前回から古井戸を製作していましたが、以外に早く完成しました。
まず前回の作業では塩ビパイプから削りだした井戸をベースに接着したところまで行きましたが、今回はそこにデコレーションを加えて行きます。
まず井戸に付き物の釣瓶ですが、本当に釣瓶を作ると非常に面倒だったので、途中で折れた事にして柱だけを残してみました。
材料は割り箸を途中で折った物をカッターで適度に整形して、ベースにエポキシ接着剤でくっつけました。
壊れた感じを出したかったので柱を傾けてみたのですが、後で考えると重い水桶を持ち上げるのだから基礎は深く埋められている筈なので、リアリティを考えると垂直に建てて置くべきだったかもしれません。
それから「闇」を演出したくて井戸にした訳なのですが、結構大きく口が開いていて上から見ると底が丸見えになってしまい、暗さや深さが表現出来ていません。
そこで井戸の上にかぶさるように木を植えてみる事にしました。
木に使ったのは鉄道模型用の樹木のキットで、ある程度手で自由に形をつける事が出来ます。
キットそのままではかなり大きいので、枝を選んで適当な長さに切断して使いました。
また、本来はこれにライケンやスポンジで葉っぱを表現するのですが、ゲーム上の扱いやすさや雰囲気を考えて葉っぱを付けずに枯れ木として表現する事にしました。
これで井戸を覗き込む際には枝越しで見ることになって、以前の状態よりは良い感じになりました。
ここまで作ったところで、黒サフを吹いて、地面にフロックを撒きます。
地面は今までどおり、シーナリーサンドですが、崩れた井戸のかけらを表現したかったので、シーナリーサンドが固まってからシタデルのグラベルを撒いてかけらが散らばった感じにしました。
ペイントの際にはこのグラベルは地面の色ではなく、井戸の色で塗るようにします。
それから前後しますが、足元に髑髏を一つ転がしてみました。(ウォーハンマー的には定番ですね)
ちょっと細かいようですが、髑髏にカッターで切り込みを入れて、彼の死因となった頭部への一太刀を表現してみました。
ペイントの方ですが、井戸本体はChaos BlackからFortress Grayへとドライブラシをかけつつ、途中にGraveyard EarthやKamo Green等のドライブラシをはさんで埃や苔を演出していきました。
地面が茶色、井戸が灰色という具合で色気に欠けるので地面に撒くフロックでちょっと青みを加えて完成としました。↓
前回の工作に比べると仕上げは意外と簡単でした。
4 件のコメント:
佐藤です。
井戸、完成しましたね。
枝を傾ける枯れ木が、古井戸の寂しく恐ろしい雰囲気を醸し出しているように思います。
sinさんもそうですけど、スノットさんも、
情景製作のアイディアが次々と湧いてこられるのがすごいですね。
作り慣れてくると発想も湧きやすくなってくるのだと思いますけれど、私としても見習いたいところです。
実際はまだまだミニチュアのペイントでいっぱいいっぱいではありますけど。
それでも、例会で使える情景を少しでも作れればなぁと思い、参考にさせて頂いております。
>佐藤さん
この間観た「妖怪人間べム」に出てきた古井戸が良いイメージソースになりました。
私も自分のアーミーのミニチュアをずっと製作していまして、こういう情景モデルを作り始めたのは本当につい最近の事ですが、やってみるとなかなか面白いものですね。
こんにちはー。
完成ですね。
枯れ木の工夫がうまいと思いました。
あと、石を積み上げた感じのテクスチャもうまいですね。
僕はああいうアットランダムな模様を作るのって苦手です。
今度お会いするときには実物が見れることを楽しみにしています。
>TAKIさん
確かに積み石のテクスチャーはともすると規則的になりがちだったので時々描き込む方向を変えてみたりしました。
ただ、本当の井戸は結構規則的に積まれている様なので、むしろ規則的でも良いのかも知れませんよ。
とりあえず現物は各所の出陣に持ち歩いていきますので、会った時には見てやってください。
コメントを投稿