前回11月13日の日記にも出ていますが、完成しています。↓
ツイッターには製作状況をちょこちょこアップしていましたが、千葉しぼり展示会に間に合わせる為に、ブログにアップするのを敬遠していました。
とにかく4月にアップした後しばらくはプロメウスに専念しておりまして、再開した時点の8月29日はこんな感じ↓
これが各部にディテールを入れる直前の状態で、肩と太腿のアニメではピンクになる突起部分や、上腕部のバルジと股間と脛のダブルシェブロン、アキレス腱部分のフィンの様なパーツを付けます。
太腿周りなんですが、突起の他に大きな障壁として、遠景のディテールが有ります。
今回は大きなプロポーション変更に伴って完全に潰してしまったので、どうしようか悩みましたが、結局該当部分に円定規を当ててニードルでケガき、その後はナイフで一皮剥くように削り込みました。↓
ペーパーを当ててもディテールが潰れるだけなので、精度を出すのに大分苦労しました。
それと共に腿と肩にエポキシパテを盛りつけて突起の整形の準備↓
以前に1/72ダンバインを作った時もそうでしたが、あらかじめアタリを取ったのですが、前後、左右でシンメトリーを取りながら盛り付けるのが意外と難しく、削ってる途中でも何度か盛り直しを行っています。
それから上腕のバルジと言うか力瘤↓
やっぱりエポキシパテで盛り付け→削り
こっちは突起に比べると割とすんなり形が出ました。
それから、方法が見つからず敬遠していた脚部の太めのスジ彫り↓
結局何度か削っては埋めを繰り返しましたが、カッターで切り込んだ後で、先端が湾曲したメスの様な形状のダイヤモンドやすりを当てて、スジ彫りを拡大しました。
この頃同時にコンバーターのインテークも開口しています。↓
こっちもカッターで削って埋めてを繰り返しましたが、底の平面部分を綺麗に仕上げるのがかなり難関でした。
一旦外せるようにして、裏からプラ板等を当てられるようにしておけば上手くいったかもしれません。
それから肘、膝の関節部の処理とアキレス腱↓
オーラバトラーの関節はチューブ状のパーツで覆われている処理が多いのですが、このダンバイン2000の場合は宮武氏お得意の蛇腹風処理になっています。
ここもエポパテの削り出し
アキレス腱も同様ですが、やすりを掛けるのに、前述の湾曲したダイヤモンドやすりで何とか手が入った感じです。
つまりこの頃は来る日も来る日もエポパテを盛って削って埋めてまた削ってを繰り返していました。
それから股間と脛、そしてソードのダブルシェブロン↓
いずれも0.3mmプラ板を切り出して貼り付けていますが、下側のシェブロンを少し狭く、鋭角にするとカッコいいようです。
そのつもりでプラ板を切り出して貼るのですが、貼り付け面の曲線のせいか、中々イメージ通りに行かないもので、結局貼った後にいろいろ整形しました。
本体の工作としてはこんな感じですが、今までエポパテやら元のプラやらが同じパーツ内に混在していたので、ペーパーを当てると歪になって言ったりと、苦労しました。
そして塗装になります。
ダンバイン2000はモデルグラフィックスの2000年9月号に掲載されたものですが、同号の宮武氏のインタビューの中でカラーリングについて「オーラバトラーはメタリックだと思う」という記述が有り、同号に掲載された谷明氏の作例もメタリックで塗装されていました。
また、昨年11月に横須賀で開催された宮武氏の個展に行った際に、ご本人の描いたイラストが有り、谷氏の作例とほぼ同様の配色がなされていたので、今回それに倣い、本体シルバー、シェブロンは青、突起類と目を黄色で行きます。
手と足もシルバーのようですが、アクセントが欲しかったので、今回はグレーに振りました。
また、関節部は白っぽいのですが、配色の中で赤みが足りないと感じたので、茶色にすることにしました。
と言う訳で本体はシルバーなので、下地は黒で↓
胸のオーラ感応ウィンドは後で黒を残したいので、この時点でマスキングしています。
また、眼は黒の下に白を入れてからこの時点でマスキングしています。
そして一通り色を乗せたのがこれ↓
本体はシルバーですが、アニメのすみれ色の雰囲気を残したかったので、上にクレオスのアメジストパープル、つまり紫のパールをかけています。
光の反射によって紫が出るのですが、写真では難しいですね。
眼は黄色を基調にしたいわゆる宝石塗で透明感を表現しました。
また、突起類の黄色は金色に、シェブロンのブルーもメタリック系にしています。
やっぱり差し色もメタリックにしないと釣り合わないと思ったからです。
また、前述のとおり、赤みが足りないので、関節部の他にウィンドのハイライトにも赤を配しました。
色を置いてみると思ったより華やかで、自画自賛なんですが一瞬見とれてしまいました。
そして、今回は展示会に出品するので、台座を作りました。↓
台座自体はデコパージュの台に水性ステンとニスで仕上げた物で、一本の木はシタデルウッズから一本持ってきました。
葉っぱはキットの物ではいかにもゲーム用なので、フォーリッジクラスターを瞬着で接着しました。
以前に作った時は木工ボンドを使いましたが、瞬着の方がずっと簡単でした。
接着した後に色を乗せて調子を合わせています。
地面は森の中をイメージして落ち葉系のフロックを使います。
木が一本だけで開けているので、草を生やしてもいいかもしれませんが、森の中だと草が生えている所は殆ど見受けられないので、草は一切はやしていません。
それから、8枚のプリュウムですが、展示会では前の日記のとおり全部が取り付けられなかったので、重量軽減の為に塩ビ板から削りなおしました。↓
製作法は、材質以外は以前の日記のとおりです。
8枚を取り付けたのがこんな感じ↓
満足いかない部分も残っては居ますが、これでようやく完成です。
いつかは作ろうと思って製作を始めて2年半ほど掛かってしまいましたが、ようやく完成しました。
ちょっと寂しい気もします。
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