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2010年6月28日月曜日

10.6.27(日)練馬ミニチュアゲームの会

 土曜日は中野でFBでしたが、日曜日は練馬で40kでした。
 ミニチュアを持参してぱらぱらとメンバーが集まり、昨日に続いてですが師匠にして宿敵のあっきいさんのウルトラマリーンvs僕のレイヴンガードでバトル開始です。↓
 と思ったのですが、2ターン裏になったところで僕がポイントを間違えて2000ptsvs1500ptsのバトルをしていた事が発覚しました。
 このままゲームを続けても勝負としてダメだし、ちょうどクリスといずみやさんも40kの準備を始めたので、4人で1500でローテーションを組んで戦おうという事になりました。
 という訳で先ずはあっきいさんと仕切りなおしです。↓(シナリオは「敵心臓部を突け」初期配置は「槍の穂先たれ」)
 自軍本陣マーカーは右翼奥のバンカー(倉庫の様な情景モデル)の中、敵本陣は塀の傍となりました。
 初期配置で敵陣の奥のコーナーが空いたので、調子に乗ってスカウト分隊を「浸透戦術」配置しましたが、敵ライブラリアン+ターミネイターの射撃を受けて残1人となってしまいました。
 一方敵スカウトが「奇襲」で自陣裏に出現しますが、こっちはこっちでターミネイターで迎え撃ちます。↓
 また、中央付近に配置された敵タクティカルスカッド+ライノ、そしてドレッドノートは、こちらの射撃で運良く行動不能に持ち込み、中身のスカッドも本陣を守る味方タクティカルのラスキャノンやプラズマガンの射撃で削り取っていきます。
 そして2ターン裏に早々とシュライクが登場し、先ずは林に潜む敵スナイパースカウトを討ち取ります。↓
 しかし続くターンにライブラリアン+ターミネイターの「無限の門」+「報復者」等の射撃で半数近くを削られます。
 割と白兵戦が得意なシュライクですが、パワーフィスト相手では即死してしまうので敬遠しようとも思いましたが、このままだと良い様にやられるので覚悟を決めてターミネイターに突撃を敢行すると、シュライクの攻撃は止められましたが、アサルトマリーンが健闘してライブラリアンを残して討ち取れました。↓
 その後の戦闘で、結局シュライクも本人を残してスカッドは全滅しましたが、シュライク自身はランドレイダーから降車して、本陣に戻る敵タクティカルの捕捉に成功し、敵達成ユニットが無くなって勝ちを得ました。↓

 続いて2戦目はいずみやさんのケイオス・スペースマリーン(スラーネッシュ)との対戦です。↓(ミッション「敵心臓部を突け」初期配置「戦乱の曙」)
 こちらは後攻で自陣右端の廃墟付近にマーカー、敵陣はシュライクの奇襲を警戒してか戦場中央の廃墟にマーカーが設置されています。
 そして開始と同時に危険なマリーンキラーであるディファイラーも入場してきました。↓
 自陣側にはノイズマリーンの乗ったライノが接近しますが、タクティカルスカッドのラスキャノンで撃破に成功し、ノイズ達は歩いて自陣に接近します。↓
 一方こちらのスカウト分隊は、敵陣近くの林に潜んでデーモンプリンスを狙撃しようと思っていましたが、プリンスのサイキックで引きずり出されて敵軍の集中砲火を受けてしまいます。↓
 ケイオスマリーンと戦う時はライブラリアンがいないと自軍のポジションを良いようにかき回されるのですが、先程と同じ編成で挑んだのでライブラリアンが居らず、いきなり苦戦の様子です。
 そしてノイズマリーンにはタクティカルとターミネイターで集中射撃を試みます。↓
 しかし大事なミサイルが外れてノイズを撃ち切る前にソーサラー合流のラプターが「縦深攻撃」で降下してターミネイターを潰してスカウト+タクティカルに襲い掛かります。
 そしてシュライク+アサルトが到着しますが、敵陣に到達するまでにディファイラーのバトルキャノンで約半分のマリーンが脱落します。
 それでも何とか敵陣のマリーンに突撃を敢行して敵スカッドを敗走させます。↓
 因みにこの後シュライクはプリンスに引きずり出されて仕留められました。
 しかしながら、まだライノに乗った味方タクティカルはまだ残っており、自陣側のタクティカルも瀕死ではありながら敵ノイズを全滅させ、マーカーを確保してぎりぎりの所で5ターンで終了となり、ギリギリ勝利を収めました。
 もう少し続いていたら負けていたかもしれません。

 そんな感じでゲームを終え、近くのファミレスで食事となりましたが、話題はFBの戦術論になり、近々8版の発売もある事から、僕も久しぶりにユニット解説を再開しようかと思いました。

2010年6月27日日曜日

ダンバイン1/72 第11回 胸部形状変更

製作中のダンバインです。
6.25に更新したばかりなので暫く更新しないつもりでしたが、ちょっと大きな形状変更を行ったので更新する事にしました。
先ずはいつもの定点写真↓
 そしてこちらは前回の定点写真。↓
 多分どこが変わったのか、にわかには解り難いと思いますが、胸部周りの形状が変わっています。
実はもう胴体の形状はいじらなくて良いと思いつつも何か違和感を感じていたのですが、その原因が掴めず、そのまま作業を進めていました。
ですが昨日設定資料や劇中の作画を見ているうちにその原因が急に解りました。
ダンバインの胴体は、その大半がコックピットで占められています。
その為腹と胸の外装は、半透明のキャノピーになっていて、劇中の設定ではバイストンウェルに生息する、巨大なカマキリのようなキマイラグという強獣が持つキチン質の外皮を磨きこむ事でマジックミラーのような効果が得られるという設定で、外から中は殆ど見えないが中からは良好な視界を確保できるという事です。
余談ですが、ダンバインには先程のキマイラグの外皮がキャノピー以外にも多用されており、特にキマイラグの頭部は殆どそのまま使われています。
ともかくダンバインの場合、このキャノピーは3枚のパーツからなり、直接コックピットを覆うのは腹部の1枚のみで、胸の2枚はこの上半分をカバーして2重のキャノピーになっているというものです。
で、問題は上の2枚のキャノピーの形状で、キットの元々の形状は、凡そ下の写真のラインです。↓
 キットの解釈ではガンダムのような箱型のボディになっていて、赤い矢印で胸の高い位置にエッジが来ていますが、先日の日記に上げた設定画稿や劇中の作画を見ると、もっと前後幅が薄くエッジの位置も低いようです。
多分ロボット的な形状ではなく、人間の大胸筋のフォルムを再現する狙いではないかと思います。
という訳でカッター、ヤスリ、サンドペーパーで胸部をガリガリ削り込みました。↓
 エッジの位置が下がっているのが解るでしょうか?
エッジ付近の色が違うのは、キットの肉厚を削りきって穴が開いた所為です。
ボディ中央部は以前に肩の軸受けを入れる際に瞬着パテで充填していましたが、両サイドはぽっかり穴が開いてしまったので、改めてポリエステルパテを詰め込んで、硬化後にペーパーを当てました。
という訳で、各方向の加工前後の写真を載せます。

左から(加工前)↓
 加工後↓
 エッジの位置を下げると共に、腹部キャノピーとの段差も少なめに削りこんでいます。

斜め前(加工前)↓
 加工後↓
 こんな感じです。
私的には特に立ちポーズでの印象が大幅に良くなったと感じています。

実は昨日のHC中野出撃直前に急にこの形状に気が付いて、急いで手を動かしました。
お陰で危うく遅刻する所でした。

樹海への帰還 6.26(土)HC中野1,000ポイント トーナメント

 日付変わりましたが、6.26(土)は、前回の日記に書いたとおりHC中野で開催されたFB1000ptsトーナメントに参加してきました。
 FBは去年の11月に神保町のバトルアリーナでゲームをしたのが最後で、実に半年以上のブランクになります。
 アーミーは、ウォリアー・オブ・ケイオスにしようかとも思いましたが、やはりここは樹海の戦士達にお出ましいただくことにしました。
 今回は1000ptsという事で、キャラクター枠はスペルシンガーをジェネラルとし、かつて四人の王でも活躍したオルターの血族に連なるノーブル”鹿の蹄”のアルドールを遊撃手としてチョイスしました。↓
 HC中野のFBトーナメントに出場したのは初めてだったのですが、総勢18人と、実に多くのプレイヤーが集まりました。
 チームメイトのあっきい副会長によると、中野ではいつもこれくらい集まるとの事でした。
 さて、エントリーを終えて間も無く第1試合の組み合わせが発表になり、僕の相手はエンパイアプレイヤーのTさんです。
 敵軍はナイト、ソードマン、アウトライダー、そしてジャイアント等といった編成です。
 幸い先手を取れたので、射撃が危険なアウトライダーにアルドールのマジックアロー「滅びの雹」を射掛けて一気に全滅させました。
 初期配置の状態なので、これによるパニックの連鎖を期待していた所、敵方の出目が非常に悪く、ジェネラルとウィザードを含むソードマンと、それに誘発されたナイトが揃ってパニックしてしまい、2ターンまでには揃って盤外に出てしまいました。
 残存戦力を射撃とドライアドで掃討しましたが、ジャイアントにはグレィドガードを獲られました。↓(イカスコンバージョンと綺麗なペイントのジャイアントでしたが、手元がブレてあまり良い写真を撮れませんでした)
 やはり1000ptsだと初期のダメ出目のフォローが難しいようです。

 2戦目はブログゲームの部屋を運営するブレトニアのテラザキさん。(当サイトのダンバインを見てくれているとの事で、後でお話したかったです!)
 テラザキさんのブレトは、ベーシックな配色ながら、非常に丁寧なペイントが良い感じです。↓
 更に良いのはナイトの煌びやかさと農民兵の地味さのメリハリが利いている所で、ブレトニアの世界観を如実に現しています。↓
 とにかく硬くて強いナイトに太刀打ちするのは大変なので、回り込んで他のユニットを一掃することを目論見ますが、敵ダムゼルの放つマスター・オブ・ストーンが6.6を連発し、グレィドライダー、アルドール、グレイトイーグルといった主要ユニットが次々と餌食になります。
 ディスペルスクロールを2本も持って行ったのですが、全く使えずじまいでした。
 仕方なく半壊した各ユニットとドライアドを使いつつ、トレビュシェ、ボウマン、ダムゼルを討ち取りますが、ペガサスナイトとレルムに抑えられて、機動も苦しみました。↓
 結局5ターン裏で時間切れとなった所でポイント計算で引き分けになりました。

 最後の3試合目はチームメイトのあっきいさんあやつるダークエルフとの対戦でした。↓
 ダークエルフはヒットロールの振りなおしや、異常にコストの低いウォリアー、そして近年のウォーハンマーシーンでも具合の悪いモンスターとして名を馳せているヒドラ、反則的射撃力を誇る連射式クロスボウ、最強レベルの鉄砲玉であるアサシン(鉄砲玉ですが、あまりに強いので意外と生き残ります)、もうどうしてこのコストでこの性能の兵が買えるのか訳がわからないシェイドといった数々の突出したユニットが揃ったアーミーになっていて、相対的にウッドエルフはドライアド以外では全て1回り弱い/高いユニットで立ち向かわねばなりません。
 とりあえず厄介なダークライダーを「滅びの雹」で一掃しようと企みましたが、僕との対戦経験が豊富な敵将はそこは予測済みで、自陣奥にDライダーを温存し、対処のしにくいヒドラを前面に出してきます。
 もう、ヒドラを倒さないとこの先が無いと思い極めてワイルドライダーとドライアドで突撃を仕掛けましたが、双方の出目のバランスもあり、あっさり負けてしまい、開始早々に接近戦要因がいなくなってしまいました。
 その後はハーピィ、シェイド、Dライダーを何とか仕留めましたが、その他のユニットはヒドラとマジックとアサシンに食い散らかされて、5ターンで投了することになりました。↓
 この試合は散々でしたが、つまらないミスで負けたのよりはマシです。

 賑やかなトーナメントでFB復帰戦を楽しむことが出来ました。

2010年6月25日金曜日

ダンバイン1/72 第10回 HC出撃予定+ダンバイン各部改修

明日の6.26土曜は休みになりました。
久しぶりにオールドワールドの方から召喚する声が聞こえてくるので、HC中野のFB1000ptsトーナメントに出撃しようかと思っています。

さて、製作中のダンバインです。
作業のペースはそれ程変わらないつもりですが、内容が地味になって劇的には変わらないので、更新ペースは落としています。
先ずはいつもの定点写真。↓
 前回コンバーターの形状変更を行った際に、背中からの写真を撮り忘れたので、一応現状の写真を載せておきます。↓
 コンバーター自体はくりぬいていた後部の噴射口に新たにプラ板でフィンを新造しました。↓
 写真でもうっすらと見えると思いますが、フィンを入れたい所に鋸目を入れ、そこに0.3㎜プラ板を差し込んで接着し、後で整形すれば出来上がりです。
内容的には簡単ですが、鋸が一発勝負なので手際が必要です。

それから左右の腕ですが、前腕部を真横から見た際にボリューム不足で弱々しい感じだったので、袖の左右に0.3㎜プラ板を貼り付けてサンドペーパーで整形しました。↓
 それから余談ですが、気が付くと右手のショットクローが折れていたので、2㎜プラ板から削りだしたクローを、腕側をえぐってあけたスペースに差し歯の要領で植込み、隙間にはエポキシパテを詰めました。
それなりに良い感じになりましたが、左の爪も同じ工作をする必要が有ります。(作業が増えてしまいましたが、格好よくなるのでプラスに捕らえることにしましょう)

それから頸の部分がボリューム不足で、ちょっと頸の向きを変えるとボールジョイントがむき出しになるので、可動範囲のすり合わせをしながらパテで肉付けしています。↓
 設定では、頸はオーラマルス(オーラバトラーに使われるアクチュエーターで、バイストンウェルに生息する怪獣(劇中では強獣と呼ばれています)の筋肉を加工した物)が見えるので、後でディテールを追加する予定です。

それから腕の付け根(胴体側)ですが、今までぽっかりと丸い穴を開けていました。(アニメ用の設定でも「ぽっかり」です)
ただそれでは模型的に「カッチリ感」が足りないので、腕の付け根にリング状のパーツを取り付けました。↓ 最初はプラ板でドーナツを作ろうと思いましたが、面倒なので、市販のバーニアノズルのパーツ(確か今回はウェーブの「Uバーニア」からサイズが合うものをチョイスして、輪切りにしたものを張り付けました。
それと肩パットと太ももの付け根にあるピンク色のパーツですが、前回の日記では削り落としてのっぺりしていましたが、今回はエポキシパテでとりあえず盛り付けました。
どうやらこのパーツは腕部と脚部を胴体に接続する為のクランプのような役割をするパーツではないかと推測しています。
つまり、そうなると装甲の下の骨格に接続されている事になるので、表面に貼り付いているのではなく、クランプ機構の一部が表面に露出しているといった演出して行こうと思っています。

それから最後にコンバーターに取り付けられる剣の鞘です。↓
 オーラソードの鞘は、コンバーターの側面に付いたバルジ状のパーツ(何の機能を持たされたパーツかわかりませんが、やはり剣やオーラショットなどのオプションを装備するハードポイントと解釈する事にします)に接続されていて、機体の動きに合わせて剣を抜きやすいようにフレキシブルに動く構造のようです。
という訳で、バルジ自体はエポパテで造り、中にABSのボールジョイント受けを埋め込みました。
製作が進んだらまた更新します。

2010年6月20日日曜日

忘れてましたが…

 先月の5/21で、このブログを初めて3周年でした。
 4年目に突入してもう1月経ってしまいましたが、今年は昨年よりは更新ペースが早くなりそうです。

ダンバイン1/72 第9回 ゴルフの練習+ダンバイン コンバーター整形

来週ちょっとした用事でゴルフに参加することになりました。
僕自身は以前に付き合いで購入した安物のゴルフセットを1つ持っていますが、コースに出たのは2005年の3月頃に1度きりなので、あんまりヘタでも周りに迷惑をかけると思い、今日は近所にある練習場に足を運びました。
ほぼ初心者という事で、簡単なコーチも受けると1時間ほどでそこそこ飛ぶようになってくれました。
最も1人きりで1時間も打ち続けると、手の皮は剥けてくるし、久しぶりの運動で筋肉痛になってしまいました。
本番前にもう1度くらい行けると良いのですが…。

さて、製作中のダンバインですが、前回の工作でギミックを仕込み終えてパーツの整形を行っています。
細かくチョコチョコといじっていますが、今回はオーラコンバーターの形状変更について書きます。
その前に、いつも定点写真で撮っている立ちポーズですが、多分画稿を見たことがない方も多いと思ったので、組立説明書に載っている物をスキャニングしてアップしておきます。↓
 赤で囲んだ部分がそうです。
番組には主人公のショウ・ザマが搭乗するスミレ色のダンバインの他に、同じくバイストンウェルに召喚されたアメリカ人のトッド・ギネスが搭乗する黒いダンバインと、ロシア人(1983年当時はソビエト連邦)のトカマク・ロブスキーが使う緑のダンバインがあり、説明書には黒と緑のダンバインの画稿が載せられています。
トッドの方は黒くて見づらいのですが、トカマクの方は幾分明るいので、資料にしやすいかと思います。
3機とも格好良いカラーリングなのですが、ショウのダンバイン以外の2機は、番組開始早々に撃破されて退場の憂き目に会っています。

それで肝心のコンバーターですが、下の写真がキットのほぼそのままの物です。(出来れば以前の写真も参考にして頂くと、多面的に見られます)↓
 本来後端のノズルにあたる部分にはちゃんと蓋がして有りますが、ノズルもいじりたかったので、ドリル、カッター、ヤスリ等を使ってくりぬいています。
この写真の通り後からはまあまあですが、前端に近い部分が下面から上面が広がるようにきついテーパーがかかっている画稿とは違うようです。
これは上下2分割のパーツ分割の中で、型抜きの制約による物の様です。
もっとも、以前に書いたとおりアニメの絵ですから、キットと同様のラインで描かれている画稿(因みに箱絵はどちらかというとキットに近いです)や劇中の作画によってはあながち間違いでもありません。
しかし、僕的にはダンバインの第一印象を決定付けているのが、設定画稿なので、それに近づけるべく、改造します。
という訳で、側面のラインを変更するべくタミヤのポリエステルパテを盛ってみました。↓(前から)
(後)↓
(側面)↓
 細マジックで描き込んだ線が元のキットのラインです。
ポリエステルパテはこういった大幅に盛り付ける場合に有効です。
瞬着パテほど強烈なにおいはせず、エポキシ系よりも硬化が早いのが利点ですが、プラスティックへの食いつきは他の2者より悪いので、ポロッと取れてしまうことが時々あります。
そういう時は瞬間接着剤で再接着してやれば大抵解決します。
という訳でとりあえずパテの硬化後にサンドペーパーを当てたのですが、今度はどうもコンバーター自体の上下の厚みが足りない様で、画稿では前端から25%くらいの所で厚みのピークが来るのですが、現状ではピークが35~40%の辺りになっています。
ここには剣のホルダーも付いて厚みが目立つので、結局再度コンバーター上面にもポリパテを盛って整形しました。(前)↓
 (後)↓
 (側面)↓
 この工作で、見る面によって形が変わる騙し絵のような独特の形状を持つコンバーターの外形が出来ました。
一見大改造ですが、写真を見てお気づきの方も居るかもしれませんが底面と2つのコンバーターブロックの内側の面は、全く手をつける必要が無く、整形の際にはゲージの役割を担ってもらいました。
この金型を造った職人さんが、限られた条件の中で最善の仕事をしたのだと再認識しました。

そしてこのコンバーターを背負っていつもの定点写真です。↓
 大分パテを盛って重量増になったので、後にコケないかと心配でしたが、まだ大丈夫なようです。
前回の定点写真に比べると背中の張り出しが大きくなった分、体がスマートになったような気がします。
また、僕としては中学生の頃に見て、キットを組んでも出来なかったコンバーターの形状を再現できたので、初恋の人に合った様な、妙な感慨があります。

2010年6月17日木曜日

ダンバイン1/72 第8回 翅の取付

製作中の1/72ダンバインですが、前回書いたとおり背中の4枚翅の取り付けが出来ました。
先ずはいつもの定点写真。↓
 翅その物はキットのパーツを使っています。
実は最初は新たに削りだそうかと思っていました。
というのは、ダンバインといえば昆虫のような4枚の翅が全てのオーラバトラーに共通した特徴ですが、DVDを見続けていて今更ながら気が付きました。
本来昆虫の翅は4枚がそれぞれ高速度で複雑な軌道を描いて羽ばたく事によりヘリコプターがホバリングをするように揚力を得るのですが、劇中のオーラバトラーは一切羽ばたいていません。(実はOVAリーンの翼では羽ばたきで飛行しています。)
オーラバトラーはコンバーターから噴射されるオーラ力で推進力を得、4枚の翅は舵を切ったりする役目を負うようです。
という事は実はこの翅は虫翅ではなく、積極的に揚力を得る翼断面を持つ「翼」ではないかと思ったのです。(劇中では虫翅の翅脈は描かれていませんし…)
という訳で1.7㎜透明プラ板で再現しようと思っていたのですが、よくよく考えるうちに(虫のような翅を持つロボット)というのがオーラバトラーの大前提ではないのか?と思いなおし、結局の所元のキットのパーツを使う事に落ち着きました。(楽だし)
もしもビルバインを作る機会が有ったらその時は翼断面形状にトライしてみようと思います。

さて、うんちくはさておき実際の作業ですが、キットのままだと翼を孔雀のように扇状に展開するようになっていますが、これだと推進方向に対して平面を向ける事になり、整流どころかただの空気抵抗になってしまうので、ここはボールジョイントでエッジを前面に向けられるようにします。
途中写真はこんな感じ。↓
 上側の翅がジョイントを接着した物、今はABSジョイントでもクリアーの物が発売されていて、こういったパーツにも無理なくジョイントを仕込むことが出来ます。
下側の翅は仕込む直前の物で、本来ヒンジになる穴の一方を切り欠いて、前述のジョイントを瞬間接着剤で接着します。
この際角度をつけてオフセットして取り付けることで、展開状態と収納状態を上手く両立させる事が出来ます。
でもってこちらが展開状態。↓
 エッジが前方に向いているのが解るでしょうか?
背中からだとこんな感じ。↓
 ボールジョイント受けが少々うるさいです。
軸受けを使わない為にボディに直接穴を開けて軸受けにしようかと思いましたが、翅の角度を確保する為にはどうしてもジョイントを外に出さないと不可能でした。
本物のオーラバトラー(有ればですが)でもこういった処理をしないとまともに飛べないはずなので、それらしくパーツの周りの仕上げでごまかそうとは思いますが、最悪背中を見ようとする人には目潰しをかけるしかないかもしれません。
そして前述の通り翅をたたむ事も出来ます。↓
 これで仕込みたいギミックは全て仕込んだので、今後は整形+仕上げに専念するつもりです。

2010年6月14日月曜日

ダンバイン1/72 第7回 各所整形

昨日の日曜日は用事で出かけたものの、不意にポシャってしまった為、HC神保町でFB1000ptsトーナメントを行っているチームメイト達のところに合流して夕飯を食って帰った次第です。
その席であっきいさんから製作中のダンバインの完成を楽しみにしていると激励をもらいました。

そんな訳でダンバインの現況です。
前回アップした状態から着々と手を進めていますが、今迄の工作と違って形が劇的に変わる工作は少ない為、アップせずにいました。
とりあえず現況はこんな感じです。↓
 前回の写真と見比べないと解りにくいかと思いますが、主な工作ポイントは以下の通り。

①向う脛のラインの変更
今まで立体化されたダンバインの多くはこのキットと同様、向う脛の前縁のラインが足首近くと膝近くの2点に谷のピークが来る、緩やかなS字のラインになっています。
これは後に発売されたHG、MGでは更に顕著です。
しかしながら設定画稿ではこのラインは谷のピークは足首の、謂わば弓形のラインになっています。
僕としては今回こっちのラインを優先したいと思ったので前縁にエポキシパテを盛ってラインを修正してみました。
画稿どおりのラインにするにはもっとパテが必要ですが、全体のバランスを見て、ここで止めるか更に盛るかを決めるつもりです。

②ふくらはぎのボリューム変更
元のキットの脛は正面から見ると、左右対称のスマートなラインをしています。
これも①と同じく多くの立体物に共通しています。
ただしこれも設定画稿では、内側がボリューム少な目、外側は多目になっています。
つまり脛が外側に湾曲したようなラインです。
これはアニメ用の画稿をフィニッシュした湖川友兼氏独特のディフォルメで、人物でもこのディフョルメのお陰で躍動感のある絵を作り出しています。
僕もこれを再現したくてパテとヤスリで、近づけてみました。

③肘、膝の関節部のライン変更
関節付近のアウトラインが、ちょっと細くて頼りない感じだったので、これまたエポパテでボリュームアップしました。
膝については更に関節内部のボールジョイントにもパテを盛って、生のジョイントを隠すようにしてみました。
これは一応全関節に施そうと思います。

④首周りの肉付け、襟の復旧
⑤肩パッドのライン修正+肩ボールジョイントの肉付け
⑥頭部アンテナの拡幅↓
 首は見ての通りです。
本当はもっと盛り上げてマッチョな首にしたい所ですが、これ以上は可動範囲を狭めていくのでバランスを見ながらの作業にするつもりです。
襟は最初の作業の際に邪魔になるので削り取ってしまったので、エポパテで作り直しています。
タイトで高くするほど格好良くなるのですが、これもタイトに、高くするにつれて可動範囲が狭くなります。
肩については、元のキットの形状は設定画とも劇中の作画とも今ひとつ違うのですが、絵の通りにすると肩が動かなくなってしまうので、上側のみを修正しました。
肩のボールジョイントもパテで隠したいのですが、スペースが無いので、エポパテでは満足に盛り付け出来なさそうなので、アルテコ瞬着パテを盛ってサンドペーパーでギリギリの寸法まで削り込みました。
頭頂部のフィン型のアンテナはキットのままではやや小さいので、0.5㎜プラ板を貼り足しました。

⑦左右の指の造型
これは前回からの引き続きからですが、左手の平手は、前回の真鍮線のみの指に肉付けしました。↓
 ゲージになる物が欲しかったので、指先に当たる部分に2㎜プラ棒を差してからタミヤ高密度エポパテを盛りました。
これから削り込みですが、何分硬化に時間がかかるパテなのでもっと後になってから削る予定です。
それと前回にも書きましたが、左は握り拳が欲しかったのでエポパテでブロックを作ってから削りだしました。↓
 平手の方は指に強度が必要なので高密度型を使いましたが、握り拳の方は、十分な強度を確保できるので、ウェーブの速硬化型を使っています。
完全硬化前なら簡単に削れるので、大まかな形を出しました。
思ったより簡単に良い形が出来たので右手も拳を造ろうかと思います。
最後は剣を握った右手。↓
 これも高密度型パテで指を作っています。
剣の柄の上にパテを貼りつける様にすれば良いので、平手よりははるかに簡単です。

次こそは翅をつけようと思います。