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2010年12月12日日曜日

伝説巨神イデオン

 一日に日記を書いてから更新していません。
現在ゲームズワークショップのグランドペイントコンテストに向けて、フル回転でミニチュア製作を行っていますが、コンテストのレギュレーションで未発表のものという規定があるので、作業状況は発表できません。
そこで前回の日記でイデオンの製作を発表したからには、いつか日記に書こうと思っていた「伝説巨神イデオン」の原作(というかTVアニメ)について紹介しようと思います。
実際ダンバインの時と同様、買いこんであったDVDをヘヴィローテーションで回しております。
ダンバインの場合は大抵のDVDレンタル店で借りられるのですが、このイデオンについてはなかなか置いておらず、業を煮やして数年前に買い込んでしまったわけですが、劇場版2作の購入を迷っているうちに市場から消えてしまったので、僕の手元にあるのはTVシリーズ39話分のみということになります。
来年の3月に再びDVD化の噂もあるので、その際には購入しようと思っています。

さて、肝心の作品についてですが、伝説巨神イデオンは1980年から81年にかけてテレビ東京(当時は東京12チャンネル)で放映されたテレビアニメで、機動戦士ガンダムであまりにも有名な富野由悠季(当時は喜幸)氏がガンダム終了直後のタイミングで総監督を務めています。

物語の舞台は、亜空間航行(作中では「デスドライブ」と呼称します)の発見で恒星間飛行が可能になった未来の銀河で、人類は銀河のあちこちの惑星に植民を行っています。
ストーリーは人類が入植を始始めてまもない「ソロ星」と呼ぶ惑星に、「バッフ・クラン」(「バッフ族」という意味)と自称する異星人が調査のために訪れるところから始まります。
偶然遭遇した二つの種族は不幸な誤解や勘違いから武力衝突に突入してしまいます。
科学力に優れるバッフ・クランの攻撃から入植者を守ったのは、ソロ星で発掘された謎の3機のメカニックが合体した「巨神」イデオンに偶然乗り合わせた少年たちでした。
そして生き残った入植者達はイデオンと同じく発掘された「ソロシップ」と名づけられた宇宙船でイデオンと共に宇宙の逃避行を余儀なくされます。

という感じで、富野アニメらしい始まり方(というよりこれがその元祖か?)で、お互いの種族がかなり相対的に描かれているのが特徴で、人類とは目や髪の色以外は特に違いのないバッフ・クランも自らの母星(作中では「ははぼし」と発音します)を「地球」と呼んだり、前述のソロ星も彼らには「ロゴダウ」という独自の呼び方をします。
ちなみにバッフ・クランは人類を「ロゴダウの異星人」と呼び、イデオンの事は「ロゴダウの巨神」(巨人ではなく巨神です)と呼びます。
バッフ・クランには「無限力イデ伝説」という神話が有り、そこに登場する無限エネルギー「イデ」を求めてロゴダウに調査に来た訳です。
そしてイデオンやソロシップはバッフ・クランとの戦いの中で次第に「無限力」と呼ぶべき天文学的なパワーを発揮し始めます。
ソロシップの乗員達も、イデオンのパワーに恐怖を覚えるバッフ・クラン達も、互いを恐れ、または功名心から、逃亡と追撃から生まれる戦いは激化の一途を辿ります。
とにかくソロシップの登場人物が仲間同士でもギスギスしていて、非常にストレスを感じるドラマになっています。
特にソロシップに乗り込んだバッフ・クランの名門貴族の娘「カララ・アジバ」とソロシップのリーダー的青年の「ジョーダン・ベス」は互いに惹かれ合いますが、自分たちの植民惑星を襲撃された乗員達はカララを簡単に受け入れることができず、度々トラブルの火種になります。
また、ソロシップを追撃するバッフ・クランも、互いの功名争いや政治的な駆引きといった個人的な事情から、二つの種族の運命を泥沼に引き込んで行きます。

といった具合で非常に取っ付きにくいアニメで、本放送当時観ていた僕(当時小学生)に理解できる訳もなく、どこが面白いのか理解出来なかった覚えがあります。
また、主役のイデオンのデザインもガンダム以前のヒーローロボットと同様(元々の企画はそういう企画だったそうです)3体合体のギミックを持つ積木のようなデザインで、ガンダムで「リアルなロボット」を見てしまった視聴者には受けが悪く、放送は4話程のストーリーを残して打切りの憂き目に遭ってしまいます。

ただし劇場版ガンダムの好調で後に総集編とも言える「接触篇 A CONTACT」と放送されなかった分のストーリーを描いた新作映画「発動篇 Be Invoked」が同時に劇場公開されることになり、僕達は幻の最終回を観ことが出来る様になった訳です。

とにかくスケールが大きいアニメで、禁じ手的な表現を使用されているので、今こういうものを作っても、イデオンを見た人には「あぁ、イデオンの真似をしたんだな」と思われてもしょうがないでしょう。
とにかく、これ以降のアニメには非常に大きな影響を与えた作品だと思います。

2 件のコメント:

さとう さんのコメント...

お久しぶりです。私もイデオンはリアルタイムで見た世代です(ちなみに最初のロボットショックはライディーンでしたw)。個人的にはダイターン3からガンダムを経てイデオン>ダグラム>ダンバインと続く時期はロボットアニメの成長期というか試行錯誤の時期というか、いま改めて考えると製作者の方々も若かったんだなぁ、と感じます。これらの作品の後にZやZZがあると思うと、なるほどとw。

イデオンの模型となると私などは、その巨大さを表現するか、それともアニメの画面のような鮮烈さを意識するか悩むところですが、スノットさんがどんな感じに仕上げるのか楽しみです。

スノット さんのコメント...

>>さとうさん
 どうも、ご無沙汰です。
 若かったというかロボットアニメが一番輝いていた頃だったと思いますね。
 イデオンの立体物としては、やまとの1/600のフィギュアと超合金魂で、ある程度決定版的なものが出たかと思うので、できるだけ違うアプローチで攻めたみたいところです。
 でも105mのイデオンは6.9mのダンバインに比べるとイメージしにくいです。