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2007年8月29日水曜日

第3試合 3~4ターン







**3ターン目

 「大口を叩く人間共め、不退転の決意とやらを見せてもらうぜ!」
 そう言うと”楽園の騎士”ヴェイラリオスは、自ら率いる「野生の七人」に突撃の号令を発した。
 「オゥリイェルの戦士達よ!槍を構えろ!角笛を吹き鳴らせ!!」
 彼らが殺到した相手は帝国軍自慢の重装鎧に身を固めて両手剣を構える歩兵達だった。
 「グレイトソード」と呼ばれるエリート兵で、「決して敵の前で怯まぬ」との誓いを立てているのだそうだ。
 彼らの槍は凄まじい勢いで分厚い鎧を突き破ると、帝国兵達はバタバタと倒れ、遂にその勢いに飲まれて壊走してしまった。
 そして勢いに乗った「野生の七人」は、今度は盾と剣で武装した歩兵隊に突撃した。
 彼らが突っ込むと、歩兵隊の横から現れた矛を構えた兵達が、今度は「野生の七人」に殺到して来た。
 「分隊」と呼ばれる帝国軍の戦術だが、その攻撃を以てしてもヴェイラリオス達の勢いを止める事は叶わず、次々にその槍に仕留められると遂に彼らも敗走してしまった。

 一方丘の上では先程から火を吹いていた大砲に、「スゥエンルゥの乗り手」(グレィドライダー)と”鹿の蹄”のアルドールが取り付いていた。
 アルドールは凄まじい勢いで両手剣を振るうと、砲陣の操員をたちまちに切り伏せてしまった。

 その頃木立の外れで”樹海の王君”オリオンは、彼方にドラゴンを駆るカールフランツを見つけると強弓「鷹の鉤爪」に番えた矢を引き絞り、一気に放った。
 ドラゴン目がけて飛んだ矢は「皇帝」カールフランツの体を輝く鎧を貫いた。
 常人であれば致命傷であろうかと言うところだったが、武人としても名高いカールフランツはかろうじて鞍上に留まった。
 「ふむ、流石はカールフランツ殿だな。」
 オリオンは一人呟いた。
***
 マップが非常に込み入っていますが、兎に角ここで一気に攻勢を仕掛ける事にしました。
 それからオリオンの射撃でカールフランツに2ダメージを与えられたのは、ラッキーでした。
**4ターン目
 「お次はあのグリフォンだ。」
 「皇帝」カールフランツに手傷を負わせたオリオンは、クルノスの槍を握り締めてグリフォンに跨る将校(たしかマキシミリアンと言ったか)目がけて突進した。
 グリフォンが突撃の気合を受けて逃げ去ると、その影から「鋼鉄の亀」がオリオン目がけて突進してきた。
 「亀」の突進をまともに受けたオリオンは、倒れたきり立ち上がらなかった。
 「やれやれ・・・またか」
 それを見ていたヴェイラリオスは思わずそう呟いた。
 その頃砲陣を破った勢いで丘を駆け下りたアルドールは、味方のグレィドライダー達を追い散らしてこちらへ駆けて来る騎士達を見つけた。
 「とっくに逃げ帰ったかと思っていたが・・・俺が相手をさせてもらうぜ!」
 アルドールは言うが早いか自慢の俊足で騎士達に踊りかかった。
 「くそっ!案外堅いなこいつら。」
 帝国軍が誇る鎧にアルドールは苦戦を強いられた。
 「へへっ・・俺にかかればこんなもんだぜ。」
 ようやっと騎士達を切り伏せたアルドールは次の敵を探して辺りを見回した。
***
 ここでオリオンがエンパイアジェネラルに突撃を仕掛けたのですが、完全な判断ミスでした。
 後で考えると距離も少し足りてません。
 最近頻発している「勘違い」が出てしまったみたいです。

2007年8月27日月曜日

第3試合1~2ターン







**1ターン目

 「連中が撃ってこない内に散らばっちまえ!」
 ”楽園の騎士”ヴェイラリオスは見方の将兵に指示を飛ばすと、自ら率いる「野生の七人」と共に散開した。
 そして”樹海の王君”オリオンとその傍らを走る「スゥエンルゥの乗り手」(グレィドライダー)達は、丘の上からアスライ達に睨みを効かせる重騎兵団にその長弓の狙いをつけると、鋭い矢走りの音と共に放った。
 彼らの手元を飛び立った矢は帝国の誇るフルプレートアーマーに身を包んだ騎士に襲い掛かった。
 オリオンの放った手槍の様な矢は騎士の鎧を正面から貫くと騎士は声を上げる間もなく馬から転げ落ちた。
 そして乗り手達の矢が騎士の跨る軍馬の首筋に命中すると、馬は棹立ちになって騎士を振り落とすとそのままどうと倒れこみ、騎士の一団は一瞬にして半数が打ち減らされると混乱状態に陥ったのか、アスライ達に背を向けて逃げ出してしまった。
 一方同じ丘の上に陣取った大砲は、逃げる騎士を尻目に彼方に見えるツリーマンに向けてその砲弾を発射すると西瓜程も有る大きな砲弾はツリーマンの体をぶち抜いた。
 続いて、彼の「鋼鉄の亀」からもツリーマン目がけて砲弾が撃ち込まれると、生ける巨木はぐらりと姿勢を崩した。
 「おい。もうお休みか?昼飯にはまだ早いぞ!」
 近くを飛ぶ「セスィラの乗り手」(ウォーホークライダー)達が飛び去り際に、ツリーマンにそんな軽口を叩いた。
 「無作法な若造め。まだまだ戦えるわい。」
 ツリーマンは独り言の様にゆっくりと呟いた。

***

 早いターンでグレイトキャノンを潰す為に、移動力の高いユニットを丘に向かわせて、駄目元でナイトに矢を撃ちかけて見ましたが、Sinさんのセーブの目が災いして、5人中3人が戦死し、尚且つパニックテストにも失敗してしまいました。
 体制を立て直されない内に、懐に取り付きたい所です。
 また、林から顔を出したツリーマンがグレイトキャノンとタンクの集中砲火を受けて4ダメージを受けてしまいました。
 1発は精霊セーブに成功して欲しい所でしたが、グレイトキャノンにやられても戦死せずに済んだので、まあ良しとすべきでしょう。

**2ターン目
 「あまり時間は無い。このまま押し込め!」
 オリオンはそう言うと、ヴェイラリオス達オゥリイェルの乗り手(ワイルドライダー)を敵陣に肉薄させた。
 その動きを観て皇帝カールフランツはグレィドガード達に襲い掛かり、軍旗手ルードビッヒが率いる帝国騎士も、軍団の懐に潜り込もうとする「セスィラの乗り手」達に向かって突進してきた。
 「あいつ等には付き合って居れん。此処は一先ず退散だ。」
 突撃を仕掛けられたアスライ達は、一目散に逃げ出した。
***
 このターンは大きな動きは少なく、こちら側は回りこみ機動に専念しました。
 ターン裏にツリーマンにもう一度グレイトキャノンがヒットしましたが、今度はダメージロールで1が出て、5死に1生を得ました。
 それからグレィドガードがカールフランツに突撃を受けましたが、何とか逃げ切る事に成功して一先ず胸を撫で下ろしました。

2007年8月26日日曜日

第2次中間報告

 先日の8/25に「ネメシスの冠」の第2次中間報告が発表されました。
 結果は依然としてドワーフ、グリーンスキンが優位を占めていますが、我々ウッドエルフが急激な追い上げで4位まで順位を上げてきました。
 あまりプレイヤーは多くないのだろうと思っていますが、その少数は精鋭で占められている様ですね。
 3位のエンパイアとの差は少ない様なので、一気に追い込みたい所ですが、今日は予定が有って各地の「大合戦」には参加出来ません。
 友軍の方々、どうか一つよろしくお願いします。

電撃トランスフォーマー

 昨日は「練馬ミニチュアゲームの会」のはしもと会長達と連れ立って映画「ゲキレンジャー+仮面ライダー電王」と「トランスフォーマー」を見てきました。
 1日に映画を2本(正確には3.1本くらい)観るのは初めての事でした。

 先ず最初に「ゲキレンジャー」ですが、戦隊シリーズの劇場版なので特撮アクションを見る映画だなと感じました。
 カンフーをモチーフにした戦隊なので、「燃えよドラゴン」等のパロディも有り、所々に「このシチュエーションは・・・」とか「このアングルは・・・」といったシーンが出てきました。

 次はミニ映画を挟んで「仮面ライダー電王」でした。
 筋が通ったストーリーながら、涙(ちょっと大袈裟な表現か?)やドタバタが詰め込まれた映画でした。
 上映時間が短い映画なのに、あまり窮屈感を与えずに多くの要素が入っているのは、良く出来ているなと感心しました。

 その後カレー食べ放題の店で少し遅い昼食を食べた後、時間を調整して「トランスフォーマー」を観ました。
 上映時間が2時間30分程とかなり長い上映時間ですが、それを感じさせないスピード感の有る映画でした。
 シボレーカマロから変形するバンブルビー(旧シリーズではフォルクスワーゲンから変形)が活躍していて、ちょっとカマロが欲しくなりました。
 それから米軍がかなり協力をしていて、最新兵器が沢山出てきました。
 ちょっと米軍をヨイショする様な描写もありましたが・・・
 昔のTVシリーズのファンだった事もあって非常に楽しんでみる事が出来ました。

2007年8月24日金曜日

8.24レイク原生林(HC中野)

 明日、明後日の土日は別の用事があり、「大合戦」等には参加出来そうに無かったので、今日のうちにウッドエルフの武勲マークを伸ばしておこうと思い、レイク原生林(HC中野)に出撃してきました。
 店についてみると、ベテランズデイと言う事でしたが誰も来ていませんでした。
 私の方も急に思いついて来たので今日は仕方が無いかと思い(基本的に誰かと約束しておかないと駄目みたいですね)、岩田店長とLotrの新しいモデルの話題等で駄弁っていると、たっきー君が現れました。
 今日はミニチュアを持ってきていなかったのですが、店のレンタルアーミーでお相手してくれるという事なのでご好意に甘えさせてもらい、たっきー君のエンパイアを相手に1010ptsでバトルをする事になりました。
 たっきー君の編成はGキャノンとモーターが入っていたので、情景モデル配置の段階で、丘の前に林を配置して丘からの射撃を妨害しました。
 ゲームでは、ウォーマシンの射撃を遮り、ハンドガンナーをアルドール(オルターノーブル)の「滅びの雹」とグレィドガードで無力化出来たので、後の展開は楽になるかと思いきや、ナイトの突撃をいなしたグレィドライダーが再集結せずに盤外に逃走してしまったり、ソードマンに後から突撃したドライアドが1点負けで全滅してしまったりと予想外(ドライアドはある程度仕方ない状態ですが)のダメージを受けましたが、アルドールと「野生の七人」(ワイルドライダー)の活躍で、ナイト以外のユニットを全滅させる事が出来、何とか勝利を得る事が出来ました。

 慣れないレンタルアーミーで対戦してくれたたっきー君には感謝です。

 その後エンパイアのコアアーミーボックスを購入してから(ぼちぼちエンパイアのモデルも作り始めています)、たっきー君と近くのレストランで食事を取りました。

今日の戦果
武勲マーク1001pts+勝利 7
計7点
出陣マーク1回 1
計 1点
スノット累計武勲マーク 109
出陣マーク 17となりました。
皆さんはどうでしたか?

2007年8月23日木曜日

戦いの朝(第3試合セットアップ)




 そして今日も戦いの朝が訪れた。
 ”楽園の騎士”ヴェイラリオスは今や槍を右手に握り締めて自らが率いる「野生の七人」の1人になっていた。
 晴れかかった朝靄の向こうには、”帝国皇帝”カールフランツの巨大なドラゴンの他にもう一つ大きな翼を広げる影が見て取れた。
 「あーあ、やっぱりイヴェリオンの方が良かったんじゃないか?」
 馬上のヴェイラリオスがそうぼやくと、彼のすぐ傍につけていた”歌う者”ヴェルーダは彼に呼びかけた。
 「私が知る限りエルヴァリオンが判断を違えた事は無いわ。彼とあなた自身を信じて。」
 彼女にしては珍しく力の入った言葉だった。
 そしてオリオンが進軍開始の大角笛を吹き鳴らした。
***
 いよいよ最終戦です。
 配置は上図の通りです。
 森の配置でキャノンの射線の影を広く取る事が出来たので、ある程度自由に置く事が出来ました。
 出来ればカールフランツにはヴェイラリオスを当てようと山を張ったのですが、外れたようです。
 
 スペルジェネレイトは
ヴェルーダ(2lvウィザード)アセル・ロゥレンの魔法大系
       1.森の歌
       3.隠されし小道
フォリオス(2lvウィザード)アセル・ロゥレンの魔法大系
       4.黄昏の神兵
       5.女王の祝福
 となりました。
出来れば2.森の怒りと6.祝祭の先触れが欲しかったのですが、3と5が取れたので、まあまあだと思います。

旅行(8.21~8.23山梨)








 日曜日に「王様リーグ」の最終戦も終わって、いつもならレポートをアップしている所なのですが、実は8.21(火)~8.23(木)で山梨に旅行に行ってきました。
 山梨はちょくちょく行っているのですが、夏に休みが取れたのは久しぶりの事で、最近ミニチュアの背景に森の写真を使うようになった事もあって夏の鬱蒼と茂った森の写真が欲しいと言うのも理由の一つです。
 今回は最初に、以前から行こうと思っていた昇仙峡を訪れました。
 写真最上段は移動に使った私の車です。
 写真の奥に見えるのは「影絵の森美術館」で、藤城清治氏の影絵の他に、貼り絵で有名な山下清氏の作品や、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる氏の原画などが展示されていました。
 昇峡仙は「仙ヶ滝」と言う滝が見所の一つです(写真2段目)
 遊歩道が完備されていてそこから滝を眺める事が出来ます。
 滝の上には売店が多数あり、土地柄を反映して水晶や瑪瑙などの宝飾類も多く売られていました。
 昇仙峡を後にして、今度は北杜市にある「精進ヶ滝」に向かいました。
 ここは去年の冬にも訪れたのですが、夏に訪れるとやはり葉が繁っていて冬に見た時とはかなり印象が違いました。
 川の流れに沿って歩道が続いており、幾つもの滝が有ります(写真3段目は「魚止の滝」)
 40分程歩き続けると「精進ヶ滝」に到着しました。(写真4段目)
 日差しが強いので写真でもコントラストが強く出ています。
 冬に来たときは見下ろすと川の流れを眺める事が出来たのですが、今回は生い茂る木々に隠れて見えませんでした。
 続いて翌日は同じく北杜市にある尾白川渓谷を訪れました。
 5段目の写真は渓谷の入り口にある「駒ケ岳神社」です。
 実は以前に火事で焼けてしまって、この間まで再建工事を行っていました。
 再建された神社を見るのは今回が初めてでした。
 6段目の写真はその足元にいた蜥蜴です。
 この渓谷は「渓谷道」と言うものが有りますが、実際には登山道で他の2箇所のような遊歩道では有りません。
 日頃から運動不足の我が身には随分こたえました。
 渓谷道は渓流沿いに間近まで降りたり、時にははるか下に渓流を見ながらと言う感じでした。
 最下段の写真は「百合ヶ淵」という滝壷です。
 写真で見ても水の色が美しいのですが、実際に見るとその青の深みは形容し難い物が有ります。
 他にもかなりの写真を撮りましたが、それらはその内にミニチュアと一緒に出して行こうかな?と思っています。

2007年8月18日土曜日

8.18レイク原生林(ホビーセンター中野)


 今日は兼ねてから出征しようと思っていたレイク原生林(HC中野)で「ネメシスの冠」をプレイしてきました。
 やはり場所が違う事も有って、来店してみるとブレトニアのKさんの他は初顔合わせの方ばかりでした。
 テーブルが開くのを待っていると、オウガキングダムのプレイヤーが来店されたので1010ptsで相手をして頂く事になりました。
 こちらはヴェルーダ(スペルシンガー)をジェネラルとして、アルドール(オルターヒーロー)を迎えた編成としたのに対し、相手方はブルーザーをジェネラルにして2つのブル、1つのノブラー、スクラップランチャーと言った編成でした。
 はじめて1年程との事でしたが、ペイントが非常に綺麗なアーミーでした。
 ゲームは林を遮蔽に取りながら相手の側面をとる戦闘でした。(写真上)
 グレイトイーグルとグレィドライダーで2つのブルを釣り出す事が出来たので、ワイルドライダーで側面に突撃を仕掛けますが、戦意喪失テストで粘られてブルーザーがユニット内移動で接近戦に参加してきましたが、アルドールが突撃して一騎打ちを申し込み、ブルーザーがワイルドライダーを蹴散らす事を防げました。
 他に突撃したドライアドの活躍も有ってブルを仕留める事が出来ました。
 その後は少しづつ敵を撃ち減らして勝ちを収める事ができました。
 2戦めは、ドワーフを相手に1500ptsです。
 今回も原生林の地の利を生かして敵の射撃武器をかわしながら接近する事が出来ました。
 ウォリアーを戦意喪失させて追撃で隣りのキャノンに突撃し、マスターエンジニアを討ち取りましたが、先方に用事があるとの事で、4ターンでゲームを終えることになりました。
 ここでポイントを計算したところ、ギリギリで辛勝を得ました。
 最後は1010ptsのVCに対して、先程Kさんと同盟を組んで戦っていたウッドエルフプレイヤーMさんと505ptsづつで連合を組みました。
 今日初顔合わせの同アーミーのプレイヤーです。
 私の方はブランチレイスをジェネラルにし、Mさんは相談の結果スペルシンガーをジェネラルにしてもらいました。
 ゲームは、私のワイルドライダーとドライアドが良い位置で突撃を決めたのですが、アンデッドのルールによって持ちこたえられ、周りのユニットに集中攻撃を受けて、ブランチレイス共々全滅してしまいました。
 どう巻き返した物かと思いましたが、Mさんのウォーダンサーが活躍して敵ブラックナイトとワイトロードを倒してくれました。その間にこちらは残ったグレィドガードでネクロマンサーを狙撃する事に成功して灰燼テストを強いる事が出来るようになり、一気に形勢を逆転し、最終的に勝つことが出来ました。
 私の勇み足も有りましたが、上手くコンビネーションが取れました。(写真下はMさんのノーブルと私のブランチレイスの記念撮影です)
今日の戦果
武勲マーク
1001pts+勝利×3 7×3×2(大合戦)=42
計 42点
出陣マーク
3回 1×3×2(大合戦)=6
計 6点
スノット累計武勲マーク 102
出陣マーク 16となりました。
皆さんはどうでしたか?

8.17さけびの高原(池袋HC ダイダリオンの出陣)





 今日は池袋HCに用事が有ったのですが、天さんも今日別の用事で池袋に行くとの事だったのでお互いにアーミーを持ち寄って「ネメシスの冠」で2100ptsバトルを行う事にしました。
 今回はドワーフと戦う事が解っていたので、王様リーグではやらなかった編成にしてみました。
 王様リーグでは実戦に出ていない”老将”エルヴァリオン(あくまでもオリジナルキャラクターです)をジェネラルにしてエターナルガードを使った編成にしてみました。
 ところがいざHCで箱を開けてみると肝心のエルヴァリオンが入っておらず、急遽もう一つ箱に入れて置いたウッドエルフロードのミニチュアを彼の代打に立てる事にしました。
 名付けて「”剣士”ダイダリオン」です。(写真中段の右側がダイダリオンです)
 間に合わせの駄洒落でしたが、意外に格好良い響きなので今後もこれで通そうかなと思いました。
 天さんのドワーフはアンヴィルを使うルーンロードをジェネラルとした編成です。
 ゲームは射撃とアンヴィルの攻撃に耐えながら前進して少しづつ敵を倒す展開でしたが、アンヴィル以外のウォーマシンは意外に早い時点で葬る事が出来ました。
 ただアンヴィルは非常に堅く、いい加減な残存戦力を投入した所あっさり返り討ちに遭って、失点してしまいました。
 攻め方を考えた方が良いですね。
 一方ダイダリオンは着実に敵に取り付いて敵陣側で、セイン合流のロングベアードと接近戦に入りました。
 戦闘結果では上回りましたが、ドワーフの(気)の高さとアーミースタンダードの働きで崩す事が出来ず、最終的には引き分けとなりました。
 続いては来場していたusiさん(D.Elves)、Wさん(Beast of Chaos)、調度来店したSinさん(Skaven)を相手にして、天さんのドワーフと連合を組んで2100ptsで戦う事になりました。
 序盤でウォーゴールの合流したビーストハードをヴェイラリオス(WRヒーロー)合流のワイルドライダーで討ち取って一気に有利になったのですが、射撃やマジックでどんどん打ち減らされて、最終的に引き分けにまで持ち込まれてしまいました。
 途中幾つか判断ミスが有ったので、勝てる戦いを逃したかと思うと悔しいです。
 帰りにSinさんと食事をした折に、最近勝負勘が狂っているのではないかと話したところ、他のアーミーの動きを把握する為にエンパイアをやってみてはどうかと薦められました。
 今はネメシスでウッドエルフ一色ですが、これが終わったらやってみても良いかな?と思いました。
 帝国軍人の服装には、ちょっと抵抗が有るのですが、色々考えてみるのも面白いかもしれません。
今日の戦果
武勲マーク
2001pts+引き分け×2 4×2=8
計 8点
出陣マーク
2回 1×2
計 2点
スノット累計武勲マーク 60
出陣マーク 10となりました。
皆さんはどうでしたか?

2007年8月15日水曜日

楽園の騎士の帰還(第3試合イントロ、ロスター公開)





 灰色山脈を下りてパラヴォン公領を抜け、ケンネル公領に入ると、エスファンの野はすぐ近くだった。

 「あっちに行け、こっちに来いと面倒くさい事だな。俺の体は一つしかないと言うのに・・・」
 馬上で”楽園の騎士”ヴェイラリオスはそうぼやいた。
 「面倒くさいのは俺の方だ。わざわざタラベックランドまで使いに行った俺の身になれよ!」
 ヴェイラリオスの傍らで歩を進める”鹿の蹄”のアルドールは、彼のぼやきにそう返すと更に続けるのだった。
 「本当ならエルヴァリオンの親父が副将を務める事になっていたんだが、親父殿はどうしてもあんたが必要だとオリオンに意地を張ったのさ。」
 エスファンに到着した二人を出迎えたのは”老将”エルヴァリオンと”歌う者”ヴェルーダだった。
 「遥々ご苦労。今回は我儘を通してしまったよ。」
 と声をかけるエルヴァリオンにヴェイラリオスは返した。
 「で、俺の代わりにイヴェリオンがエンパイアに向かう訳ですか?」
 問いかけるヴェイラリオスに老エルフは肩をすくめる様な仕草をしてこう返した。
 「イヴェリオンはワシの意見に承服出来ぬそうだ。互いに剣を交えてその優劣を示したいとオリオンに申し出た。」
 「オリオンはそれをお認めになった訳ですな?」
 やや諦めの表情でヴェイラリオスがそう言うと、エルヴァリオンは少し感心した様子で応じた。
 「さすがはオリオンの近衛たる”楽園の騎士”だ。オリオンの事を解っておる。まぁワシから見てもその決め方はそう悪くないだろう。」
 「やれやれ・・・他人の都合で闘うのは何度目だ?」
 ヴェイラリオスはそう呟くのだった。

 オリオンに拝謁するともうイヴェリオンは準備をしていた。
 「この役目は俺にしか務まらん。それをここで証明してみせる。」
 これはイヴェリオンの弁だ。
 それを聞き流す風情で聞きながらヴェイラリオスも武装を整えると
 「面倒くさいが相手になってやる。納得したらさっさと帰れよ。」
 挑発する様に言い放つと愛用の槍を構えた。

 「始め!」
 エルヴァリオンが合図を出すと、二人はオリオンの御前で刃を交えた。
 イヴェリオンの両手持ちの長剣は鋭い太刀筋でヴェイラリオスの急所を狙うのだが、彼の肩にのった蜘蛛の様な小妖精が糸を吐き出して、斬撃をその都度からめ取ってしまった。
 そしてヴェイラリオスの槍は次第にイヴェリオンを追い詰めて行くと遂に急所に槍を突きつけた。
 「そこまで!もういい。」
 オリオンが勝負ありを告げるとヴェイラリオスはゆっくりと槍を戻した。
 イヴェリオンは苛立たしげに立ち上がった。
 何か言いたげなイヴェリオンだったが、オリオンの御前でもあったのでその言をなんとか飲み込み、オリオンに一礼するとヴェイラリオスを睨みつけてその場を立ち去った。
 「またくだらん理由で恨みを買ってしまった・・・」
 ヴェイラリオスは内心舌打ちをした。

***

 今回は王様リーグの最終戦でもあり、Sinさんを負かさないとリーグの勝者がほぼ決定してしまいそうなのでかなり悩みましたが、結局ヴェイラリオスに帰ってきてもらう事にしました。

2007年8月12日日曜日

8.12タラベック境(鉛駒卓遊会)


 今日はタラベック境(鉛駒卓遊会)で「ネメシスの冠」のバトルを行ってきました。
 今回は8人ほどが来場しており、内4人はネメシス連合で3000ptsマッチ、2人は3000ptsで40kとなっており、私はダークエルフを持って来たBLOG、FIGHT IT OUT!http://yaplog.jp/usi1040/のusiさんと、2000ptsで戦う事になりました。
 今回usiさんは、前から製作していたブラックドラゴンを完成させてきました。
 私もドラゴンを持ち込んでいれば空中戦を行えたのですが、今回に限って家に置いてきた為、ワイルドライダーのロードでお相手する事になりました。
 今回は敵に奇襲をかけるべく、「隠し道の月光石」をロードに持たせていましたが、林が小さくてワイルドライダーを林の中に思ったとおりの形に収める事が出来ず、苦しい形で瞬間移動をする事になりました。
 タラベック境では十分な大きさの林が有るとは限らないので、ドラゴンでも無ければ有効に使うのは難しいかも知れません。
 結局不十分な形で敵ウォリアーユニットに突撃を仕掛けることになり、戦闘結果を稼ぐ事が出来ずにジリ貧になっていきましたが、ツリーマンやドライアドが良い働きをしてくれて、結局引き分けに持ち込むことが出来ました。
 久しぶりのusiさんとのバトルでしたが、拮抗した良い戦いをする事が出来ました。

 その後は他のプレイヤーが開かなかったので、残念ながら1戦のみとなりました。
 イベントが終わったあとは近くの居酒屋でゲーム談義をしながら一杯やりました。

今日の戦果
武勲マーク2000pts引き分け 3
計 3点

スノット累計武勲マーク 52
出陣マーク 8
となりました。 皆さんはどうでしたか?
追記 確認が取れたので、usiさんのブラックドラゴンの写真をアップさせていただきます。8.13

2007年8月11日土曜日

8.11大結(神保町HC)大合戦

 今日は「ネメシスの冠」で、森林地帯が広がる大結に樹海の戦士の版図を拡げるべく、神保町HCで行われた大合戦に足を運びました。
 開店時間に合わせて来店し、暫くすると少しづつプレイヤーが集まってきました。

 今日は4階のバトルアリーナでもプレイが楽しめると言う事でしたが、とりあえず1階の店舗でブレトニアプレイヤーのKさんと1000ptsでプレイしました。
 こちらは、スペルシンガーがジェネラルを務め、オルターノーブルを迎え入れた編成で、ワイルドライダー、グレィドガード等を私なりにギリギリのバランスで組み込んだ編成です。
 ゲームの方は初期配置の段階でKさんのダムゼルが単独配置になっています。
 7版になって「生命の魔法大系」の呪文の殆どがターゲットへの視界を必要とする様になったので、以前の様にランスフォーメーションの奥にしまっておくのも難しいようです。
 こちらはそこへつけ込み、1ターン目の呪文は「解呪の巻物」を全部使ってしまい、その次のターンでオルターノーブルで林に隠れるダムゼルの傍に近づき、「滅びの雹」を使ってダムゼルを射撃で仕留める事に成功しました。
 その後2つのランスフォーメーションに突撃するチャンスに恵まれ、ワイルドライダーとオルターノーブルが突撃して1つ目のエラントとジェネラルを討ち取りましたが、追撃で接近戦に入ったアーミースタンダード合流のレルムには返り討ちに遭ってしまいました。
 旗は取られましたが、何とかワイルドライダーが逃げ切れたのが救いです。
 しかし、この追撃で近距離射撃をする為に前進していたグレィドガード達の目前にレルムが側面を晒す形になった為、異例では有りますが隊列ボーナスを殺す為に、オルターノーブルやドライアド達と共に突撃を敢行しました。
 今度は相手のセーブの出目が悪かった事も有って、レルムを戦意喪失に追い込み、追撃で捕まえる事が出来ました。
 オルターノーブルの使い勝手の良さを再確認しました。
 その追撃でグレィドガードがぺザントボゥマンに突撃して、これも追撃、補足して勝利を得ました。

 1度目の対戦を終えて、今度は4階のバトルアリーナに上がって対戦相手を探しました。
 今度はエンパイアプレイヤーのMさんとの1000ptsバトルです。
 こちらの編成は先程の物と同じです。
 Mさんの編成は連射ハンドガンを装備したアウトライダー14人のユニットが入っており、またその他も全てハンドガンナーやクロスボゥマンといった射撃ユニットで編成されています。
 また「焔の魔法大系」を操るウィザードも2人編入されています。
 ただしこちらも何故かウィザードが2人共単独行動しています。
 ウィザードの動きに合わせてガンナーの射撃が出来なくなる事を嫌っての事かと思います。
 Mさんが先攻でしたが、マジックは巻物を全て使ってシャットアウトし、その裏にグレィドライダーとノーブルの「滅びの雹」で2人のウィザードを討ち取りました。
 その後、厳しい銃撃を林のカバーを利用しながらかいくぐって、何とかワイルドライダーでアウトライダーに突撃を決めて討ち取りました。
 そうして他のユニットも少しづつ討ち取り、6ターン終了時で勝利を得ました。

 3戦目は、開店時から来ていたリザードマンを操る少年プレイヤー(12歳だそうです)と500ptsバトルです。
 こちらの編成はブランチレイスをジェネラルとしてドライアド、グレィドガード、ワイルドライダーで、これまたギリギリのバランスで編成してみました。
 敵側は情景モデル配置時に塀で自陣を囲って要塞化していたので、ライダーとドライアドで、両翼から後に回り込む様に移動していきました。
 ようやく敵を突撃レンジにとらえて突撃を仕掛けたところ、相手は「逃走」を選択したのですが、逃走経路の関係で、2ユニット共盤外に出てしまいました。
 通常ならここで負け勢になってしまうのですが、彼はあきらめずに残された戦力で次なる一手をひねり出そうと思考していました。
 ゲームとしては私の勝ちになりましたが、若年ながら最後まで勝負を投げない真摯なファイティングスタイルに感動しました。
 主力ユニットがやられてしまうとゲームを投げてしまう人も時々見かけますが、彼のようなプレイヤーがもっと増えると良いなと思いました。
 遠くない内に強敵として私の前に立ちはだかるのではないか?と期待せずに居られません。

 3戦を終えて暫く対戦相手を探していましたが、同じく大合戦にやってきていた「練馬ミニチュアゲームの会」のチームメイト、あっきいさんのO&Gと対戦する事になりました。
 残り時間が少なかったので500ptsで行いました。
 ゲームとしては久しぶりのグリーンスキンとの戦いで、ウルフライダーの能力を見くびってしまい、ワイルドライダーが射撃でかなり打ち減らされてしまい、またグレィドガードも目の前に置いた建物に取り付く事に気を取られて、何ターンかは持ちこたえましたが、結局スクイッグハーダーの餌食になってしまいました。
 残存兵力でオークボゥイに突撃を仕掛けましたが、最終ターンで全員が戦意喪失して全滅負けとなってしまいました。
 4戦目はミスも多かったのですが、ライバルとの戦いは少ポイントながらなかなか手応えが有りました。
 大結での戦果は本日出陣していた基さん(今回東京地方の味方は彼だけの様です)の活躍も有って、ウッドエルフが3位まで浮上しました。
1位と2位のドワーフとO&Gはダントツなので、これ以上の結果は難しいみたいです。

今日の戦果
武勲マーク
1000pts勝利×2 5×2×2(大合戦)=20
500pts勝利 2×2(大合戦)=4
500pts敗北 1×2(大合戦)=2
計 26点
出陣マーク
4回×2(大合戦)=8
計 8点

スノット累計
武勲マーク 49
出陣マーク 8(タラベック境はカウントされないそうです)
となりました。
 皆さんはどうでしたか?

2007年8月10日金曜日

夕闇の対決(第2試合5~6ターン)





**5ターン目

 戦場に舞い戻ったイヴェリオンとナルスは、ドワーフ達が「恨みを投げる物」と呼ぶ投石機に飛び掛った。

 イヴェリオンとナルスの1体となった攻撃は凄まじかったが、投石機の操員達は大石弓の操員達と同様、何かに憑かれたかの如くに頑強な抵抗を示した。

 そして両者の間で何合か刃が交えられる内に操員の斧がイヴェリオンに手傷を負わせた。

 「舐めた真似をしやがってぇ!!」

 激昂したイヴェリオンはその操員を己の両手剣でたちまち切り伏せてしまった。

 その一方、先程アルドールが逃げ去った大砲陣地には、大鷲とオゥリイェル(ワイルドライダー)の乗り手達が新手として殺到していた。

 どれもこれも塹壕越しの攻撃になってしまう為なかなか手傷を与えられず、膠着状態に陥っていった。

 その頃オリオンを追って林をさまよっていたソルグリム公は、遂にオリオンを見つけて叫んだ。

 「”樹海の王君”オリオンよ!かかって来い!わしと立ち会え!!」

***

このターンで今まで猛威を振るっていたウォーマシンを一気に片付けようと突撃しましたが、「決然のルーン」の影響で、通常なら戦意喪失に追い込んで追撃→新たな敵に突撃と言う動きが出来ないのが難点です。

 それでもこちらの期待値で見ればグラジスロアーは突撃一発でいけると思っていましたが、こちらの出目も今ひとつで、結局5ターン裏にイヴェリオンが1ダメージを受けてしまいました。

**6ターン目

 「応さ!ぬしこそ覚悟召されい!!」

 夕暮れ迫る林の中に現れたソルグリムの叫びに”樹海の王君”オリオンは槍を握り締めて突撃の構えを取った。

 「お止めください!あんまり無謀です!!」

 オリオンの傍に居たヴェルーダは主君にそう呼びかけた。

 「知っておる。今は放っておけ。」

 オリオンは彼女にそう返事をするとソルグリムに突撃して行った。

 オリオンは凄まじい勢いと精妙な技でソルグリム公に襲い掛かったが、その攻撃は公の鎧が持つルーンの力の前に止められてしまい、逆に怒りに燃えたソルグリムの「グリムニルの斧」の攻撃にあって、切り伏せられてしまった。

 その頃戦場ではイヴェリオンやオゥリイェルの乗り手達の戦いで、ドワーフが誇った砲陣地はことごとく殲滅されていた。

 今や夕闇に覆われんとするエスファンの野を見渡して”黄金龍”ナルスの背上でイヴェリオンは叫んだ。

 「俺の勝ちだ!オリオンは負けたが俺は勝った!俺こそが最強のアスライだ!!」

 翌日”老将”エルヴァリオンは、いまだ傷の癒えぬオリオンを見舞った。

 「昨日は真に大変で御座いましたな。しかし解せぬのはソルグリム公に何故仕掛けたかで御座いますが・・・アスライの流儀とはいささか違いますな。」

 それに応えてオリオンは言った。

 「ソルグリム公はあのとおりの御仁だからな。兵を打ち減らされて自分が何もしなかったでは面目が立つまいよ。あのままでは恐らく同盟も怪しくなるという物だ。」

 「御慧眼で御座いました。アリエル様が陛下にお頼みになった事にようやっと合点が参りました。」

 そういってエルヴァリオンは深々と頭を下げた。

***

 このターンでは続いていたキャノンの接近戦で遂にマスターエンジニアを討ち取る事に成功して、キャノンを全滅に追い込むことが出来ました。

 またフレイムキャノンもワイルドライダー1の攻撃で全滅に追い込んで全てのウォーマシンを破壊する事が出来ました。

 王様同士の戦闘がないと寂しいと思って、オリオンでソルグリム公に突撃しましたが、思ったとおり全く歯が立ちませんでした。

 余波を食らってヴェルーダがパニック判定に失敗したのが痛かったです。

 結果は

 スノット 2035 辛勝 

      王様が一騎打ちを申し込んだ 名声点10+5=15

 天    1294 敗北

      王様が相手王様の一騎打ちを受けた

      王様の一騎打ちの申し出を部下が受けた

      王様同士の一騎打ちで倒した 名声点5+4+3+2=14

 と言うことで名声点では殆ど引き分けでした。

 また、今回の戦闘結果は「ネメシスの冠」にも反映させました。(タラベック境)2001ポイント以上勝利=武勲マーク9点

 累計武勲マーク23点

 となりました。

2007年8月8日水曜日

血の祝祭(第2試合3~4ターン)






**3ターン目
 「イヴェリオンの奴、他人の苦労も知らずに好きな事を言ってくれる!」
 戦場中央から手信号を送るイヴェリオンに悪態をついて大鷹に乗ったセスィラ(ウインドライダーの血族)の戦士達は、手傷を負いながらも遂に敵の大石弓に取り付いた。
 ドワーフの職工達が作り上げた精巧なハンドガンを装備した銃兵隊の銃撃をかいくぐり、ここに到達する間、既に1人の乗り手が脱落していた。
 「手間ぁかけさせやがって、殺っつけてやるぜ!」
 そう息巻いたセスィラの戦士達だが、ドワーフの兵はまるで大石弓に縄で括り付けられたかの様に頑強に抵抗を続けた。
 一方集中砲火を何とか切り抜けたイヴェリオンは、先程彼と”黄金龍”ナルスに砲弾を撃ち込んだ連装砲陣地に襲い掛かった。
 「今の砲撃で俺を落とさなかった事を後悔しろ!!」
 イヴェリオンとナルスは怒りに燃えた天魔となって砲兵達をあっという間に蹴散らし、その勢いを駆って傍でワイルドライダー達と戦っていたドワーフの一団の中に踊りこむと、これも蹂躙してしまった。
 イヴェリオンの怒りは収まらず、敗走するドワーフ達を追いかけて戦場の外れに出てしまった。
 そしてその頃、斥候隊を追いかけて林に踏み込んだ”恨みを背負いし者”ソルグリム公は、木々の間を通して、進軍する”樹海の王君”オリオンの姿を見つけた。
 ソルグリム公は親衛隊を下がらせると、彼の玉座を担ぐ「玉座の守」を伴って更に林の奥に踏み込んで行った。
 彼の足で俊足を誇るオリオンを追跡するつもりなのか・・・
***
 3ターン目になってウォーホークライダーとドライアドがようやくボルトスロアー1と2に突撃できました。
 特にボルトスロアー1には飛行ユニットへのヒットに+1修正が入る厄介なルーンが刻まれている為、一先ず射撃を止める事が出来るのでほっとしました。
 戦闘結果では僅差で勝ったのですが、これも「戦意喪失しない」ルーンが刻まれていたので、この形で膠着状態になってしまいました。
 イヴェリオンはオルガンキャノンとウォリアーに玉突き突撃を成功させて両方とも討ち取る事が出来ました。
 この追撃で、ワイルドライダー1とイヴェリオンが場外に出てしまいましたが、続く3ターン裏で敵の射撃のターゲットになる事が無いので、理想に近い形で接近戦を終えることが出来たと言えるでしょう。
 そしてイヴェリオンの変わりに今度はツリーマンがキャノンのターゲットになりましたが、こちらはダメージのダイスが1d6で出目1と、また天さんの出目の悪さに救われました。
**4ターン
 「よし、狩の始まりだ。」
 ”樹海の王君”オリオンは、敵を見定めると遂に「血の祝祭」の始まりを告げる大角笛を吹き鳴らした。
 普通の兵ならば恐怖に震え上がると言うその角笛の音をすぐ近くで聞いたソルグリム公は、震え上がるどころか来るオリオンとの戦いに身構えて必殺の斧を握りなおしたのだが、オリオンは彼の横をすり抜けて鬱蒼とした林の中を疾走すると、今しがたソルグリム公が後に残した親衛隊に突っ込んでいった。
 「逃げるかオリオン!わしと立ち会え!!」
 公の叫び声が林の中に響いた。
 一方林の反対側に出た”鹿の蹄”のアルドールは、先程から轟音を響かせていた大砲に襲い掛かっていた。
 周囲に巡らされている塹壕を一跳びに跳び越えたアルドールは、砲陣を守備する技師長らしいドワーフを見つけると「御免!」と短く叫んで斬りつけた。
 彼は手傷を負った様子だったが、傷の痛みにもひるまずに斧で斬り返して来た。
 幾合かアルドールの剣と技師長の斧が打ち合わせられたが、互いに手傷を負わせる事は出来なかった。
 (埒が開かん。一先ず引こう。)
 そう思ったアルドールは踵を返すと一度砲陣から走り去った。
 そしてその頃戦場の外れまで飛び出してしまったイヴェリオンは、ようやく我に返った。
 「あぁ、またやっちまったぜ。ナルスよ、戻るぞ。」
 ナルスは大きく羽ばたくと意外な素早さでその体を反転させると、今度はドワーフ達の投石器を目がけて飛んでいった。
***
 4ターン目になってオリオンにも突撃のチャンスが巡って来ました。
 十分に(傷)を残したソルグリムと当たっても負けは目に見えているので、ワイルドライダー1とのコンビネーションでロングベアードに突撃を仕掛けることにしました。
 思ったほどダメージを与える事が出来ませんでしたが、「兵力」勝ち+恐怖で、敵を敗走させて全滅に追い込むことが出来ました。
 また、戦場に戻ったイヴェリオンは、グラジスロアーの至近の位置につけました。
 この位置ならばグラジスロアーからは近すぎてターゲットに出来ず、丘に隠れている為に他のウォーマシンからも隠れる事になり、非常に良い位置につけたと思います。
 それから先程のウォーホークライダーは、ボルトのクルーを倒しきれない内に、サンダラーに突撃されてしまいましたが、この戦闘で何とかボルトを全滅に追い込むことが出来ました。
 地味な戦いですが、全軍への影響を考えると、なかなかのファインプレーでした。

2007年8月7日火曜日

秘密の回廊を抜ける(第2試合1~2ターン)








**1ターン目
 オリオンの大角笛が進軍開始の合図を告げると、樹海の戦士達は一斉に歩き、走り、飛び立った。
 しかし”黄金龍”ナルスを駆るイヴェリオンは林の中をゆっくりと進んでいた。
 ナルスが林の中程に差し掛かると、イヴェリオンは懐から紐に括られた1つの宝石を取り出し、それを左目を瞑り、右目のみで覗き込みながらナルスに言った。
 「良いかナルス、目を閉じて俺の指図どおりに歩を進めろ。慌てて駆ける必要は無い。」
 そうしてイヴェリオンはナルスを慎重に誘導して言った。
 アセル・ロゥレンを出発する時に女王アリエルに頼み込んで押し頂いてきた「隠し道の月光石」だった。
 これを預ける時にアリエルは彼にこう言った。
 「林に足を踏み入れたら、月光石を通して見る物にだけ従うのじゃ。己が目を当てにしてはならぬぞえ。そしてそこで見たものを決して他人に話してはならぬ。」
 事実月光石を通して見る世界は、日頃イヴェリオンが目にする世界とは全く違っていた。
 「他人に話すなと言われても、こんな景色は話し様が無いな。」
 そう呟きながらイヴェリオンが歩を進めると、月光石の景色が突如普段の景色に戻った。
 そして木立の隙間を通して見えるものは突然のドラゴンの出現に驚くドワーフ達の砲陣地であった。
 ドワーフの砲兵達は慌ててナルスに砲火を浴びせたが、慌てて手元が狂った所為か、その砲撃は巨大なナルスの体をそれてしまった。
 「ハハハハ、小人共が慌てふためいておる。今日は良い狩日和となりそうだぜ。」
 一方他の戦線でもアセル・ロゥレンの兵達に対して猛烈な砲撃が浴びせられたのだが、ツリーマンにかすり傷を負わせた意外は、殆ど被害を与える事が無かった。
 「連中、昨晩深酒が過ぎたようだな。」
 こう言ったのは”鹿の蹄”のアルドールと共に敵陣へ疾走していた”樹海の王君”オリオンだった。
***
 序盤から今回の秘密兵器(ロスターは公開していますが)「隠し道の月光石」を持ったイヴェリオンが自軍側から敵陣側の林に瞬間移動しました。
 元々はアンヴィル対策で使ってみたのですが、普通のウォーマシンにも有効なようです。
 肝は続く敵側ターンで射撃に耐える事なのですが、幸い(天さんにとっては不幸にも)ウォーマシンの出目がすこぶる悪かった為、1ターン裏までほぼ無傷で大幅に敵陣に接近する事が出来ました。
**2ターン目
 敵の苛烈な射撃をかわしたイヴェリオンとナルスは、咆哮を上げて遂に間近に陣を張る「フレイムキャノン」と呼ばれる火炎砲に向かって突撃仕掛けると、ドワーフの射手達は恐れをなして逃げ出してしまった。
 しかし勢いに乗ったはずのイヴェリオンは舌打ちをした。
 ナルスがソルグリム公率いる親衛隊に横腹を晒している事に気が付いたのだ。
 「このままではまずい」と思ったイヴェリオンは、近くに隠れる斥候隊に叫んだ。
 「森の東に並ぶ砲を黙らせろ!オリオンが狙われているぞ!」
 イヴェリオンの声を聞いて森から踊り出た斥候隊は、巨大な玉座に鎮座するソルグリム公を担ぎ上げた親衛隊と鉢合わせになってしまった。
 親衛隊はこの突如現れた斥候隊を見逃す事も無く、彼らに襲い掛かった。
 森から駆け出した勢いに乗ったままの斥候隊は、あっという間にソルグリム達に討ち取られてしまった。
 「普段は役に立たん奴らだが、俺の盾になるくらいの仕事は出来るようだな」
 討ち取られる斥候隊を横目で見ながら、イヴェリオンは呟いた。
 しかしそのイヴェリオンにはドワーフの総力を挙げた射撃が集中した。
 ナルスのわき腹には大石弓の大矢が突き刺さり、イヴェリオンの体も別の大矢が突き抜けたが、その傷は矢が突き抜けると、彼の魔法の鎧の力を持って、すぐさま塞がってしまった。
 傷は即座に癒えた物の、イヴェリオンはその激痛にうめきこう叫んだ。
 「小人風情がこの俺に傷をつけやがったな! 鷹乗り共は何をもたもたしていやがる!さっさとあの大石弓を黙らせろ!!」
***
 2ターン目早々にフレイムキャノンを屠って、「猛進」を利用して敵の裏に抜けるつもりだったのですが、フレイムキャノンは「戦闘準備」を選択したにも拘らず「恐慌」判定に失敗して逃げ出し、マシンで足止めを食ってしまいました。
 このままではソルグリム公に捕まる為、スカウトを前に出して突撃を妨害することにしました。
 スカウトは「逃走」で逃げ切るつもりでしたが、逃走距離が伸びずにつかまってしまいました。
 まあイヴェリオンを殺られてしまうよりは、はるかに良いでしょう。
 そしてマスターエンジニア合流のキャノンに狙われて非常に危険でしたが、またも天さんの出目に救われてミリ単位で砲弾をかわす事が出来ました。
 至近射撃では距離の読みよりもダイスの出目の影響が大きい様ですね。

2007年8月6日月曜日

朝霧に隠れて(第2試合セットアップ)



 「それではお頼み申します。」
 空が白み始めた薄闇の中で、ヴェルーダは斥候隊長にそう言った。
 「斥候隊」彼らはそう呼ばれていたが、実際に斥候として敵陣近くに忍び込むのは久しぶりの事だった。
 普段は”歌う者”ヴェルーダの護衛として行動を共にしているのだが、今回オリオンを補佐する副将となった”龍騎将軍”イヴェリオンはこの斥候隊に本来の斥候任務を命じたのだった。
 「ヴェルーダにも、ご武運をお祈り申す。」
 隊長はヴェルーダにそう言い残すと、仲間の斥候達と共に薄闇の中へと消えていった。
 その斥候隊を見送るヴェルーダに、イヴェリオンはこう話しかけた。
 「小人共の上を飛んだ時に多くの火砲や投槍器が目に付いた。あんな物で我々を射殺せると高を括っているのだろう。斥候達が奴らを仕留めるだろう。それに俺にはまだ秘策がある。」
 そう言うと自身有りげにほくそえみ、彼の後ろに控える”黄金龍”ナルスの背に上って更に付け加えた。
 「あんたも俺の戦を見れば俺の見方が変わるだろうぜ。」
 そうして彼はナルスに乗って自陣に位置する林の中へと入っていった。
 「龍騎士が森に隠れるとはどう言う訳だ?大見得を切っておきながら臆病風に吹かれたか?」
 イヴェリオンの背を見ながら”鹿の蹄”のアルドールはヴェルーダに話しかけた。
 「彼は秘策が有ると言っていたわ。アスライ流の戦をドワーフ達に披露するつもりなのでしょう。見せないのもアスライ流ですけれど・・・」
 ヴェルーダはアルドールにそう返すと自らも林の中へと分け入っていった。
 やがて日が昇り、朝霧が晴れると多数の砲台が居並ぶ敵の陣容が露になった。
 「我らが軍勢!これ鎖帷子と例ゆ・・・」
 そして”至高王”ソルグリム公の激がアスライの陣地にまで届いてきた。
 「公が口上を垂れている内にやらせていただくか」
 ”樹海の王君”オリオンはそう呟くと彼にしか吹けない大角笛を1つ、大きく吹き鳴らした。
***
 と言う訳で初期セットアップです。
 今回は戦場の敵陣近くに追加の林をセッティングする事が出来ました。
 元々の林に加えてウッドエルフの追加の林を含めて3つの林情景モデルを戦場に持ち込む事が出来ました。
 前回よりは地の利を生かした闘いが出来そうです。
 敵は多数のウォーマシンを用意しているので、とにかく序盤で大きなダメージを受けない様に主力ユニットは林や丘の影に隠す配置としました。
 スペルジェネレイトは、ヴェルーダのみで、
 アセル・ロゥレンの魔法大系
 1.森の歌
 6.祝祭の先触れ
 となりました。
 天さん側の配置はやはり丘の上にずらりとウォーマシンが並んでいましたが、こちらから見て左側に配置が無いのが意外でした。

2007年8月2日木曜日

樹海の王の決断(第2試合イントロ+ロスター公開)







 ”黄金龍”ナルスの翼はエスファンの野に大きな影を落とした。
 ”龍騎将軍”イヴェリオンは久しぶりにロゥレンの外を飛ぶナルスの背の上で、エスファンに集まった4ヶ国の軍団を見下ろしてナルスにこう言った。
 「見ろナルス、ここから見れば人間やドワーフ共がゴミのようだ。あんな連中に敗れたヴェイラリオスも高が知れようと言う物だぜ。」
 そう言うとイヴェリオンはナルスに低空に入らせるとドワーフ達の陣所の真上を掠めるように飛んだ。
 ドワーフ達はこの行動に色めき立ち、不機嫌に眉間に皺を寄せながら白髭をなでる者、怒りに拳を振り上げる者、中には自慢のハンドガンを持ち出して年長のドワーフに小言を喰らう者も居た。
 「あ奴め、連中を挑発するつもりか。調子に乗るにも程があるわえ。」
 部下と共に行軍していた”老将”エルヴァリオンはそんなイヴェリオンを見ながら苦々しげに呟いた。
 「後で非礼を侘びをしに行かねば・・・入った所でソルグリム陛下が「大いなる怨恨の書」に横線を引いてくれるとは思えぬが・・・」
 彼は早速出来てしまった仕事を思いため息をつくのだった。
 そうしてエスファンの野に集結した増援の将は、”樹海の王君”オリオンに拝謁した。
 「陛下、ご尊顔を拝し恐悦至極に御座りまする。このエルヴァリオン陛下の為に微力を尽くす所存に御座りまする。実は女王陛下よりご伝言を・・・」
 エルヴァリオンはオリオンに御前会議の決定を伝えた。
 「そうか、それは大儀だったな。それにしても”老将”エルヴァリオンに”龍騎将軍”イヴェリオン、それに”白樺”のザイ=モゥグとは随分と大仰じゃないか。」
 これはオリオンの弁だ。
 程なくしてオリオンは再び口を開いた。
 「イヴェリオンよ、此度は貴様が飛べ。」
 王に指名を受けたイヴェリオンはにやりと笑みを浮かべると、オリオンの前に跪き、深々と頭を垂れた。」
 これを見ていたヴェイラリオスは寂しいような、楽になったような変な気持ちがした。
 (やれやれ、今回は見物か?だがエルヴァリオン親父と観戦するのは面倒だなぁ)
 ヴェイラリオスは、何かと言うと説教じみた事を言うエルヴァリオンが苦手だった。
 エルヴァリオンにしてみれば、それだけ彼に目をかけていると言う事なのだが・・・
 「陛下、ヴェイラリオスを外すのはもう一考願いまする。こ奴はまだ戦う力が残って居りまする。」
 老エルフは樹海の王にそう進言したのだが、オリオンの返事は少し意外なものだった。
 「うむ、であればこそそうするのだ。ヴェイラリオスにはアリエルの下へ言ってもらう。彼女が貴様を必要としている。こういった時はそうなのだ。」
 何が「こういった時」なのか周りの者には皆目解りかねたが、これが王と女王の阿吽の呼吸と言うものなのだろうと納得せざるを得なかった。
 ともあれヴェイラリオスはアセル・ロゥレンに向かう為、エスファンを後にした。

***

 今回はソルグリム公率いるドワーフが相手と言う事で、色々と編成に悩みましたが、結局ドラゴンを投入する事にしました。
 前回1敗してしまったので、今回は何とか挽回したい所ですが、果たしてどうでしょうか・・・

ルールの勘違い(小妖精)

 天さんのbloghttp://black.ap.teacup.com/higeoyaji/でもやっていましたが、どうも自分のアーミーのスペシャルルールは欲目で解釈してしまう事が有るようです。
 実はこの間の「練馬ミニチュアゲームの会」で、ウッドエルフアーミーの小妖精のルールについて議論になりました。
 問題になった部分は、アーミーブックp60の「小妖精を連れて回る」の中で、

 「あるアーミーが同じ小妖精を2つ選ぶ事はできない。たとえば、「死の小妖精」をともなっている兵が同じアーミーに2人いることは許されないわけだ。また、1人のキャラクターが連れて回れる小妖精は、1種だけに限られている。例外はツリーマン・エインシェントとブランチレイスで、彼らは所有できる小妖精のポイント制限内であれば(ツリーマン・エインシェントなら100pまで、ブランチレイスなら50pまで)、いくらでも小妖精を選ぶことができる。」

 と有りまして、普通に読んでいれば誰であろうと小妖精が被っていてはいけないのですが、欲目が働いた私の目にはツリーマン・エインシェントとブランチレイスは被っても良いと思っていました。
 改めて読み直すと人に指摘されるまでも無いですね。
 今までそんなにたくさん使っていた訳ではないので、それ程大きな影響は無いつもりですが、逆に今まで使う気が無かった小妖精も使ってみようかな?と思います。