さて、奈良旅行ですが、東大寺を後にして次は斑鳩町にある法隆寺に向かいました。
法隆寺は聖徳太子が建てたことで有名なお寺ですが、日本最古の木造建築なのだそうです。
東大寺から車で1時間弱、奈良は京都と違って見所が県内に点在しているので、移動するのには車が便利なようです。
そして法隆寺の門前のおみやげ店に駐車して正面の南大門に向かいました。↓
東大寺の賑やかな雰囲気とはちょっと違います。
そして門をくぐりました。↓
中門の向こうに有名な五重塔が見えます。
そして中門の両脇には門を守る阿吽の金剛力士が納められています。
阿形↓
吽形↓
奈良時代の作ということで、日本で最も古い金剛力士像だそうです。
元々は塑像ですが、1000年以上の歴史の中で補修が繰り返されており、木造部分が多くてオリジナル部分はあまり残っていないそうです。
本来はこの中門をくぐって中に入るのですが、拝観券の券買所の関係でこの門をよけて脇から入場しました。
中の列柱はよく歴史の教科書でも紹介される中間部分が緩やかに膨らんだエンタシスと呼ばれるオリエント世界の影響を受けた意匠になっています。↓
写真は中門の中側になります。
他の柱もエンタシスなのですが、磨耗したりして肝心のふくらみの部分が痩せてしまっていたりします。
ふくらみがよく残っている柱は復元、補修しているのかもしれません。
そして柱の足元↓
柱の真下には当時からの束石が残っており、その周りをコンクリートのブロックで舗装してありました。
で、ようやく振り返って外からも見えた五重塔↓
この中には釈迦涅槃(ブッダが亡くなった時)時の釈迦と嘆き悲しむ弟子達の像がダイオラマの様な塑像で再現されていました。
ダイオラマみたいと書きましたが、これも国宝だそうです。
そしてその隣にある金堂↓
二階の柱には龍が巻きついた複雑な彫刻が施されています。
この中には本尊である釈迦三尊、教科書にも載っている飛鳥大仏が納められていました。
この像は、聖徳太子の病気平癒を願って作られたものということで、大変古いものになります。
今の仏像に比べると、顔が面長でアルカイックスマイルと呼ばれる微妙に微笑んだような表情が付けられています。
実はウルトラマンの口元はこのアルカイックスマイルをモチーフにして造型されたという話を聞いた事があります。
さすが日本を代表するヒーローですね。
また、衣服の流れ方も扁平で様式的な感じになっていて、時代を感じさせる意匠になっています。
残念ながら、この2つの建物の内部は撮影禁止になっていますので、写真は撮れませんでした。
そして大宝物殿には、百済観音などの貴重な仏像が展示されていましたが、これも撮影禁止です。
まあ、どれも有名な仏像ばかりなので、画像を探す事は出来ると思います。
そしてここから東に離れた所に、聖徳太子の屋敷跡に立てられたといわれる夢殿も見てきました。↓
八角形の非常に特徴的なデザインのお堂で、中には聖徳太子本人をモデルにしたという、久世観音像が収められていますが、これも撮影禁止です。
こんな感じで、小学校の頃からいつかは見たいと思っていた法隆寺を後にしました。
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