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2014年11月2日日曜日

ダンバイン2000年版 第8回 脚部関節換骨奪胎+プリュウムの取付基部

 製作中のダンバインですが、まずは定点写真↓

 今週は派手な工作は行わず、脚部の関節をいじっていました。
 このキットが発売された2000年頃は、マスターグレードの関節機構がポリキャップからABSフレームに移行し始めた頃で、ABSフレームの強度に不安感が有ります。
 今回の場合、背部のコンバーターに重量負けしない様に膝下にパテを詰めて増量したので華奢な膝関節フレームが結構簡単にたわみます。
 また、関節の保持力についてはポリキャップと違って、へたって来たら接続しているビスを増し締めする事で保持力を維持するようになっているので、今やっている様な後で分解が出来ないような構造の場合では、保持力が落ちたらそこで終了という事になりかねません。
 腕の方も同様の問題を抱えていますが、こちらは後で分解可能な状態なので、ひとまずはこのままで行くつもりです。
 さて、問題の脚部の場合は完成後もメンテが効きそうなのは足首だけという事で、結局股関節と膝関節を作り直すことにしました。
 まず左足だけ作業を始め、無改造のパーツと照らし合わせて関節の位置がずれたりしていないか確認し、その後もう一方の加工をします。
 下の写真は関節ブロックの組み立て前と組み立て完了状況↓

 膝関節は最初は3mm径のポリキャップを使うつもりでしたが、作ってみると保持力が低くて本体の重みを支えることが出来なかったので、コトブキヤのABSボールジョイントでこれまた最大サイズ(「最大」って以外に普段使っていないのでグラップラー刃牙の「最大トーナメント」を思い出しました)のボール受けを、1.2㎜×2のプラ板積層ブロックを介して穴開け、接着、エポパテで補強した膝関節ブロックを作成して腿側と脛側にボールを植え込む形で接続しました。
 可動範囲は少し狭くなっていますが、キットの華奢なフレームではどちらにせよ肉付けする必要が有るので、トータルではおそらく変わらないはずです。
 この方法だと膝が本来と違う方向に曲がったりしちゃうのですが、同時に柔軟性も獲得する事になるので、ポーズにこまかい表情を付ける事も出来ます。↓
股関節はコトブキヤのポリ製ボールジョイントで最大サイズのボール受けを木工用エポパテを詰め込んだ腿パーツに埋め込み、ボール側は3mm真鍮棒に串刺しにして瞬間接着剤で固めたもの。
 真鍮棒はその後で腰に取りつけました。↓

 一方前回コンバーターを付けた背面ですが、前回も書いた通り翅を付ける必要が有ります。↓

 そういえば宮武氏のスケッチに「オーラウィング(プリュウム)」というメモ書きが有りましたが、プリュウムという言葉を調べるとplume=羽毛/羽根飾りといった意味で、表参道にあるまつ毛のエクステサロンに同名の店が有りました。(長いまつ毛を羽毛に見ててている訳ですね)
 虫の翅とはちょっと違う感じですが、おしゃれ感のあるカッコイイネーミングなので、通りは悪そうですが、あえてこの呼称を使ってみようと思います。
 さて、そのプリュウムですが、通常のオーラバトラーなら左右2枚づつの4枚の所、このダンバインは倍の4×2の8枚になっています。
 今まで作ってきた4枚のプリュウムの場合はキットの下のパーツに角度をつけてボールジョイントを接着する事で展開収納形態を両立できましたが、同じ方法では片側4枚の翅が互いに干渉して収納状態が出来ない様なので、今回はプリュウムの軸角度をそれぞれ微妙に変化を付けた上に、本体側のボール受けも以前の固定埋め込み式からポリキャップを利用した回転式に変える事にしました。↓

 幸い本体のサイズが大きいので、内径2mmのポリキャップを収める事が出来ました。
 もっともプリュウムの一番の問題点は複雑な支脈の通った左右4対の透明パーツを或る程度の強度を確保しつつ作る事です。
 見当は付けていますが、まだまだ検討中です。(シャレじゃないですよ)


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