紅く染め上げられたサーコートがアイン・ドゥ・リュサール卿のトレードマークだったが、いまやサーコートは血の赤に染め上げられていた。
彼の足元には彼の剣に切り伏せられた蛮人達の骸が累々と横たわっていた。
カルカソンヌ一門の貴族として生を受けた彼だったが家督をついで当主を次ぐ事が出来ない彼は貴族としての道を離れて聖杯を求めて世界を遍歴する求道騎士となっていた。
彼と同じく求道の旅を続ける騎士仲間と共に北方の蛮人達が聖杯を隠し持っているという噂を聞きつけたのは1年前の事だった。
その頃サウスランドをさまよっていたドゥ・リュサールとその仲間達は1年の長旅の末に蛮人達が護るこの洞窟に辿り着いたのだが、その仲間達も激戦の末今は蛮人共々骸となって横たわっており、もはやこの洞窟の中で生きて立っているのは勇猛なるドゥ・リュサールただ一人だった。
彼が血刀を引っさげて一人洞窟の奥に進んでいくと杯を携えた美しい女が彼を待っていた。
女は静かにその杯をドゥ・リュサールに差し出し「勇猛なる騎士よ、この聖杯の水をお飲みください」と彼に薦めた。
夢に見続けた聖杯の出現に半ば驚きながらも彼は杯を受け取りその中の水を一のみに煽るとやがて彼の体に急激な変化が訪れた。
体の中に激痛が一気に充満し、かれは地面に倒れ付して身悶えを続けた。
どれほどの時間がたったろうか、アインは激痛が引いて行くと共に新たな力が全身に漲ってくるのを感じていた。
そしてその力が湖の淑女の祝福による物ではない事を、アイン自身も気付いていた。
彼女がアインを謀った事が解ってきたのだが、それに対する怒りは感じなかった。
つまりアインは渾沌の神々の加護と祝福を受け入れたという事だ…
そんな感じで前回の日記で製作中だったエグザルテッド・ヒーローの設定を考えました。
名付けて「”渾沌の聖杯騎士”アイン・ドゥ・リュサール」です。↓
ミニチュアのモデリングは前回の通りで、ペイントの方も赤を基調に塗っています。
ただしペイントについては所々に今号のホワイトドワーフでオルク・ウォーボスの作例を作る際に解説されていたチッピング(塗料のはがれの表現)を行ってみました。
感想としてはこのくらいのサイズのモデルだとあまり大きな効果は期待できないようだという事です。
大型のミニチュアを作る時にまた挑戦してみようと思います。
そして完成に漕ぎ着けたアイン・ドゥ・リュサールを携えて、3/15(日)は終焉の大予言に参加するべくナーガロス(HC中野)に出陣してきました。
この日は到着が遅かった為にタイミングが合いにくかった事と、渾沌側勢力(ダークエルフ)が多く、しばらくマッチングが出来ず、チームメイトのあっきいさんやすみともさんのゲームを観戦していました。
一試合終わって対戦相手を探していると、ブレトニアプレイヤーのKさんが1000ptsで対戦に応じてくれまて、ダイスロールの結果「はさみ撃ち」(私が攻撃側)で戦う事になりました。↓
こちらの編成は先々週地下世界で戦ったロスターとほぼ同じです。
敵方は淑女への祈りの為、こちらが先攻を選択してのスタートとなり、主力のマローダーを前進させつつヘルキャノンによる砲撃を加えます。(ラージターゲットである為、前面にユニットを展開させても射線を確保できるのが良い感じです)
1ターン目で距離を測りやすい事と運も手伝って、ナイト・オブ・レルム合流のバトルスタンダードと分散隊形のボウマンに合流したダムゼルを同時にテンプレートに収める事が出来ました。
ここでKさんが「閣下あぶない」ロールに2つとも失敗してしまい、BSBは生き残った物のダムゼルを1ターン目に仕留める事に成功します。
少々出来すぎな展開ですが、かなり魔法を通しやすくなりました。
そしてナイトの突撃をウォーハウンドでいなしつつマローダーを前進させますが、そもそもナイトの移動力が高い為、ギリギリに見越してもこちらからは突撃を決める事が出来ない為にこう着状態が続きますが、ここでまたヘルキャノンとアインに持たせた褒章「鮮血の怒号」が功を奏してナイトをどんどん打ち減らして行きます。
最終的にマローダーに突撃を受けますが、その時にはランスフォーメーションが形成できないほど数が減っており、返り討ちにする事に成功します。
ここが大きな決め手になって勝利を収める事が出来ました。
終わってみて愕然としたのですが、こと重装の兵種に対してはウォリアー・オブ・ケイオスのほうがウッドエルフよりもはるかに射撃力が高い事がわかりました。
やはり歩兵を主力において戦うためにはヘルキャノンは外せないようです。
ゲームの後はあっきいさん、すみともさんと近くの店でハンバーグを食べて家路に着きました。
***
今回の戦果
出陣マーク 1
計 2
武勲マーク 1000pts勝利10
馬上の怪人+1
大合戦×2
=22
計 44
みなさんはどうでしたか?
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