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2014年12月31日水曜日

今年も最後なので

 製作中のダンバインもプリュウムの彫刻中でなかなか進んでいませんが、今年も今日で最後なので日記を書くだけ書くことにしました。
 夏の終わりに始めたダンバインもプリュウムが出来ると後細かい作業だけになりそうです。
 始めるときは尻切れトンボになるかと思っていましたが、案外いけそうな気がします。
 プラモデルについてはいまだに大量に積み上げているので、来年はもうちょっと手軽に作って山を崩そうと思います。
 それからミニチュアゲームの方はEnd Timeのシリーズが発表されて、各設定が激変した上に、それからコアルールが変わるかと思っていたら、End Timeが第3弾のKhineになっても終わらず、今度は第4弾のSkavenが出るというし、出たら出たで即日完売と言ったありさまで、正直手を出しかねている状態です。
 40kの方は夏から秋にかけての大征戦に参加しましたが、翻訳打ち切り後に新コデックスが出てきていますが、相手プレイヤーから新ルールを聞いても完全な情報が得られるわけではないので、モチベーションが上がらなければ放置しておけばいいかと思っています。
 とはいえFBの方はウッドエルフもまともに戦えるアーミーブックが出たわけですし、とりあえず1月4日のクラブチーム定例会には出撃しようと思っています。
 ダンバインの方も年明けには更新する予定です。

2014年12月7日日曜日

ダンバイン2000年版 第12回 プリュウム最下段のみ

製作中の2000年型ダンバインですが、まずは定点写真↓

 相変わらず違いが判りませんが、休日出勤や社員旅行等もあって実際作業が進んでいません。
 それでも前回手を付けたプリュウムの最下段だけ取付しました。
 収納状態↓

 展開状態↓
 当初の目論み通り、大体良い角度に展開できました。
 このプリュウムの削り込みに使うリューターは結構いい音が出てしまうので仕事から帰って夜中にちょっと、と言う訳にはいきませんでした。
 また、左右の彫刻の癖が変わると格好悪いので、左右一対づつ作り、接続も下段の角度と調整しながら上段の位置を決めるという方法を採ることにしました。
 この先冗談を干渉しないように作れるといいのですが…

 それから前回パテを盛ったままだった膝の隙間カバーは大体こんな方向で行こうと思います。↓

 それから見えませんが、足の指はこれから削り込むためにパーツの中にエポパテを詰め込みました。

 簡単ですが、今回は作業の進みが悪いのでここまで。
 とにかく方向性は出たのでプリュウムの彫刻を続けます。

2014年11月24日月曜日

ダンバイン2000年版 第11回 プリュウム製作開始「結節」「三角室」

 製作中の2000年型ダンバインですが、まずは定点写真↓
全体は細かい形状出しが主だったので、あまり変わってません。

 前回作っていた肩パッドは、接着した後の整形をしました。↓
  キットの状態では角の底部は平面ですが、2000年型の画稿ではこの部分が凹曲面になっていますので、カッターとペーパーで削り込みました。

 太腿の方はペーパーで形状を整えるとともに、膝パッド下側に、画稿にあるカバー上のディテールを付け加えるべくエポパテを盛り付けています。↓
結構ボリュームアップしているはずですが、意外と印象は変わりません。

 さて、今回は懸案だったプリュウムに遂に手を付けることにしました。
 プリュウムのネーミングについては以前の日記のとおりですが、画稿によると「翼は片側4枚づつ、ヤンマ系の翼構造」との走り書きが有ります。
 と言う訳でヤンマの翅の構造を調べてみることにしました。
 調べた物の中で最も参考になったのはトンボのすみか というサイトの中のトンボのからだというコーナーでした。
 それによるとヤンマに限らずトンボの翅の特徴は翅の中央付近にある「結節」と呼ばれる部分と、やや根元側にある「三角室」という部分です。
 写真も載せたいのですが、他人のサイトなので、気になる方はリンク先でご確認お願いします。

 ここでちょっと問題なのはトンボの翅は基本的に閉じたり畳んだりしないのに対して、とオーラバトラーのプリュウムは非戦闘時は畳んでいると言う事と、トンボの翅は翼の根元が広いのですが、大きなボディに邪魔されえるオーラバトラーの場合は根元が広くても揚力を発生できません。
 形状そのものはアニメ版の方が良かったかな?
 ともかくその辺の不都合はハチの翅なども参考にしつつ折衷案の様な翅をデザインし、ボディから割り出した寸法(感覚的なものですが)でノートに原寸大の下書きをしました。↓
  本当は4枚の翅には、トンボのようにそれぞれ形状の違いを付けたかったのですが、最終的に畳むことを考えるとあまり違いを表現することができませんでした。
 そしてこの型紙に合わせて透明プラ板1.7mmを切り出します。↓
  とりあえず片側のみですが、裏表を変えればいいので同じ型紙から左右両面を切り出すことができます。
 そして、翅脈を細身のペンで下書きした後リューターで彫り込んでいきました。
 とはいえかなり手間がかかるので、今回は一番下の1枚のみ↓
 彫り込んだのちに毛羽立ちや削りの粗をを抑えるために一度ラッカーシンナーで拭いてみました。
 近くで見るとまだ粗が有りますが、写真では意外といい感じです。
とりあえず1枚ですがまだ7枚も残っています。
 ちょっと面倒な方法ですが、強度や透明度を確保するのには一番確実な方法ではないかと思います。
 今後ますます地味な作業が続きそうです。

2014年11月16日日曜日

ダンバイン2000年版 第10回 各所形状出し

 製作中のダンバインですが、まずは定点写真↓
ますます元のパーツが見えなくなってきました。
 前回はプリュウムの基部を作ったのでその続きも作りたかったのですが、今回は一旦お茶を濁して各所の形状を出していきました。
 まずは前回もひそかにパテを盛りつけていた肩パッド↓
この部分は単に大きくなっているだけでなく、スリットの入った二重構造となっています。
 段差を付けてごまかそうかと思っていましたが、結局スリット部分で一旦鋸を入れて切離して本体側をくり抜き、角側はプラ板で延長して本体側に潜り込む構造にして再接着しました。↓
ただし延長した部分も中をくり抜いておかないと内部の肩関節に当たってしまいます。
 それから盛ったパテにペーパーを当てる際に肩軸とスリットの段差を繋ぐ形でラインを出してみました。

 次にこっちは簡単な工作ですが、頭部のアンテナを少し縮めました。↓
  当初はそれほど違和感を感じていませんでしたが、画稿と見比べるとキットに比べてやや短く直線的なデザインなので、先端のフィンだけ鋸で切り離して上端のうねり部分を切り落としてから再接着、その際に少し取付位置で縮めてから形を整えました。
 ちなみに加工前のアンテナはこちら↓
あまり気になる部分ではありませんが、気が付いてしまった以上僕自身は気になります。

 そして今回最期は大腿部↓
足については膝パッドの形状が、アニメ設定やキットが丸い形状なのに対して、2000年版は中央にゆるいエッジがあるようです。
 それに合わせて太腿側も正面中央に峰ができるようにエポパテを盛り付けました。
 脛側も峰が出ると思いますが、2000年版の場合脛と膝の間に隙間を隠すかのようなカバーが有ります。
 多分脛側につけることになると思いますが、ここの処理を決めてから脛の形状出しをするつもりです。
 また、足の指も画稿とキットでは反りの方向が逆なので、まずはパテを盛りつけました。
 後でまた削ったり盛ったりの繰り返しになると思います。

 次回はそろそろプリュウムに手を付けたいです。

2014年11月9日日曜日

ダンバイン2000年版 第9回 拳の新造

  製作中のダンバインです。
  まずは定点写真↓
またしても間違いさがし状態ですが、今回は左右の拳を作り直しており、それによってこの定点写真も微妙にポーズの取り方が変わっています。
 前回までは元のキットに付属したアサフレックスと呼ばれるやや軟質な素材による手首を使っていますが(武器を持たせるのにこの弾力が有利だったようです)当時のトレンドなのか指関節に節が無く、また腕に比べるとやや小さめで女性的な感じさえ受けるパーツでした。
 しかも宮武氏の画稿には甲側だけですが詳細な画稿がおこされています。
 また、後で述べますが既存のパーツはソードの握り方に癖があって定点写真の元にしている旧アニメ版の立ちポーズを再現するのに不向きな形状でしたので、ぜひとも手は作り直そうと思っていたところです。
 作り方の基本は以前に作ったダンバインズワァースと同様にエポキシパテのブロックを作り、そこからの削り出しです。
 まずは左拳↓
前述のようにタミヤエポキシパテ速硬化型のブロックを使っていますが、手首関節としてコトブキヤのABSボールジョイントの大サイズのボール側を芯にしてパテを盛っています。↓

偶然ですが、このサイズのボール(ポリの方はサイズが合いませんでした)がキットのボール受けにドンピシャのサイズでした。
 大まかにブロックを作り、画稿と自分の左手を見ながら削り込みました。
 おそらく完全効果を待って削ればさほど問題が無いのですが、せっかちなのと、少しでも柔らかいうちに削り込もうと欲を出したせいで、幾度か角が欠けてしまったので、その都度瞬着で破片を接着しながら作業を進めました。
 まだまだ荒削りですが基本の形は出せました。

 そしてもう一方の右拳↓

こちらはオーラソードを持たせる必要が有りますが、持たせると同時に鞘に収めることも考えているので、ソードを着脱できるように工夫しました。
 まず左と同じようにブロックを作りますが、その際ソードを芯にして握り込むように盛り付けます。
 その後指の部分で切離して(こういう時には超音波カッターが活躍します。ただしソードを一緒に切らないように注意しました)ソードを取り出し、指に真鍮線でピンを作って再接続出来るようにしましたが、ピンでソードを保持する構造では支えきれないようだったので、結局親指部分を削り取って同じくコトブキヤのABSボールジョイントの最小サイズのボール受けを掌側に、ボール自体にエポパテを盛り付けてそのまま親指とし、ソードの保持をサポートすることにしました。
 下はその分解状態↓
手首関節は左と同様のボールです。
 小指から人差し指までの4本指は一体で切り取りましたが、保持するためにどの関節で切り離すのか悩んだ為に、切っては接着を2度ほど繰り返しましたが、結局拳頭の部分が一番継ぎ目を隠しやすく、ピンを仕込むにもある程度の大きさが有り、接合面がギザギザになるのでパーツ同士もずれにくいという状況から、根元での接続になりました。
 下に写っているのはキットの既存パーツで、御覧のように角度をつけてソードを握っているので、ソードを使ったポージングにはなかなか良いのですが、前述のように設定画のポーズをとらせるのには不向きです。
 そして新造パーツに剣を握らせるとこんな感じ↓
 こちらは直角に近い角度でソードを握るので、設定画のように右手を低く構えて、手首の返しでソードを立てるポーズが可能になりました。
 元キットの手首の角度も悪くないので、時間が有ったらもう1バージョン作りたいです。

2014年11月2日日曜日

ダンバイン2000年版 第8回 脚部関節換骨奪胎+プリュウムの取付基部

 製作中のダンバインですが、まずは定点写真↓

 今週は派手な工作は行わず、脚部の関節をいじっていました。
 このキットが発売された2000年頃は、マスターグレードの関節機構がポリキャップからABSフレームに移行し始めた頃で、ABSフレームの強度に不安感が有ります。
 今回の場合、背部のコンバーターに重量負けしない様に膝下にパテを詰めて増量したので華奢な膝関節フレームが結構簡単にたわみます。
 また、関節の保持力についてはポリキャップと違って、へたって来たら接続しているビスを増し締めする事で保持力を維持するようになっているので、今やっている様な後で分解が出来ないような構造の場合では、保持力が落ちたらそこで終了という事になりかねません。
 腕の方も同様の問題を抱えていますが、こちらは後で分解可能な状態なので、ひとまずはこのままで行くつもりです。
 さて、問題の脚部の場合は完成後もメンテが効きそうなのは足首だけという事で、結局股関節と膝関節を作り直すことにしました。
 まず左足だけ作業を始め、無改造のパーツと照らし合わせて関節の位置がずれたりしていないか確認し、その後もう一方の加工をします。
 下の写真は関節ブロックの組み立て前と組み立て完了状況↓

 膝関節は最初は3mm径のポリキャップを使うつもりでしたが、作ってみると保持力が低くて本体の重みを支えることが出来なかったので、コトブキヤのABSボールジョイントでこれまた最大サイズ(「最大」って以外に普段使っていないのでグラップラー刃牙の「最大トーナメント」を思い出しました)のボール受けを、1.2㎜×2のプラ板積層ブロックを介して穴開け、接着、エポパテで補強した膝関節ブロックを作成して腿側と脛側にボールを植え込む形で接続しました。
 可動範囲は少し狭くなっていますが、キットの華奢なフレームではどちらにせよ肉付けする必要が有るので、トータルではおそらく変わらないはずです。
 この方法だと膝が本来と違う方向に曲がったりしちゃうのですが、同時に柔軟性も獲得する事になるので、ポーズにこまかい表情を付ける事も出来ます。↓
股関節はコトブキヤのポリ製ボールジョイントで最大サイズのボール受けを木工用エポパテを詰め込んだ腿パーツに埋め込み、ボール側は3mm真鍮棒に串刺しにして瞬間接着剤で固めたもの。
 真鍮棒はその後で腰に取りつけました。↓

 一方前回コンバーターを付けた背面ですが、前回も書いた通り翅を付ける必要が有ります。↓

 そういえば宮武氏のスケッチに「オーラウィング(プリュウム)」というメモ書きが有りましたが、プリュウムという言葉を調べるとplume=羽毛/羽根飾りといった意味で、表参道にあるまつ毛のエクステサロンに同名の店が有りました。(長いまつ毛を羽毛に見ててている訳ですね)
 虫の翅とはちょっと違う感じですが、おしゃれ感のあるカッコイイネーミングなので、通りは悪そうですが、あえてこの呼称を使ってみようと思います。
 さて、そのプリュウムですが、通常のオーラバトラーなら左右2枚づつの4枚の所、このダンバインは倍の4×2の8枚になっています。
 今まで作ってきた4枚のプリュウムの場合はキットの下のパーツに角度をつけてボールジョイントを接着する事で展開収納形態を両立できましたが、同じ方法では片側4枚の翅が互いに干渉して収納状態が出来ない様なので、今回はプリュウムの軸角度をそれぞれ微妙に変化を付けた上に、本体側のボール受けも以前の固定埋め込み式からポリキャップを利用した回転式に変える事にしました。↓

 幸い本体のサイズが大きいので、内径2mmのポリキャップを収める事が出来ました。
 もっともプリュウムの一番の問題点は複雑な支脈の通った左右4対の透明パーツを或る程度の強度を確保しつつ作る事です。
 見当は付けていますが、まだまだ検討中です。(シャレじゃないですよ)


2014年10月26日日曜日

ダンバイン2000年版 第7回 コンバーター取付ハブ+腕の改造

 製作中の2000年型ダンバインです。
 まずは定点写真↓
思ったより元のプラの色が隠れてきたので驚いています。
 先週は作業があまり進まなかったので(やっていなかったというより進展しなかった感じです)日記の更新をしませんでしたが、やっとオーラコンバーターの取付が出来ました。

 画稿が少ない2000年型ダンバインですが、コンバーターの取付口については割とクローズアップされたスケッチがあります。
 人間でいえば肩甲骨のあたりに取付用の穴が開いていて、そこに「オーラコンバーター取付ハブ」とメモ書きされたサツマイモの様な形のパーツが描かれています。
 ハブというと自動車の車輪の取付基部などがそう呼ばれていますね。
 そしてこのハブがコンバーターに取りつくのですが、コンバーター側のディテールはあまりはっきり描かれていません。
 まぁ、大体想像はつくのですが…
 今回このハブにコンバーター開閉の為の関節を仕込む訳で、ある程度加工精度にうるさくないボールジョイントを使う事にしました。↓
画稿に比べてハブが大きいのですが、小さいボールジョイントだと保持力が明らかに足りないので、ここは目をつぶることにしました。
 当初ポリ製(正確にはポリエチレンのようです)で考えていましたが、塗装が効かなかったり可動範囲が厳しかったりで、結局ABS製を使う事になりました
 ABSはボール受けに切れ込みが入っていて可動範囲を広く確保することが出来るのですが、その分受け側が割れやすいという大きなデメリットです。
 このためボール部分は一度嵌めたら外さないようにして、受け側にエポパテを盛り付けてハブらしい形にしてみました。
 実はポリのボールジョイントでも1度作ったのですが、保持力や見た目に問題が有ったので没にしました。(この辺が時間がかかった理由でもあります)
 本体との取付は、胴体取付口にφ5㎜の穴をあけ、コトブキヤ製のポリキャップをエポキシ接着剤にて埋め込みました。
 これも一度目は左右の高さが合わずに左側だけ掘りなおしています。
 取り付けてみるとかなり大きいですね。
 かなりらしくなってきました。↓

コンバーター自体にかなり手を加えたので、かなり重くなっていますが何とか自立できます。
 元々オーラコンバーターは騎士のマントをメカニック的にデザインしたものだそうですが、そのイメージがアニメ版よりも強く出ています。

 また、地味ですが、腕にも手を加えています。
 まず肩のカバーはエポパテで一回り大型化しています。
 ただ先端部も形がだいぶ異なるので、まだまだ手を加える必要が有ります。
 腕自体は画稿に倣って上腕をマッチョにボリュームアップするとともに、前腕部は手首のボール受けの後ろで切断して4mmほど延長しました。↓
かなり伸ばしたのですが、画稿のイメージにはこっちの方が忠実なようです。
 やっぱり意図的に人型を外してデザインしてますね。

 かなり形が出来てきましたが、まだ三つ目の大きな関門である8枚の翅が残っています。

2014年10月13日月曜日

ダンバイン2000年版 第6回 細部の調整、コンバーターの続き

 製作中のダンバインですが、あんまり変わってません。↓
 前回がこれ↓
ですから殆ど違いが判らないですねぇ~
 毎日デザイン画稿を見ながら盛り削りを繰り返していますが、それ故に大きな違いが現れない状態です。

 取り合えず前回右腕のみいじった前腕のロール軸を左腕にも施しました。↓
ロール軸付近にパテを盛っているのは、ロールすることを想定していない為に断面が真円ではないのでロールするとお互いに段差が生じてしまうので、これを均すための物です。

 それと同時に肩のカバー部分のピンクの突起(以前1/72を作った時には肩を接続するクランプではないかと推測しました)パーツを捨てて、ひとまずエポキシパテで埋めています。
 1/72の時にも外装の表面についているのではなくて、カバーを突き抜けて内部フレームと直接つながっているのではないかと推測しましたが、このキットの場合まさしくそう言った表現で、肩カバーに半ば埋まり込むような造形になっていて、僕としてはお気に入りなのですが、2000年型の場合、この突起がアニメ版5個に対して9個~10個程度と増えており、それに伴って突起一つ一つが小さいようです。
 それに加えてキットの突起パーツは脚付け根もそうですが、軟質樹脂になっており、塗装や加工を受け付けません。
 その上面倒な事に、この軟質パーツは内部フレームと肩カバーを繋ぐ機能もあります。
 結局0.5mmプラ板を切った貼ったして元のパーツ同様に肩を固定できるようにし、突起の収まるはずだった肩の穴はエポキシパテで埋めました。

 背中側は首の後ろのコンバーター取付口を整形し、中央の開口を超音波カッターで切り出しました。↓
超音波カッターを買ってから3年ほどになりますが、こういったエポキシ樹脂やレジンを切削するのには最適です。(プラモデルの主要材料であるスチロール樹脂の場合は刃の振動で生じた熱に負けて溶けてしまいます。手際よくやればそれでもなかなか使えます)4万超ですが、中々良い買い物でした。
 背中はこの他に、マジックで下書きしてあるオーラウィング(画稿には「プリュウム」の記述あり)取付口を作る予定です。
 ただ、この2000年版は他のオーラバトラーの4枚羽に対して倍になる8枚もの羽が取りつくデザインになっています。

 すこし下がってふくらはぎは、練ったパテが余るたびに少しずつ盛っていました。↓
  ふくらはぎのデザインは地味ですが、他で作られたり描かれてきたどのダンバインとも違うフォルムになっています。
 キットではこの部分はオーラ噴射口の様な解釈で、軟質樹脂でディテールが作られていたので、この部分のパーツは丸ごと使わず、重量バランス取りも兼ねてエポキシパテを詰め込みつつ、画稿に近づけています。

 最後は前回早く接続したいと書いたコンバーターの工作です。↓

 実際先週は殆どやっていたのはコンバーターのやすり掛けでした。
 前回の状態から右側にもプラ板を貼りつけ、後部はノズルの底板を作るように鋸で切り込みを入れて、そこに0.3mmプラ板を差し込んで接着しました。
 薄い板ですが、こうやって箱を形成すると強度が飛躍的に向上します。
 その後外側はやすり掛け、内側にはエポキシパテでギャップを均してからやすり掛けをしましたが、あまりエポキシパテを使っていないのにもかかわらず、かなり重くなりました。
 まだ、バランスを崩すほどではないと思いますが、接続したときに尻もちをつかないように重量増は最小限に抑えていきたいところです。
 また、右側のみ側面にラグビーボールを半切りにしたようなバルジを着けました。
 このパーツはアニメ版では何だかよくわかりませんでしたが、2000年版ではこの前部が開口されて、エアインテークとなっています。
 このオーラバトラーの推進装置には諸説有りますが、宮武氏はオーラ力による噴射推進であっても、前方から大量の空気を取り込む必要が有ると解釈したようです。
 これについては僕も同意見です。
 また、写真ではもう少し上に下書き線が有りますが、これはモデルグラフィックス掲載時に谷明氏が製作したスクラッチ作品では、エアインテークがこの位置についていたためです。
 作例のインテークはかなり格好いいのですが、僕の画稿からの読み取りではインテークはあくまで側面版についているので、結局先人の作例に「引っ張られる」よりも自分なりの解釈を形にする方が模型の作り方として楽しいと思い、途中まで盛ったパテを盛りなおした跡です。

 今週はこんな感じです。
 次こそはコンバーターを接続したいです。

2014年10月5日日曜日

ダンバイン2000年版 第5回 オーラコンバーター、ボディのエッグシェル構造

 製作中のダンバインですが、現在はこんな感じです。↓
  ソードを持っていること以外はそんなに変わってませんが、今回大きく変わっているのはまだ取り付けていない背部のオーラコンバーターです。
 2000年型のコンバーターはディテール面ではアニメ版とあまり変わらないのですが、全体的に末広がりに広くなっており、薄くなっています。
 また、大きく違うのが、アニメのコンバーターは上面が底面に比べて幅広になっているのと逆に、2000年型では底面が広くなっていると言う事です。
 独特の曲率を持ったパーツでなおかつ左右対称を確保しなくてはならないので、キットを改造することは決めていましたが、方法を悩んでいました。
 結局採用した方法は、まず末広がりを再現するため、左右のコンバーターを繋ぐプレート中央で一度切り離してから断面部分で楔上に切飛ばし、その上1.2mmプラ板を楔上に挟み込んでスペーサーとしています。
 そして大型化している分全長が足りないので延長しなきゃいけないのですが、後端にプラ板を接着しただけでは強度が保てないので、0.5mmプラ板を表面に張り付けることで全長を伸ばすことにしました。
 そしてその際に側面板と上面板を切り詰めて、上下面の幅の違いも表現することにしました。
 もちろん底面はプラ板を張り付ける際に広げています。
 まだ途中ですがこんな感じ。↓
  左側は大体できていますが、右側は上下を貼ったのみです。↓
  これはシンメトリーを確保するために、片側のプラ板を貼ったところで反対側のプラ板のサイズを写しこんでカットしているためです。↓

  0.5mm板なら曲面でも曲げながら反りを合わせてサイズ合わせができます。
 もちろん0.5mmでは厚みが足りないので、形が決まった後で上下面は内側に、側面は外側にもう1枚0.5mmを貼って厚みを確保しています。
 厚みについては、全体が広くなった結果、比率として薄くなったのでこのままで良さそうです。

 次は地味ですが、以前1/72でやった時と同様に前腕にロール軸を増設しました。
 と言っても具体的にはキット内側のフレーム固定用のリブを削っただけです。↓
右は加工前、左は加工後です。
 肘側のカバーがフレームに追随するようにプラ板を積層して作ったブロックにフレームが嵌る四角い穴をあけました。↓
見た目は殆ど変りませんが、ダンバインやドレイク方のオーラバトラーは大抵手に並行して射出式ワイヤークローがついている為、この部分がロールしないと手首が動いても表情を付けることができません。
 更にダンバインは前腕部分にオーラショットを装備するので僕的には必須の工作だと思っています。

  それからあまり進んだように見えないボディですが、前回の物↓
に比べて今回↓
前回に比べて腕の付け根部分をさらに絞りました。
 もう殆ど隙間がありません。
 腕付け根のリングは元のキットのままですが、これは残しておいた方が機械らしさが演出できると思ったので、このままで行くつもりです。
 腰の部分もかなり形状をいじりましたが、もうちょっとのようです。
 それからあまり外形には現れないのですが、デザイン画稿に宮武氏による「ほぼ完全なエッグシェル」というト書きがあり、卵状(エッグシェル、というか歪な球形)のボディにコックピットハッチや襷上の外部フレーム(というかロールバー?)がかぶさっていると言う事で、横っ腹の下部と襟部分が露出したエッグシェル部分になります。
 当然十数年前からこのメモ書きは見ていますが、このデザイン画を見ながらパテの盛り削りをしているうちにイメージが出来てきました。
 前回まではシェル部分は丸っこく、外部フレームは角ばった感じに作っていましたが、どうやら外部フレームもシェルにフィットさせてエッジを聞かせつつも丸っこく収め、シェルとフレームの間には殆ど隙間ができないのが正解のようです。
 襟部分も前回まではアニメ版と同様学ランの襟のように薄板を立てたようにしていましたが、シェルの一部であることを意識してフレームに内接するように丸く盛り上げてみました。
 正面から見るとこんな感じ↓
なんとなく丸いのがわかるでしょうか?

 出来るだけ早くコンバーターを取り付けてみたいです。