**3ターン目
「大口を叩く人間共め、不退転の決意とやらを見せてもらうぜ!」
そう言うと”楽園の騎士”ヴェイラリオスは、自ら率いる「野生の七人」に突撃の号令を発した。
「オゥリイェルの戦士達よ!槍を構えろ!角笛を吹き鳴らせ!!」
彼らが殺到した相手は帝国軍自慢の重装鎧に身を固めて両手剣を構える歩兵達だった。
「グレイトソード」と呼ばれるエリート兵で、「決して敵の前で怯まぬ」との誓いを立てているのだそうだ。
彼らの槍は凄まじい勢いで分厚い鎧を突き破ると、帝国兵達はバタバタと倒れ、遂にその勢いに飲まれて壊走してしまった。
そして勢いに乗った「野生の七人」は、今度は盾と剣で武装した歩兵隊に突撃した。
彼らが突っ込むと、歩兵隊の横から現れた矛を構えた兵達が、今度は「野生の七人」に殺到して来た。
「分隊」と呼ばれる帝国軍の戦術だが、その攻撃を以てしてもヴェイラリオス達の勢いを止める事は叶わず、次々にその槍に仕留められると遂に彼らも敗走してしまった。
一方丘の上では先程から火を吹いていた大砲に、「スゥエンルゥの乗り手」(グレィドライダー)と”鹿の蹄”のアルドールが取り付いていた。
アルドールは凄まじい勢いで両手剣を振るうと、砲陣の操員をたちまちに切り伏せてしまった。
その頃木立の外れで”樹海の王君”オリオンは、彼方にドラゴンを駆るカールフランツを見つけると強弓「鷹の鉤爪」に番えた矢を引き絞り、一気に放った。
ドラゴン目がけて飛んだ矢は「皇帝」カールフランツの体を輝く鎧を貫いた。
常人であれば致命傷であろうかと言うところだったが、武人としても名高いカールフランツはかろうじて鞍上に留まった。
「ふむ、流石はカールフランツ殿だな。」
オリオンは一人呟いた。
***
マップが非常に込み入っていますが、兎に角ここで一気に攻勢を仕掛ける事にしました。
それからオリオンの射撃でカールフランツに2ダメージを与えられたのは、ラッキーでした。
**4ターン目
「お次はあのグリフォンだ。」
「皇帝」カールフランツに手傷を負わせたオリオンは、クルノスの槍を握り締めてグリフォンに跨る将校(たしかマキシミリアンと言ったか)目がけて突進した。
グリフォンが突撃の気合を受けて逃げ去ると、その影から「鋼鉄の亀」がオリオン目がけて突進してきた。
「亀」の突進をまともに受けたオリオンは、倒れたきり立ち上がらなかった。
「やれやれ・・・またか」
それを見ていたヴェイラリオスは思わずそう呟いた。
その頃砲陣を破った勢いで丘を駆け下りたアルドールは、味方のグレィドライダー達を追い散らしてこちらへ駆けて来る騎士達を見つけた。
「とっくに逃げ帰ったかと思っていたが・・・俺が相手をさせてもらうぜ!」
アルドールは言うが早いか自慢の俊足で騎士達に踊りかかった。
「くそっ!案外堅いなこいつら。」
帝国軍が誇る鎧にアルドールは苦戦を強いられた。
「へへっ・・俺にかかればこんなもんだぜ。」
ようやっと騎士達を切り伏せたアルドールは次の敵を探して辺りを見回した。
***
ここでオリオンがエンパイアジェネラルに突撃を仕掛けたのですが、完全な判断ミスでした。
後で考えると距離も少し足りてません。
最近頻発している「勘違い」が出てしまったみたいです。
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