このブログを検索

2014年9月23日火曜日

ダンバイン2000年版 第4回 ボディ、頭部 修正

 製作中のダンバインですが、大きくは進んでいないものの各ブロックの形を煮詰めています。
 まずは定点写真↓

 前回↓
と比べて違いが分かりにくいと思いますが、まずボディの方は前回側面写真を撮った時に、肩関節周りのスペースが大きいことに気づいたので、そこを修正していきました。
 前回↓
修正後↓
胸のキャノピー(画稿には「オーラ感応ウィンドゥ」との記述あり)と真下のハッチ部分にタミヤエポキシ速硬化タイプを盛り付け、それと反対に肩付近のフレームはパテ盛り+削り込みでかなり絞り込みました。
 やってみると画稿と照らし合わせて写真を撮るのは、形状を確認するのになかなか有効です。
 実は左右対称を確認するために画稿のデータを反転して反対側の形状を確認しています。
 それから地味ですが、襟部分も高くしています。
 ウィンドゥの両側にある目玉ともつかないディテールは、ダーナ・オシーやボゾンと同じくコックピットハッチの開閉ヒンジおよびロック機構ではないかと考えています。
 それでもどう開くのかは今一つ確信が持てないのですが…

 一方頭部については、上の側面写真にも写っていますが、クチバシ部分にパテを追加して延長し、顎のバンパーにもパテを持って顎を厚く、口のスペースを小さくしています。↓
実は眉庇の部分も少し削り込んで正面でより目が合いやすい形にしています。

 地味な作業ですが、特に胴体は一から作るのに近いので、あわてずに形状を見極めていこうと思います。

2014年9月14日日曜日

ダンバイン2000年版 第3回 頭部(魚系/骸骨系)

 製作中のダンバインですが、ボディと並行して頭部の加工も行いました。
 キットの頭部は↓
前にも書きましたが、正面系を意識されていて比較的僕好みの形です。
 僕はダンバインの顔を私的に「魚系」と「骸骨系」に分けています。
 魚系というのは多くの作画を行った湖川友謙氏の描くダンバインで、TVアニメや多くの立体物がこれで、横から見た顔を意識して書かれていて正面から見るとこういう感じになります。↓
口(?)の部分が目に向かって大きく広がっており、仮に上から見ると富士山の様な感じになるであろうというものです。
 それに対して骸骨系は元のデザインを担当した宮武氏が書いたものに多くみられるもので、この口の部分が絞り込まれており、つまり頬がこけた感じで、正面やや上から見ると骸骨の様な感じになるものです。
 以前に製作した1/72ダンバインもこの「骸骨系」です。
 今回の2000年版も宮武氏の描きおろしなので、自ずと骸骨系になります。
 また、2000年版は鼻先に奇妙なクチバシの様なカバーが付きます。
 そんなわけで元のキットの鼻先を瞬間接着剤で裏打ちした後削り込んで少しダルな角度に変え、タミヤエポパテ速硬化型でこのクチバシを作ってみました。↓
 デザイン画と比べるともう少し伸ばした方が良いかもしれませんね。
 これを正面から見るとこんな感じ↓ 
 前述の髑髏系になっていると思います。
 前の日記で2000年型はスズメバチのイメージと書きましたが、面構えはこのクチバシと顎のバンパーが別パーツになったせいで、よりスズメバチらしい印象になっています。

 結構形が出来てきましたが、まだ難関のコンバーターが残っています。

ダンバイン2000年版 第2回 ボディの工作

 前回の日記から製作を始めたダンバイン2000年版(モデルグラフィックスの2000年9月号にはThe Origin Dunbineとの記述がありますが、便宜上2000年版と書くことにします)ですが、似ているところは多いものの違う所は徹底的に違うので、どうしたものかと思いました。
 もっとも今までそう思い続けて数年が経過しているので、今回は「案ずるより産むが易し」の方針を採用して、前回の状態↓
に、闇雲にセメダイン社のエポキシパテ木工用を盛り付けてみました。↓
ある程度予期していたのですが、いざ盛り付けてみると胸ブロックと腰ブロックの大きさのバランスが違うようで、この状態になるまでに腰のジョイントをコトブキヤのポリ製ボールジョイントに挿げ替え、なおかつ胸側を都合1センチ程度切飛ばしました。
 切飛ばして上下のサイズは縮んでいますが、前後方向にはサイズアップとなっています。
 これが大体8月末の状態で、現在はこんな感じになってます。↓
パテの削りと盛りを繰り返しながらバランスを観つつ地味な作業をしています。
 今回使用したエポキシ木工用は家具やドアなどの木部の破損を補修するためのパテで、きめは粗め、比重は軽め、そして一番の特徴は硬化時間が1時間未満と非常に早い事です。
 きめが粗いのは難点ですが、軽いのはキット改造において有利です。
 ただこの製品の最大の難点は、製品状態で主剤と硬化剤がくっついている為、接触部分が硬化不良を起こして削っているうちに不良部分が露出することです。
 グリーンスタッフ等もくっついているので、練り混ぜる前に接触部分を取り除くのですが、こっちの場合は主剤を硬化剤が海苔巻きのようにくるみ込んでいる為、取り除くのがほぼ無理です。
 製品仕様としては止めてほしいのですが、練り混ぜの手軽さを求めた仕様で、なおかつ僕がダンバインを作るために開発された製品でもないので仕方なく、削った際に出てきた「ダマ」部分はナイフで抉り取ってサイド補修をしています。
 写真で色が違っているところは、不良部分を取り除いて盛り付けなおしをするところでパテを木工用からタミヤエポキシパテ速硬化型に切り替えたためです。
 こちらは木工用に比べてやや重く、きめが細かく、硬化時間が半日程度(エポキシパテの中ではこれでも早い方です)で、練り混ぜ時の粘りが強くて後からの盛り付けでも比較的食いつきます。
 僕はエポパテを練るときは必要量よりやや多めに練ってしまうようなので、余った分で腰部分にも盛り付けを行っています。
 腰の方は胸に比べて見かけが大きく、胸と腰を繋ぐ関節部を攻撃されないようにするためか跳弾板というかネズミ返しといった感じに反り返るような感じで上に伸びて関節をカバーしています。
 それでも関節の位置は変わらないようでパテでふちを伸ばすだけでかなりいい感じになりました。↓
腰の部分は尻にかけてまだ直す必要が有りますが、大きさのバランスは悪くないようです。
 こうしてわかるのは元のデザインがどこかカブトムシを思わせる感じだったのに対して2000年版はどちらかというとハチのような印象を受けると言う事です。
 ボディに関しては同誌の作例の谷明氏の物以外立体物が無いうえに谷氏の作例も独自の解釈が込められているのでこれはこれで自分なりの解釈を作る必要が有ります。
 まだ時間と手間がかかると思います。