテで整形しています。

 それからこのキットには、着陸用のスキッドのパーツが付属しているのですが、今回は戦闘中の状態を再現する為付けませんでした。
 そうなると、ディスプレイの方法が無い(グラブロ、ビグロ等にはスタンドが付属していますが)ので、プラ板の積層からスタンドを自作することにしました。

 機体とスタンドはボールジョイントで接続します。
富野スケッチによると、この機種の下にモールドされている長方形のパネルがコックピットハッチの様で、ここが開いてエレベーターでパイロットシートが下りてくるようです。

 本体をスタンドに固定するほかに、キットに付属する10機のビットとシャアのゲルググはスタンドから真鍮線で保持することにしました。


 付属のゲルググは、完全な直立姿勢なのでポーズを付けるべく一旦バラバラにし
 削ったりプラ板を挟んで角度を付けつつ再接着してポーズを付けます。
 イメージとしてはTVシリーズでのビームライフルを構えるポーズです。

番組末期はそれまで作画監督を多く勤めていたキャラクターデザイナーでもある安彦良和氏が入院してしまったので、作画レベルが下がったと言われる中(劇場版「めぐりあい宇宙」で新作パートが7割を超えるのもこの為です)綺麗にまとまっていて個人的に好きなポーズです。

 工作が粗方済んで塗装です。
 エルメスと言えばライトグリーンで、兵器らしく少しくすんだ色にしようかと思いましたが、劇中にはビグロ、ビグザムと言った緑色のモビルアーマーが他にも登場しており、当時使える色数が少ない中で三者とも色調を変えてあるので、意図が有っての事と思いなるべく劇中の色を再現する方向で調色し、一発目はエアブラシで吹き付け、その後筆塗でアクセントをつけています。

 機体表面のパネルラインはスジ彫りではなく、面相筆での描きこみです。
 これはスジ彫りが苦手と言う事も有りますが、1/550というスケールを考えると溝を彫るより塗装で再現した方が良いかもしれないと思ったからです。

マスキングテープを貼ってそれを定規にするように筆を添わせると、意外にうまくできました。

 そんな訳で粗方完成
 本体はラッカー系、細部やビット、ゲルググ等はシタデルカラーで塗りました。
 やっぱりこういう細かい物には薄い塗膜でも強い下地隠蔽力を発揮するシタデルカラーが向いているようです。
ビットを繋ぐ真鍮線は、ロケットモーターの噴射炎をイメージしてオレンジ系で塗ってみました。

最後に宇宙空間風背景をバックに完成写真

  後からですが、唯一のマーキングであるジオン公国国章を機体上面にシタデルカラーで描きこみました。


いつもは製作に3~6カ月くらいかかっているのですが、今回は2週間程度で出来ました。
 製作時間を短縮するのにも良い経験になったようです。

2017年8月20日日曜日

ダーナ・オシー 第6回 定点写真集

 ダーナ・オシーも完成したので定点写真を集めました。
 2017.2.27
キットの仮組
 悪くはないのですが、デザイン画では前に出ている肩が左右に出ています。
 ガンダム等の人型ロボットの癖が残っているんじゃないかと思っています。
 さらに今回は宮武画稿準拠にする為全面的に改造します。
4.1
頭部、顔の形状変更、肩の付け根と肘関節と前腕の変更 、股関節と膝関節の変更、腿と脛の形状変更を行い、なんとか手足が揃った状態です。
 4.9
 つま先がついて何とか自立できるようになりました。
 4.23
脚の爪を追加、ミサイルランチャーも作り始めました。
 5.10
 ソードの製作開始、特徴的な指にも手を付け始めました。
 5.13
 うまく前傾した姿勢が取れないので脛の形状を変更しました。
 コンバーターを付けました。
6.26
 しばらく間が空きました。
 指の形状を詰めています。
 また、コンバーターにリブを付けました。
  7.2
 地味ですが背中に4枚のプリュウムを付けました。
 7.13
 膝裏のカバーを作りました。
 この頃から部分的に捨てサフを吹いています。
 7.19
 指を除いて粗方工作が終わり、サフを吹いたところ。
 7.23
 塗装開始
7.25
  完成
製作期間は5か月程度と、ダンバイン2000よりは短いですが、途中で寄り道をしなけりゃもう少し早くできるんじゃないかと思います。