昨日の日記に書いた様に森の中に隠れて建っている尖塔という設定なので、周りに蔦を絡ませたいと思い、とりあえず資料が欲しかったのでGoogleにて「つた/ツタ/蔦」でそれぞれで画像検索してみた所、いくつか資料に使えそうな写真が見つかりました。
実際に蔦が絡まると、このくらいの大きさの尖塔などは完全に蔦で覆い隠されてしまうようです。 完全に隠れているのもそれなりの味が有るとは思うのですが、作業が大変なのとせっかく作ったディテールが見えなくなるのも勿体無いので尖塔の1/3程度を覆うに留める事にしました。
資料によると蔦と壁との境目にはツルが伸びているのが見えるので、これを再現する事にします。 先ず最初にツルを這わせる部分を細書きのマーカー等で下書きをします。↓
この際の下書きの下端より下は完全に葉っぱで覆われる形になります。
密集した葉っぱのディテールは面倒なのが予想されるので、その辺りを調節する為もあって自分のイメージよりも若干ツルを長めにとる事にします。 下書きが出来たらまずツルを作りますが、ツルを再現するのには糸ハンダを使用します。
非常に柔らかいので真鍮線などと違って強度は殆ど有りませんが、思ったとおりに微妙な曲線を再現出来ます。 これを尖塔に接着していきますが、ゲームでしょっちゅう触るものなので、強度を確保する為に下書きの曲線の両端にピンバイスで1㎜程の穴をあけてそこにゼリー状瞬着で固定し、その後ツル本体を要所要所流動タイプの瞬着で接着しました。
穴の部分は後で葉っぱを作ってやれば隠す事が出来ます。 これが出来たら今度は葉っぱのディテールをグリーンスタッフで作っていきます。(途中写真)↓
相変わらずスパチュラの使い方は文章ではどうこう書きにくいのですが、一度に大量にグリーンスタッフを練ると作業終了前に硬化が始まってしまうので、練り混ぜは最小限にして何回か小分けで作業を行う事をお勧めします。
やってみた感想としては、グリーンスタッフの貼り付けは下から上へ、葉っぱのディテール付けは上から下にかけて行うのが良いようです。 大きな密集部分の工作が済んでからツルの部分の葉っぱを作っていきます。
こちらの方が廻りに邪魔な物が無い分一つ一つの作業は単調です。 飽きる前に一気にやり切ってしまうのがコツかな?と思いました。
こんな感じで工作が完了しました。もしかすると金曜日にHC池袋に持っていって出陣マーク(HC池袋でトゥル・サーナの影常設イベント「特別な地形をつくろう!」開催中http://jp.games-workshop.com/events/torthana/events/3.htm#5)
を稼げそうなので、ちょっと無理をする事にしました。
朝早めに起きて黒サフを吹いて下地のフロック撒きまで行い、仕事を終えて帰宅後にペイントを行います。
先ず本体の尖塔ですが、ベースをタミヤアクリルのジャーマングレイとし、そこからグレー系統から白でドライブラシを掛けていきました。
通常はドライブラシ用のシタデルブラシを使うのですが、今回は大きな平面なので、小さな筆では後で筆目に沿ってくせが出そうな気がしたのでタンクブラシを使ってちょっとラフ目にドライブラシを掛けました。
予め表面を荒らした所為も有って割りと簡単にらしくなってきました。
灰色だけだと単調なので、途中でKommand KhakiやBreached Boneと言った黄色味を帯びた色も入れてドライブラシしています。
尖塔の次は蔦ですが、葉っぱに入る前にツルの部分を茶色系統の色で仕上げておきます。
葉っぱについてはDarkangels GreenからGobrin Green方向に色を上げていきますが、全ての葉っぱを同じ様に塗るのではなく、バラ付きをつけると自然な感じに仕上がります。
それから石部分にももう一回Goblin Greenでドライブラシを入れて苔が生えている様子を表現しました。
このままだと全体が緑系統だけで単調なので、装飾部の石を赤系統で宝石塗してアクセントをつけました。
本当はこんな大きな宝石が野ざらしになっていれば間違いなく盗まれてしまうのでしょうが、今回は見栄えを重視する事にしました。
後は苔、草、落ち葉と言ったフロックを撒いて完成です。↓
苔になるフロックを地面だけでなく、少し尖塔部分にもつけてやると地面と尖塔とのつながりが良くなると共に先程のドライブラシの効果もあってリアルに仕上がります。
こうして完成してみると、石造りと言うよりちょっとコンクリートっぽいのですが、古代ローマで建築物にコンクリートを使っていたりするので、案外エルフの地脈の石もコンクリートなのではないかと思ったりもします。
上手い事完成したので、明日はHC池袋のゲームズナイトに持って行こうと思います。
4 件のコメント:
佐藤です。
それでは、金曜日にこれを生で拝見できそうですねー。楽しみです。
私もブレトニアの建国王ギレの銅像かなにか、作ってみたいなぁ、と思いました。
とても参考になりましたです。
とりあえずモルク神像で悪戦苦闘しそうですけれど。
>佐藤さん
いざペイントを始めるとモルク神像よりも簡単でした。
多分色数が少ない所為だと思います。
確かにブレトニアにもアンデュイン川のエレンディル像みたいなのが有りそうですね。
あれは大きさがとんでもないですけど…
どうも!
ご無沙汰しております。
益々スノット・ワールドが開花してますね!
ツタの表現方法勉強になります。
スノットさんのウッドエルフにとてもマッチしてますね。
>ジキルさん
おお!お久しぶりです。
去年の秋以来お会いしていませんでしたがお元気でしたか?
「特別な場所」を製作していてジキルさんのあのゴージャスなゲームボードを少し思い出しました。
また気が向いたらゲームをしに来てくださいね。
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