前回から製作状況を紹介しているウッドエルフ・ハイボーン+フォレストドラゴン(”黒槍”のネストルと”水晶ヶ淵の主”ナーディと名付けました)ですが、今回はその塗装編となります。
実際には完成していて後追いで紹介するような感じになります。
とりあえずザッとペイントして5月5日に中野に持っていったのが下の写真です。↓
前回の最後の写真でも解ると思いますが、ベースには白を使っています。
これは特に大型モデルの場合、白い本体に暗い色を流していく事で比較的簡単に陰影を表現できる為です。
ドラゴンの配色については青みを強調した緑にしたいと思い、背中等の鱗部分はHawk Turquoise系統、腹側はSpacewolves Gray系統で行く事にしました。
いきなり暗い色から塗っていくと白ベースの意味が無くなるので、最初はSpacewolves Grayを全体にかけていきます。
この時ベタ塗りするのではなく、少し薄めて伸ばす様に塗るとこの段階で少し陰影が出始めます。
この次はShadow Grayですが、陰影が極端になりそうだったのでSpacewolves Gray1:Shadow Gray1で作った中間色を間に挟んで極端すぎる陰影をセーブしました。
これに後から細筆でハイライトや影を描き込んでアクセントを付けました。
次は鱗側ですが、まずHawk Turquoiseをやや鱗部分をはみ出すくらいの感じで同じくやや薄めたものを伸ばすように塗っていきます。
これに今度はScary Greenを暗い部分に入れていきます。
これでかなり陰影が出来ますが、このままだとラストリアっぽいので、ハイライトを加えます。
いつもならばIce Blueでハイライトに持っていくのですが、今回はアクリル絵の具(ホルベインのアクリラを使いました)のエメラルドグリーンを使いました。
これも結構強い色で、そのまま使っては違和感が出てしまいそうだったので、Hawk Turquoiseと1:1位で混ぜたものを鱗部分に、最後にエッジになる部分にエメラルドグリーン100%でハイライトを入れました。
シタデルカラーだけでは出せない色合いになります。
これで主要部分はOKですが、全体的に青み掛かったモノトーンなので、鎧の部分(表面のウルサーンっぽい装飾は事前に削り落としました)には金色、爪や角の部分は赤系統で塗ってアクセントを与えました。
また、足を掛けている古い石柱は、先日作った礼拝堂の壁と同じ要領で、Scorched Brown~Fortress Grayへと塗っています。
これだけでは今ひとつロゥレンらしさが足りないので、足元の小妖精は紫系統に塗ってフォレストドラゴンである事を主張しました。
次に乗り手になるハイボーンですが、パーツを張り合わせた後、パーツ間のギャップを調整する為にグリーンスタッフで工作を加えました。
主なポイントは槍の軸と穂先の境目を隠すように作った花です。↓
本来武人の装束には似つかわしくありませんが、これをつけると色合いにアクセントを加えられるのと、ウッドエルフらしさ(あくまで主観ですが)がアップするので、時々キャラクターの造形に加える事があります。
カラーリングは、今までに作った他のハイボーンがどちらかと言えば派手目のカラーリングにしていたので、たまにはグレィドガードの様な普通の緑を使ったカラーリングにしてみました。
衣服の緑部分はDarkangels Green→Snot Green→Scorpion Green最後にLotting Fleshをエッジに塗ります。
茶色い部分は、布と判断したところはScorched Brown~Kommand Khaki、革と見たところはScorched Brown~Snakebite Leatherにしました。
それでもやっぱり派手さが欲しかったので槍の旗飾りはオレンジ色でインパクトを加えました。↓
あまり目立ちませんが、旗を括りつけている紐は青系統にしています。
また、左肩に担いだシールドには中央にハイエルフのキットから宝石を取って(今回はドラゴンの手綱のパーツの飾りを切り取りました)中央に貼り付けており、この宝石を中心にして葉っぱ模様(フォレストパターンと呼んでいます)を書き込んでみました。↓
これで足元にフロックを接着してやれば完成です。
これを収納状態に出来るように分解したのが下の写真です。↓
そして前回収納の目標としたケースですが、収納のために箱の内側に両面テープでスポンジを貼り付けました。↓
スポンジはシタデルのブリスターパックに入っている緩衝材を使っていますが、そういうものが無ければ台所用の薄手のスポンジを切って使うのも良いでしょう。
これにまずは翼の片方を収納して↓
次に胴体部分を収めます。↓
当然そのままではがたつきの元になるので、ここだけはケース側面にブルータックで貼り付けています。↓
ブルータックは画材店等で手に入る物で、本来はポスターなどを壁に貼り付ける為の物だそうです。
使用感は粘りの強い練り消しゴムと言う感じです。
次に開いたスペースに尻尾と頭部↓
更に乗り手ともう一つの翼をスポンジで互いにこすれあわないようにして収めてやればOKです。↓
蓋の裏にもスポンジを貼って有りますが、隙間があると移動中にパーツが動いて破損の原因になるのでもう少しスポンジを詰めて固定します。
あまり重いパーツは無いので、あまり詰め込まなくてもしっかり固定できます。
これでHCなどのイベントにも手軽にドラゴンを持ち込めます。
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