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2014年5月31日土曜日

ウッドエルフ背景設定―トルゴヴァーン―

 12の領域の設定も11番目のトルゴヴァーン(Torgovann)まで来ました。

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―トルゴヴァーン 星光の炉―
デイス公の支配する領域

 星光の炉はアセル・ロゥレンにおいて、あらゆる驚異的な道具や武器を製造する職工たちの領域である。
 その領域のまさに中心に位置するブナの下にあるヴァール神の金床は、その鍛冶神の神殿でもあり、夜毎力強い炉の熱気と光に包まれている。
 ヴァール神の金床が発するさざ波のような熱気は森の精霊達を呼び寄せ、子供のような姿をした精霊はその金床でハンマーが振るわれる様を覗き込む。
 そうした生き物はそこから発する生命力あふれる炎を好んでいるが、それが放置されたり漏れ出すことによって森に害をなすことを恐れてもいる。

 デイス公はこの祝福されたエルフの鍛冶場の頭領で、どのエルフの記憶をたどっても最初から頭領であった。
 彼はアリエルやオリオンよりも古いウルサーンからやってきた最初のエルフの一人だという噂もある。
 或る者は初代フェニックスキングのアナリオンのドラゴンアーマーを鍛えたのは彼だと主張する。
 それが本当ならばデイスは何千歳もの高齢という事になるが、その中では時間が止まるともいわれるアセル・ロゥレンの中でもそれはあり得ないと思われている。
 なぜならば、デイスがそれ程の高齢であるとするには、彼があまりにも若々しく、せいぜい中年の容貌であるからだ。
 彼は誰の記憶よりも前から盲目であるが、それによって彼の技量や仕事の速さが損なわれることはない。
 彼は眼が見えない代わりに、手触りと熱した金属による空気の変化を読み取ることが出来るのだ。

 そして彼の視覚の欠如は、彼の炉に燃える火のような口調を鎮める事もない。

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 領域についてよりもデイスについての説明の方が多いですね。
 ドラゴンアーマーが作れるならロゥレンでも作ってほしいものです。

2014年5月27日火曜日

ウッドエルフ背景設定―フィル・ダリック―

12の領域の背景設定も10個めのフィル・ダリック(Fyr Darric)です。

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―フィル・ダリック 詐術師の森―
 「仮面」のヘグリア夫人の治める領域

 フィル・ダリックはアセル・ロゥレンにおいて、詐術の神ロエックの聖地であり、多くの破天荒な栄光を祀った祠が建てられている。
 ここでも饗宴とウォーダンスを行う広間を見つけることが出来る。
 それはウォーダンサーの放浪生活に似つかわしい作りになっている。
 住人達は排他的だが、木々の間には常にだれかの笑い声が木魂している。
 ウッドエルフに捕えられた侵入者は、春分秋分の祭りでウォーダンサーに決闘を申込み、それを斃すことが出来れば自由を取り戻すことが出来る。
 そしてもちろんそれに成功した者は誰もおらず、彼らは誇りを傷つけられて死を迎える。
 なぜならこのロエック神の信者たちは無比の決闘者であるからだ。

 そもそもこの決闘は捕虜を解放する為のものではなく、ウォーダンサーが自身の腕前を確かめるため者であり、それを証明する事で決闘は終了となり、どんな相手も無残に切り刻まれてその生涯の最期を迎える。

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ウォーダンサーのメッカのようですね。
神秘的で残忍なウォーダンサーの様子がうかがえます。

2014年5月25日日曜日

ウッドエルフ背景設定―ウィドリオス―

領域の背景設定の紹介も9つ目のウィドリオス(Wydrioth)まで来ました。

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―ウィドリオス 松の崖―

フィンドル公とイヴリン夫人の治める領域
 松の崖は灰色山脈のドワーフやグリーンスキンからの脅威にさらされている土地である。
 外から見たときにその急斜面はアセル・ロゥレンの他の場所と比べても、さほど守りが固いようには見えない。
 侵入者が松の崖が大きな砦である事に気づくのは、その麓まで到達したときだけである。
 エルフ達は、そびえる樫や岩やそこに絡みついた棘が延々と連なるこの地形を天然の砦としている。
 地下に入り組んだ根を補強して作った迷路のような回廊は、それらの拠点をつないで、グリーンスキンの勢いに乗りきった「グァーグ!」さえも退ける、単一の生きている砦となっている。
 多くの名将がこのウィドリオスの樹林で最期を遂げた。
 なぜならばこの砦は、侵入する事よりも脱出する事がはるかに困難であるためだ。

 フィンドルと彼の部下はそれら侵入者を残虐な方法で止めを刺すことに喜びを感じている。

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 この「松の崖」は6版アーミーブックでは「松ヶ岩」と表記されていましたが、原文では(Pine Crags)という言葉なのと、内容的にも岩というよりは崖地のようなので、表記を変える事にしました。
 ここの君主のフィンドルは6版アーミーブックのマジックウェポンの「精霊の剣」(性能は変わりましたが今回も残っています)の背景説明の中で、刀鍛冶デイスに精霊の剣の製作を依頼したものの、出来栄えにケチをつけて代金を払わなかったためにデイスの怒りを買って仲間の精霊達に屋敷を取り囲まれて渋々代金を払ったとの記述が有ります。
 ただしその時の記述は「フィンドル夫人」なので、もしかすると奥方のイヴリンの事かもしれません。
 この刀鍛冶のデイスも後の背景設定に登場します。

ウッドエルフ背景設定―ティルシス―

領域の背景設定も8つ目のティルシス(Tirsyth)です。

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―ティルシス 灰色の広間―
 ヴェールのアルダ夫人の治める領域
 アセル・ロゥレンの他の領域のエルフの多くは灰色の広間を薄暗く辛気臭い場所だと考えている。
 彼らはティルシスの住民の悲壮感のある雰囲気や喪服のような色合いの衣服を好む様子をその論拠に挙げる。
 灰色の広間に流れる音楽はどれも物悲しい。
 影の下で暮らすエルフ達の葬送歌であると彼らは言う。
 実の所ティルシスのエルフ達は、他の領域のエルフと比べて決して悲観的な訳ではない。
 彼らは単に生命の終わりに対して、その始まりと同じくらいに尊崇の念を抱いているだけなのだ。
 その為、たとえ他の領域の親族が忘れてしまった死者でも、その記憶を込めて樹林の中に無数の月光石の彫像を建てることで、死者の魂を敬っているのだ。

 そしてそのような弔いの場を荒らす者が居るならば、その者は恐ろしい災難に見舞われるだろう。

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今回アルダ夫人の二つ名である「ヴェール」は原文では(Parted veil)となっており、今一つ意味が掴めませんでしたが、文脈から見て女性が葬式の時に顔に書けるヴェールの事ではないかと思います。

2014年5月24日土曜日

ウッドエルフ背景設定―サイスァール―

 領域の背景設定も7つ目のサイスァール(Cythral)になりました。

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―サイスァール 荒ヶ森―
 「夜鷹」のドレイヤル夫人の治める領域
 エルフと森の精霊は共存関係にあるが、すべての精霊がそれにあてはまるわけではない。
 最初の大会議が催されて数千年たった現在でもエルフ達を滅ぼそうとする精霊は存在している。
 或るものはその悪意のままにふるまう事に純粋に喜びを覚え、また或るものはその力と狡猾さとで、全力でエルフたちに戦いを挑む。
 最初にエルフ達が、荒ヶ森に境界石の柵を巡らせたのは、そこに悪意に満ちた精霊たちを閉じ込める牢獄を作る事で、その脅威に対抗しようとしたからであった。
 それらは極めて残忍な者たちで、森の他の領域で観られるドライアドやツリーマンはそれに比べれば非常に穏やかであるとさえいえる。
 しかし、境界石を並べただけで永久に荒ヶ森の怪物たちを閉じ込めておくことはできない。
 ツリーマンや巨大な精霊たちは巨石で作られた境界石でも少しくらいは倒してしまう力が有る。
 1つや2つの境界石が倒されても結界に大した影響はないのだが、それがいくつもの境界石が倒されてしまえば結界も力を失ってしまうだろう。
 したがって境界石を維持し、その牢獄全体を守ることは荒ヶ森のエルフ達の永遠の使命なのだ。
 彼らは本当に必要な時以外はサイスァールでは生活せず、その代わりに境界石の柵の外側に設けられた広間で暮らしている。
 しかし荒ヶ森のすべてが居心地の悪い場所という訳ではない。
 また、荒ヶ森の生き物がすべて怪物という訳でもない。
 そのいくつかは定命なる物を影に繋ぎ止めてしまうような魅力を備えた妖艶な精霊である。
 そういったものに魅入られた者たちは荒ヶ森から無事に帰還する事は無い。
 彼らのほとんどは定命のもので、その魂は邪悪なナイアドや悪霊たちのそれと入れ替えられてしまう。
 荒ヶ森の野伏達はそのような者たちを常に警戒しており、不法に侵入した多くのよそ者は、打ち首や火炙りに処される。

 しかしその罪を免れた取り替え子は巧妙にウッドエルフ達の宮廷に取り入るのだ。

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 アセル・ロゥレンの暗黒面ですね。
 新ユニットのワイルドウッドレンジャー(荒ヶ森の野伏と表記しました)の役目や彼らの恐怖ユニットに強い設定の裏付けも記述されています。

ウッドエルフ背景設定―アティルウィス―

 12の領域の翻訳も6つ目で折り返し点です。
 今回は冬に閉ざされたアティルウィス(Atylwyth)一番読み方がめんどくさい名前です。

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―アティルウィス 冬の心臓―
「ヒイラギの葉」のセオランが治める領域
 アティルウィスは季節が冬に固定され、氷に包まれた領域だ。
 枝には霜が張り、木々の間には雪が厚く積もっている。
 あらゆる小道には青白い彫像が立ち並び、広間への入り口を示している。
 これらの彫像のうちの幾つかは職人たちの優れた手業によるものである。
 しかしそれ以外の物は、悪戯の罰を受けるナイアドや、水魔ケルピィが過去の悪行や将来への禍根を絶つためにエルフ達によって氷の檻に閉じ込められたものである。
 これらの彫像は誰にも見られていない時、中の精霊がそこから逃れようともがくために少しづづ形を変えている。
 この土地においてはその寒さで動きが鈍くなり、眠り込んでしまう為に精霊たちはほとんど活動をしない。
 ほとんどの精霊は来る事のない美しい夜明けを待って眠りについている。
 その為この土地においては、森の精霊とエルフ達のつながりは最も薄いものとなっている。
 そのかわり、数少ない眠らない精霊たちはエルフと話し、夢を通じて他の領域の精霊達に働きかけるという方法を好む。
 森の精霊達は、存亡の危機に有ってさえ目覚める事が無いので、この領域の防衛は専らエルフ達の勇気と戦技に依存している。
 その為、この領域のエルフ達は他にはない強い強迫観念を持って戦いの技量を研ぎ澄ます。

 そしてセオラン公の広間にはほかの領域よりもはるかに多くのエターナルガードの武勲の記録が飾られている。

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 という事で、エターナルガードを中心にアーミーを組みたい人はこの領域のカラーで(ミニチュアギャラリーにはアティルウィスカラーの写真が有ります)塗った方が良いよ!
 という領域のようです。

ウッドエルフ背景設定―キャヴァロック―

 12の領域の背景設定の5番目のキャヴァロック(Cavaroc)です。
 「青空の林」という表現は(The Skymark Reaches)という言葉でかなり意味が違うのですが、Skymarkというのがどうもわかりません。
 Skymarkを画像検索すると、先ごろ問題になったミニスカートのCAの写真がいっぱい出てきます。
 「空にも届きそうな」という意味ではないかと思うのですが、良い言葉が浮かばなかったので「青空の林」という曖昧な表現にしました。

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―キャヴァロック 青空の林―
 エクォス家のエドラエル公が治める領域

 青空の林は、アセル・ロゥレンの南の境界付近の、ロゥレンでは稀な草原地帯の多い領域で、牧草地として利用されている。
 キャヴァロックのエルフ達は、ひとたび戦の角笛が吹き鳴らされると世界でも最高の腕前を持つ騎手として戦に赴く。
 彼らは気が短くかつ手も早い。
 戦においてしばしば無謀な突撃を敢行するのはたいてい彼ら青空の林のグレィドライダー達である。
 キャヴァロックのエルフ達の向こう気が強いのは常識となっている。
 なぜならキャヴァロックの草原は、欲深なブレトニア領主達が領土を広げようとするときに最初に攻め込まれる土地だからだ。

 過去それらの侵略する人間に対してエルフ達は力でねじ伏せる事で対抗してきたが、最近はケンネル領のダムゼルに姿を変えた精霊達が事前に領主たちの計画を妨害するという微妙な手段に変えてきている。

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 エクォスというのは4版の頃にアーミーブックのフレーバーにあった氏族という設定に出てくるものだそうです。
 6版では血のつながりの無い「血族」(Kindred)という設定に変わっていましたが、また元に近い設定にしたみたいです。
 ダムゼルの設定は、ブレトニアや6版ウッドのアーミーブックを読んだ時にそれを匂わせる表現が有りましたが、今回は明記されるようになりましたね。

ウッドエルフ背景設定―モードリィン―

 領域の翻訳も4つ目です。
 まだ8つも残ってますね。
 大まかには全部できてますが、普通に読める文章にするのは結構大変ですね。
 領域名の(Modryn)はまた表記悩みましたが、モドリィンよりはモードリィンの方が格好いい気がして、ノリで決めてしまいました。

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―モードリィン 夜の峡谷―

モーラナ夫人とアルラス公の治める領域

 モードリィンは常に影に覆われた土地である。
 この樹林に日の光は届かない。
 ここに灯される光は、性悪な精霊たちが喧嘩をしながら枝の間を飛び回るときに発する光だけである。
 永続する闇によるものか、この領域に住む者はエルフも精霊も他の領域のそれに比べると、非常に執念深い。
 彼らは他の領域のウッドエルフの間では禁忌とされるような慣習や、禁断とされる魔法に手を染めている。
 だがそれは最初からそうだったわけではなく、夜の峡谷は、かつてアセル・ロゥレンの中でも最も明るく壮麗でその住民も聡明で誰からも歓迎を受けるような領域として知られていた。
 アセル・ロゥレンに暗い時代が訪れた時期に、女王アリエルの暗く沈んだ魂がかの領域に広がり浸透してしまったと言われている。

 メイジ・クィーンはやがて心の均衡を取り戻したのだが、モードリィンの暗闇は晴れぬまま今に至っている。

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 文章に出てくる「暗い時代」というのもどうやらテキスト中に記述が有るようです。
 ダークエルフとのつながりも感じられる内容ですね。

2014年5月22日木曜日

ウッドエルフ背景設定―アルグィロン―

 「領域」の背景設定も3つ目になり、今回はアルグィロン(Argwilon)です。
 またまた発音の面倒な名前です。
 
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・アルグィロン 月光の樹林
 「滅びの星」サランドール公が治める「領域」
 アルグィロンは光と驚きに満ちた領域で、川は水の精霊ナイアド達が戯れ、滝は幽玄な音を立てながら歌うように流れ落ちる。
 この領域はメイジと魔法に支配されており、これはロゥレンのほかの領域では見られないことである。
 ここは詳細な歴史的古文書が多く保管され、ウルサーンからの古い伝統の多くが引き継がれている、アセル・ロゥレンではただひとつの場所である。
 その為か、月光の樹林のエルフ達は、自分たちが他の領域のエルフよりも優れていると考えて疑わない。
 かれらはグリスメリー河のナイアド達と話をすることが出来、また灰色山脈の大鷲達とは不変の友情を確かめ合う。

 その為も有って、アルグィロンのエルフ達は古代の言葉を習得している。

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と前の2つに比べて少なめですが、ここの君主の「滅びの星」サランドールは僕がウォーハンマーを始めたころの日本語版のソースブック(版の時期としては5版ですが、日本語版はあちこちいじってあったので正確には5版とも違います)に載っていた名前で、ちょっと懐かしい感じがしました。
 海外ではどんな感じなのかとThalandorで検索するとこんなサイトが見つかりました。
 4版ウッドエルフのフレーバーテキストに載っていたキャラクターなのだそうで、このサイトの管理者が独自の解釈でスペキャラとしてデータ化しています。
 7~8版の移行期に書かれたようで、今とそぐわない部分もあるのでそのあたりを勝手にいじって載せてみます。

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「滅びの星」サランドール

 サランドールの乗る大鷲グァンドールはグレィトイーグル達の中でも最も有名である。
 かつてサランドールがズィルヴァニアの吸血伯爵と戦った時、彼の乗騎であったこの大鷲は彼の命を救う為にその勇気と強さとを示した。
 アンデッドの軍勢と戦うエンパイア軍の加勢に来ていたウッドエルフ達は、大量のスケルトンを前にして苦戦していた。
 各々のエルフは奮戦したが敵があまりにも多く、エルフ達は次々と傷ついて行った。
 損害があまりにも大きい為、エルフ達は撤退を開始したが、吸血蝙蝠たちが彼らに追い打ちをかけた。
 サランドールは彼の魔法で蝙蝠たちを押しとどめようとしたが、蝙蝠に取り囲まれて深手を負ってしまった。
サランドールを仕留めたと思い込んだアンデッドの大軍は引き上げていった。
その時グァンドールは彼の主人を救うために奮戦し、傷ついたサランドールを救い出してロゥレンの森に連れ帰ることに成功し、サランドールは癒しの魔法で一命を取り留めることが出来た。

サランドール ()5 ()6 ()6 ()4 ()3 ()3 ()7 ()3 ()9
グァンドール ()2 ()5 ()0 ()5 ()4 ()4 ()5 ()4 ()8
ロード(5/24追記)
ポイント355
・ユニットの種類 モンスター・キャバルリー
・武器
 サランドール ハンドウェポン、アスライスピア
 グァンドール 爪(ハンドウェポン)
・鎧 なし
・魔法 サランドールはレベル3のウィザードで、「獣」または「天空」の魔法体系からスペルジェネレイトする。
・スペシャルルール
 サランドール 常に先手を取る、フォレストストーカー(5/24追記)
 グァンドール 飛行、恐怖(5/24追記)
・マジックアイテム
 魔法の戦化粧 サランドールにワードセーヴィング(5+)と魔法への抵抗(1)をもたらす。

 クァールの護符 タリスマン アーマーセーヴィング(4+)をもたらす。

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 ウィザード能力とケンカ能力を併せ持った、なかなか強力なキャラクターです。
 もちろんオフィシャルではないので、ゲームで使うには相手の了承が要ると思います。

ウッドエルフ背景設定―アルラノック―

 「領域」の紹介の2つ目はアルラノック(Arranoc)です。
 Arranocは「アーラノク」か?とも思いましたが、アルラノックの表記にしました。
 また、「常夏の領域」と訳しているSummerstrandという単語は翻訳ソフトでもちゃんとしたものが出てこなかったので、SummerとStrandを別々に訳すと「夏の岸部」となり、同単語で画像検索すると南の島のコーラルブルーの海に椰子の木が生えた砂浜にビキニのモデルといった画像が出てきますが、アルラノックは地勢的には山際で岸辺らしきものも見当たらないので「常夏」という表記にしてみました。

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・アルラノック 常夏の領域
ユーカリのアマードリ公が支配する「領域」
この常夏の領域には冬が訪れる事は無い。
この領域の木立にはいつも差し込む日の光が木漏れ日を作っている。
 同様にこの領域の夜は短く、暗闇の時間は瞬く間に過ぎ去ってしまう。
 つまりこの領域には夏を司る精霊たちが常に働いており、季節の移り変わりはアルラノックに影響を与えずに過ぎ去ってしまうのだ。
 この領域のエルフ達は寛大で陽気なものが多く、ちょっとした出来事でもお祝いの饗宴を催すことで知られている。
 さらに彼らは他のアセル・ロゥレンの住人と違って、基本的に悪意のないよそ者を歓迎しており、おせっかいな者を含めてそういった人物を祝い事や饗宴に招くことを厭わない。
 多くの場合そのような客人は、初めは訝って抵抗するが最初に口にしたエルフのワインがそのささやかな抵抗を無力化してしまう。
 そういう訳で、多くのよそ者がこの常夏の領域に長い期間留まって祝宴に明け暮れている。
 長い時間が流れ、エルフの祝宴の参加者が変わっている事に気づくのはごくわずかな者である。
 この怠惰で無分別な客人たちが、無口なドライアド達によって静かに祝宴から運びだされていることに気付くのは、さらに少数の物たちに過ぎない。
 こうして満腹のまま連れ出された者たちは、「冬の倉」の入口に置いて行かれる。
 そこはエルフ達よりも古い文明による物で、喜びにふけって酔いつぶれた者の魂を好物にしている精霊たちがひしめいている。

 つまりアルラノックの客人たちは、常夏の領域のエルフ達によって冬の精霊を満足させるための供物にされてしまうのだ。

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改めてみると帰ってこれない竜宮城みたいな感じですね。