「イヴェリオンの奴、他人の苦労も知らずに好きな事を言ってくれる!」
戦場中央から手信号を送るイヴェリオンに悪態をついて大鷹に乗ったセスィラ(ウインドライダーの血族)の戦士達は、手傷を負いながらも遂に敵の大石弓に取り付いた。
ドワーフの職工達が作り上げた精巧なハンドガンを装備した銃兵隊の銃撃をかいくぐり、ここに到達する間、既に1人の乗り手が脱落していた。
「手間ぁかけさせやがって、殺っつけてやるぜ!」
そう息巻いたセスィラの戦士達だが、ドワーフの兵はまるで大石弓に縄で括り付けられたかの様に頑強に抵抗を続けた。
一方集中砲火を何とか切り抜けたイヴェリオンは、先程彼と”黄金龍”ナルスに砲弾を撃ち込んだ連装砲陣地に襲い掛かった。
「今の砲撃で俺を落とさなかった事を後悔しろ!!」
イヴェリオンとナルスは怒りに燃えた天魔となって砲兵達をあっという間に蹴散らし、その勢いを駆って傍でワイルドライダー達と戦っていたドワーフの一団の中に踊りこむと、これも蹂躙してしまった。
イヴェリオンの怒りは収まらず、敗走するドワーフ達を追いかけて戦場の外れに出てしまった。
そしてその頃、斥候隊を追いかけて林に踏み込んだ”恨みを背負いし者”ソルグリム公は、木々の間を通して、進軍する”樹海の王君”オリオンの姿を見つけた。
ソルグリム公は親衛隊を下がらせると、彼の玉座を担ぐ「玉座の守」を伴って更に林の奥に踏み込んで行った。
彼の足で俊足を誇るオリオンを追跡するつもりなのか・・・
***
3ターン目になってウォーホークライダーとドライアドがようやくボルトスロアー1と2に突撃できました。
特にボルトスロアー1には飛行ユニットへのヒットに+1修正が入る厄介なルーンが刻まれている為、一先ず射撃を止める事が出来るのでほっとしました。
戦闘結果では僅差で勝ったのですが、これも「戦意喪失しない」ルーンが刻まれていたので、この形で膠着状態になってしまいました。
イヴェリオンはオルガンキャノンとウォリアーに玉突き突撃を成功させて両方とも討ち取る事が出来ました。
この追撃で、ワイルドライダー1とイヴェリオンが場外に出てしまいましたが、続く3ターン裏で敵の射撃のターゲットになる事が無いので、理想に近い形で接近戦を終えることが出来たと言えるでしょう。
そしてイヴェリオンの変わりに今度はツリーマンがキャノンのターゲットになりましたが、こちらはダメージのダイスが1d6で出目1と、また天さんの出目の悪さに救われました。
**4ターン
「よし、狩の始まりだ。」
”樹海の王君”オリオンは、敵を見定めると遂に「血の祝祭」の始まりを告げる大角笛を吹き鳴らした。
普通の兵ならば恐怖に震え上がると言うその角笛の音をすぐ近くで聞いたソルグリム公は、震え上がるどころか来るオリオンとの戦いに身構えて必殺の斧を握りなおしたのだが、オリオンは彼の横をすり抜けて鬱蒼とした林の中を疾走すると、今しがたソルグリム公が後に残した親衛隊に突っ込んでいった。
「逃げるかオリオン!わしと立ち会え!!」
公の叫び声が林の中に響いた。
一方林の反対側に出た”鹿の蹄”のアルドールは、先程から轟音を響かせていた大砲に襲い掛かっていた。
周囲に巡らされている塹壕を一跳びに跳び越えたアルドールは、砲陣を守備する技師長らしいドワーフを見つけると「御免!」と短く叫んで斬りつけた。
彼は手傷を負った様子だったが、傷の痛みにもひるまずに斧で斬り返して来た。
幾合かアルドールの剣と技師長の斧が打ち合わせられたが、互いに手傷を負わせる事は出来なかった。
(埒が開かん。一先ず引こう。)
そう思ったアルドールは踵を返すと一度砲陣から走り去った。
そしてその頃戦場の外れまで飛び出してしまったイヴェリオンは、ようやく我に返った。
「あぁ、またやっちまったぜ。ナルスよ、戻るぞ。」
ナルスは大きく羽ばたくと意外な素早さでその体を反転させると、今度はドワーフ達の投石器を目がけて飛んでいった。
***
4ターン目になってオリオンにも突撃のチャンスが巡って来ました。
十分に(傷)を残したソルグリムと当たっても負けは目に見えているので、ワイルドライダー1とのコンビネーションでロングベアードに突撃を仕掛けることにしました。
思ったほどダメージを与える事が出来ませんでしたが、「兵力」勝ち+恐怖で、敵を敗走させて全滅に追い込むことが出来ました。
また、戦場に戻ったイヴェリオンは、グラジスロアーの至近の位置につけました。
この位置ならばグラジスロアーからは近すぎてターゲットに出来ず、丘に隠れている為に他のウォーマシンからも隠れる事になり、非常に良い位置につけたと思います。
それから先程のウォーホークライダーは、ボルトのクルーを倒しきれない内に、サンダラーに突撃されてしまいましたが、この戦闘で何とかボルトを全滅に追い込むことが出来ました。
地味な戦いですが、全軍への影響を考えると、なかなかのファインプレーでした。
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