全体は細かい形状出しが主だったので、あまり変わってません。
前回作っていた肩パッドは、接着した後の整形をしました。↓
キットの状態では角の底部は平面ですが、2000年型の画稿ではこの部分が凹曲面になっていますので、カッターとペーパーで削り込みました。
太腿の方はペーパーで形状を整えるとともに、膝パッド下側に、画稿にあるカバー上のディテールを付け加えるべくエポパテを盛り付けています。↓
結構ボリュームアップしているはずですが、意外と印象は変わりません。
さて、今回は懸案だったプリュウムに遂に手を付けることにしました。
プリュウムのネーミングについては以前の日記のとおりですが、画稿によると「翼は片側4枚づつ、ヤンマ系の翼構造」との走り書きが有ります。
と言う訳でヤンマの翅の構造を調べてみることにしました。
調べた物の中で最も参考になったのはトンボのすみか というサイトの中のトンボのからだというコーナーでした。
それによるとヤンマに限らずトンボの翅の特徴は翅の中央付近にある「結節」と呼ばれる部分と、やや根元側にある「三角室」という部分です。
写真も載せたいのですが、他人のサイトなので、気になる方はリンク先でご確認お願いします。
ここでちょっと問題なのはトンボの翅は基本的に閉じたり畳んだりしないのに対して、とオーラバトラーのプリュウムは非戦闘時は畳んでいると言う事と、トンボの翅は翼の根元が広いのですが、大きなボディに邪魔されえるオーラバトラーの場合は根元が広くても揚力を発生できません。
形状そのものはアニメ版の方が良かったかな?
ともかくその辺の不都合はハチの翅なども参考にしつつ折衷案の様な翅をデザインし、ボディから割り出した寸法(感覚的なものですが)でノートに原寸大の下書きをしました。↓
本当は4枚の翅には、トンボのようにそれぞれ形状の違いを付けたかったのですが、最終的に畳むことを考えるとあまり違いを表現することができませんでした。
そしてこの型紙に合わせて透明プラ板1.7mmを切り出します。↓
とりあえず片側のみですが、裏表を変えればいいので同じ型紙から左右両面を切り出すことができます。
そして、翅脈を細身のペンで下書きした後リューターで彫り込んでいきました。
とはいえかなり手間がかかるので、今回は一番下の1枚のみ↓
彫り込んだのちに毛羽立ちや削りの粗をを抑えるために一度ラッカーシンナーで拭いてみました。
近くで見るとまだ粗が有りますが、写真では意外といい感じです。
とりあえず1枚ですがまだ7枚も残っています。ちょっと面倒な方法ですが、強度や透明度を確保するのには一番確実な方法ではないかと思います。
今後ますます地味な作業が続きそうです。