というわけで3つ目の「特別な場所」は「おぞましき廃墟」を作る事にしました。
先ずは廃墟の資料を探す事にして、Googleで「廃墟」で検索すると廃工場や廃ビル等の写真がいっぱい出てきました。
40kの情景モデルとしては持って来いの資料ですがFBにはそぐわない感じなので、今度は「ruin」で検索をかけると遺跡のような写真が出てきました。
なかなか良い感じの画像ですが、ゲームでは視界を遮る「移動できない地形」として扱うので、格好優先で大きな物を作るとゲームで使うのには支障が有りそうです。
また、現代社会であれば廃墟は十分におぞましいのですが、戦乱にあけくれるオールドワールドでは単なる廃墟では「おぞましい」と言うにはいささかパンチ不足な感じです。
やはりおぞましさを演出するには「闇」の部分が必要であると思い、色々考えてみましたが古井戸であればコンパクトにまとめる事が出来て、かつ明るい場所にあってなお井戸の中に「闇」を残す事が出来るので小さいスペースで「おぞましさ」を演出する事が出来そうです。(私的には映画「リング」やアニメ「妖怪人間べム」のイメージもあります)
そんなわけで早速井戸本体から作る事にしました。
井戸本体に使うのは、水道管などに使う塩ビパイプです。
大きさとしては20㎜ベースの歩兵が落っこち得る大きさとして近所のホームセンターで内径25㎜以上のものを探した所、配管のエンドキャップが良さそうです。(長いパイプは必要ないので量的にも適当です)
エンドキャップそのままでは背が高すぎるので、周りを盛り上げるか切断するか考えましたが、今回は縁を崩れた感じにするという狙いも有ったので、ギザギザになるように切断しました。(周りを盛り上げる方法も井戸の穴が深く、リアルになるので良いかもしれません)
模型用の鋸でわざといびつに切断しますが、肉厚が有るので結構骨が折れる作業でした。
そのままでは「切断されたパイプ」なので、周囲に石積みらしいディテールを付けます。
今回はマーカー等で下書きを下後にリューターで溝を掘って石積みの表現をしました。
いざやってみると、いつも使っているプラ(スチロール樹脂)と違って塩化ビニール樹脂は粘りが有るので削ったカスが落ちずにこびりついてしまうので、リューターを当てた後でこのカスをカッターで削り落とします。
この際にリューターだけでは不自然な感じになる部分もカッターで調子を整えます。
これも結構面倒なさぎょうだったので、後で考えるとパテを盛り付けてディテールを刻み付ける方が楽だったかも知れません。 これを特大丸ベースに接着しました。↓
接着にはプラセメントを使いましたが、この接着剤では塩ビを溶かさないので接着強度には少し不安が残ります。
配管工が使う塩ビ用の接着剤か瞬間接着剤の方が良いかもしれません。 この後はこれの廻りをデコレートして「おぞましさ」を演出してみたいと思います。
2 件のコメント:
こんばんは。
情景モデル作りは楽しいですよね!!
僕はミニチュアを取り上げられてもそれだけを趣味としてやってける気がします。
エンビ管を使ったんですね。
僕も以前DIY店で見かけ、40kの「工場から伸びている燃料パイプ」的なのを作ろうかと構想を練りましたが、結局手を出しませんでした。
理由は正にここで書かれているように、
「エンビ同士は専用の接着剤を使うため、エンビとそれ以外の素材を接着したい場合、何を使えばいいのか分からない」ことと、
「直径が細くても厚さがあって硬そうなため(ホンモノの水道とかに使うわけですもんね)加工がメンドそう」
ということでした。
実際に使われてみて苦労されたようですね。
接着に関しては、万能用の接着剤としてはグルーガンや木工用ボンドもありますが、
染み込まない素材に対しては木工用ボンドも弱いかもしれませんね。
ただ今回のものに関しては、接着面積がある程度広いことと、力の掛かる場所ではないと思うので多少弱くてもそんなに問題ないのではないか?とも思います。
色を塗ったらどんな感じになるのかもぜひ知りたいので今後も参考にさせて頂きます。
>takiくん
どうもです。
最近まであんまり情景モデルは作ってなかったんだけど、いざやってみるとなかなか面白いものですね。
実は接着剤については硬化した後押したり引いたりしてみましたが、ビクともしませんでした。
原理は今一理解できませんが、プラ用接着剤でバッチリみたいです。
切断については真直ぐに切る場合ならば専用の鋸で問題無い様なのですが、(実は値段も手ごろです)ランダムな切り口を作ろうと思ったのがてこずった原因のようです。
もしかすると真直ぐ切ってから切断面に加工をすれば簡単かも知れません。
実はさっき出来上がったので後でアップします。
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