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2007年7月3日火曜日

ドラゴンをつくってみよう1日目-2(金属線加工)





















 ボルトイン加工が出来たら次は本体の組み立ての下準備を行います。
 まずはパーツに残ったパーティングラインや、バリの整形を行います。
 面倒な作業ですが、パーツを組み合わせた後で作業をすると、余計な力が掛かって組み立て中のキットを破損する恐れも有りますので、組み立て前に極力済ませておくべきです。(それでも組んでいる最中に新しいバリを見つけて、泣く泣くパーツをばらす事が有ります)
 この時に一緒にパーツ同士の合いを確認し、干渉する突起等が無いか確認します。
 この段階でパーツの合いを調整出来れば、後の接着部の補修も簡単になり、全体の構造強度も高くなります。(大きな隙間に大量のパテを詰めても強度は上がりません)
 パーティングラインの処理が終わったら真鍮ブラシ等でパーツ表面の離型剤等の不純物を除去します。
 この際にパーツの表面が磨かれると新たにバリを発見する事がありますので、その場でまたバリ取りを行って仕上げます。
 パーツの表面処理が出来たら接着面に金属線を仕込みます。
 このキットは翼を除く全てのパーツがメタル製なので、ただ漠然と接着すると強度を保つ事はとても無理なので、接着部分に金属線を通す必要が有ります。
 道具と材料ですが、金属線を通す為にピンバイスが必要になります。
 軸が太目の物の方が疲れにくいと思います。(計10箇所くらい×2回=20回発程度の穴を開けるので、手が疲れてきます)
 金属線の方は100円ショップで買った1㎜Φの銅線です。
 特に細かいパーツは無いので1㎜Φだけで大丈夫だと思います。
 と言ってもこのキットの中にも比較的細かいパーツがあり、左側足首、舌、双子の姉妹の左腕等がそれに当たります。
 こういった細かいパーツに穴を開ける際には、位置がずれ易いので、注意が必要です。
 これを避ける方法としては、細い刃を使って下穴を開ける方法が有りますが、私の場合は簡単に済ませる為にカッターナイフで十文字に切り込みを入れる方法を使っています。(写真最上段、赤印)
 それからフォレストドラゴンで接続が難しいのが、細かく分割された尻尾のパーツです。
 接続部が多くとても面倒なのですが、完成すると非常にダイナミックで格好いいドラゴンを見る事が出来るので、ある意味最も重要な部分です。
 この部分のパーツはおそらく接着面積を少しでも広くとるためだと思われますが、クランク上に分割されています。(写真2段目)
 このクランク部分を利用して、比較的容易に精度の高い金属線穴の開口が出来ます。
 まず片方のパーツに接着面からパーツを貫通する様に穴を開けます。(写真3段目)
 二つのパーツの内、片側だけを貫通させるのですが、貫通部が表面に現れる為、後で補修をすることを考えて、腹側(ウロコ等の複雑なディテールがない面)に貫通口を出すようにします。
 穴を貫通させたら2つのパーツを合わせて、今度は表側から刃を入れて、相手側パーツにアタリを付けます。(写真4段目、写真の赤線が接着ラインです)
 この段階ではアタリを付けるのみで、深くは彫り込みません。(2つのパーツが固定されていないのでかなり困難な作業になってしまいます)
 アタリのついたパーツが写真5段目です。(赤印の部分)
 この状態で改めて穴を彫り込みます。
 パーツの厚みがあまり無いので、誤って貫通しないように注意が必要です。
 時々手を止めて穴の深さを確認するのが良いでしょう。(構造強度を上げる為には少しでも深く彫りたい所なので、難しい所です)
 この作業を繰り返して、すべてのパーツに金属線を取り付けた上体が最下段の写真です。
 この段階では金属線を瞬間接着剤で、片方のパーツに接着したのみで、パーツ同士は一切接着していません。
 写真の赤印の部分が金属線を仕込んだ箇所です。(全11箇所)
 この中で1部、上記の貫通工法が上手く出来ない箇所があり、胴体と首の接続部がそれに当たります。
 この部分は位置を測って正確に開口する必要があります。
 ただしパーツ自体が大きいので、もしも多少位置がズレた場合でも、受けの穴の径を一回り大きな刃で広げてやれば修正できます。
 接着時にエポキシ接着剤をちゃんと充填してやれば強度が落ちる事は無いと思います。
 貫通させた部分は、写真で解る様にわざと長く出していますが、接着前の段階で、線が表に出ないように切りそろえておく必要があります。
 また足の裏から伸びている線は、長く伸ばしたままにしておくと、ベースに固定する際に便利です。
1日目の作業はこんな感じです。

5 件のコメント:

ZONO さんのコメント...

すごいっす。。。僕は作製しながら、こんなに丁寧なレポートを書けないっす。。。

プラ同士だと、溶けてくっつくから、強度はある程度安心できますが、メタルはエポキシ接着剤や瞬間接着剤だけじゃあ、不安になっちゃいますもんね。僕も真鍮線を入れて強度をましますが、欲張ってピンバイスで穴を開けすぎて貫通しちゃうことがよくありマッスル。

さすがのMっ子でも、そう何度も受け入れられないアクシデントです。

さんのコメント...

ああ~。ドラゴン組み立て終わる前にこの記事を読めれば。あんなに苦労することなかったのにwww
針金の穴が合わないわ、尻尾つけたと思っても、またとれたりで。すごく苦労しました。
最初の穴あけで、片側に貫通させてやる方法は目から鱗でした。
この続き、楽しみです。
(場合によっては、バラして組みなおすか?という気分)

スノット さんのコメント...

>ZONOさん
自分で書いてみると、改めて発見が有ったりするので、意外と自分自身も勉強になったりしました。

記事ではこう書いていますが、私も時々外部まで貫通させてしまい、泣く泣くグリーンスタッフで補修しています。

>基さん
基さんもドラゴンを作っておいででしたか~

私も貫通させる方法を知るまでは、穴の位置を合わせるのに苦労していました。
針金を貫通させる方法は、女の子フィギュアを作るモデラーがよく使う技法の様です。
ああいうのも面白そうですが、ウォーハンマーのミニチュアとはまた違う部分で、えらく難しいみたいですね。

Sin さんのコメント...

>貫通
 私の場合、穴の延長線上に当たるところに、ミニチュアを支えている手の指先を当てるようにしてます。
 貫通少し前になってくると、ピンバイスの押す圧力が伝わってくるので、そこでやめておくと、ぎりぎり貫通前あたりで止められます。

 一度試してみてください。

スノット さんのコメント...

>Sinさん
ちょっと「ギリギリチャレンジ」っぽいですね。
「ピンバイス・ギリギリ選手権」とかやってみたくなりました。