3ターン目
歩く巨木と言うに相応しいツリーマンは、敵陣の奥深く踏み込み、先程から一団の騎士達と鬩ぎ合っていた。
「びきり!」
騎士達を押し留めていたツリーマンの脚に突然大きなひびが走り一気に崩れ落ちてしまった。
体の奥が朽ちていたのか、はたまたかつての戦いで負った傷が癒えていなかったのか・・・
一方林の中では”樹海の王君”オリオンと”獅子心王”ルーエン公との一騎打ちが続いていた。
オリオンの槍捌きは鋭く、何度かルーエン公の急所に槍を突けたが、その槍先は時に公を包み込む霊力に阻まれ、また負わせた傷が見る間に塞がり、未だに手傷を負わせる事が出来ずにいた。
ひきかえルーエン公の「クーロンヌの剣」は、一太刀一太刀確実にオリオンに深手を負わせて行った。
いつしか駆けつけたガウェイン卿率いる聖杯騎士の一団が見守る中、遂にオリオンは力尽きて斃れてしまった。
その頃”楽園の騎士”ヴェイラリオスは騎士達に蹴散らされたグレィドライダーを眺めて呟いた。
「やっぱりあいつ等じゃあ持たなかったな。」
そして手にした皆朱の槍を構えて彼の率いるワイルドライダーに号令を発した。
「槍を構えろ!角笛を吹き鳴らせ!獲物はあの殻をかぶった人間どもだ!「野生の七人」の槍捌きを見せてやろうぞ!!」
そうしてワイルドライダー達共々、今や彼らに横腹を晒しているカイエン卿の聖杯騎士団に殺到した。
精強を誇る聖杯騎士達も、「野生の七人」の槍を受けて次々に斃れ、遂に総崩れの態となった。
「勢いを止めるな!次があるぞ!!」
ヴェイラリオスは尚も仲間の乗り手に号を発して、聖杯騎士の向こうに展開していた王国の騎士達に突っ込んだ。
騎士達は一旦持ちこたえる構えを見せたが、ヴェイラリオス達の槍と角笛が引き起こす恐怖の響きに遂に敗走せざるを得なくなった。
「よし!このまま一気に押し込んでやる!」
ヴェイラリオスは狩の喜びに燃え立っていた。
***
ツリーマンは、エラントとの戦いで1点負けとなり、この時点でオリオンのジェネラリティーが使えたので、目標値9以下での「戦意喪失テスト」だったのですが、ダイスがすっぽ抜けて一気に全滅してしまいました。(ここまで無傷だったのですが・・・)
オリオンは相手が相手なので、一騎打ちになった時点で遅かれ早かれこうなるのはしょうがないと思っていましたが、ルーエン公の多重セーブには参りました。
4ターン目
勢いに乗ったヴェイラリオスは、次なる騎士の一団に向けて一気に攻め寄せると、まだ若い(人間の尺度でも若かった)騎士達をその槍で瞬く間に蹴散らした。
「敵はまだいるぞ!奴らも血祭りに上げるぞ!!」
彼等はその向こうに現れたガウェイン卿率いる騎士達に殺到した。
しかしながらその突撃は正面から受け止められ、その槍は幾人あの騎士の鎧を貫いて深手を負わせたにも関らず、その勢いは完全に押し止められてしまった。
聖杯騎士達の振るう魔力を帯びた剣は、ワイルドライダー達が持つ精霊の霊気を切り裂いて、「野生の七人」は1人、また1人と斃れていき、遂にヴェイラリオスは仲間達に撤退の合図を送った。
「ここまでやられてはもう狩は出来ない。もう引くしかないな。」
彼は戦線を離れた。
***
ヴェイラリオスの突撃でエラントを仕留めたのは良かったのですが、アルドールを同時に突撃させるスペースを作って右に寄せてしまった為に、グレイルの横を取れずに正面から突撃をする事になってしまいました。
またしても冷静さを欠いて判断をミスってしまい、結局此処までがこちらの最後の見せ場となってしまいました。
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