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2014年6月6日金曜日

アセル・ロゥレンの貴人

 前回までで12の領域の翻訳を済ませましたが、モデリングやペインティングの為には更に理解を深めたいと思い、ユニットの解説も訳してみる事にしました。
 まず最初はアセル・ロゥレンの貴人ことグレィド・ロードとグレィド・キャプテンです。

***

―アセル・ロゥレンの貴人―

アセル・ロゥレンの君主達は数千年にわたりウッドエルフを治めている。
彼らは侵入者から森を守る使命を与えられ、彼らそれぞれが治める領域の防衛に対して最終責任を負っている。
アセル・ロゥレンに大きな脅威が迫っているときに彼らは森の精霊達の加勢を求めるが、大抵の場合、森の防衛は彼らの家のエターナルガードやグレィドガードの任務である。
エルフ達はどこの生まれのエルフであろうと、非常に誇り高いのだが、彼らは自身の傲慢さゆえに母国を危険にさらすことを良しとしない。
アセル・ロゥレンの防衛は住民全てに等しく課せられた勤めである。
森の防衛を失敗したがために、貴人がその地位を追われることも前例がない事ではない。
彼らは領域の広間を去って森の小道を抜けて危険な道や悪意に満ちた地域に足を踏み入れる。
そこで貴人はアセル・ロゥレンの精霊に懺悔をし、許しを請う。
幾人かはそこから二度と帰ってくることはない。
他の者は何時間かで帰ってくるが、何十年も年を経たように不自然に老け込んでしまう。
ごく僅かの者は何年もたった後、森との深いつながりによって再びその体に活力をみなぎらせて戻ってくる。
ウルサーンやその他の地域で生活するエルフと違って、ウッドエルフは戦時、平時を問わず、その職業や地位において男女の区別をしない。
アセル・ロゥレンの貴族の家では娘は息子と同様に家督を相続する資格を与えられている。
それでも全ての貴人が同等の地位を得られるわけではない。
アセル・ロゥレンの12の領域では、男女を問わない絶対的立場の君主が支配している。
そして常に向上心を持ち努力を怠らない数多の貴族の子女たちが、己が君主につき従っている。
また、一般にウッドエルフはその生まれによって地位を継承するが、特に秀でた者や勇敢な行いをした者が、より高い地位に引き上げられることは珍しい事ではない。
アセル・ロゥレンの軍が戦いに赴くとき、しばしば彼ら高貴な者たちが、エルフや森の精霊達からなる剣呑な軍団を指揮している。
森が守りに十分な力に溢れる夏の数か月の間にはオリオンの「血の祝祭」に軍団を率いて同行する事も有る。
狩猟の文化はアセル・ロゥレンにおいて根強く、オリオンが眠りにつく冬場の戦場でもその作法を見出すことが出来る。

また、彼ら指揮官のうちの一人が合戦を始める前に、敵将に矢を撃ちこんでその士気を挫くことはウッドエルフの伝統として知られている。
この射手の役割を果たす者は「クルノスの爪」の称号と共に開戦前に割り当てられる。
「クルノスの爪」で殺されるものは滅多にいないのだが、これはそのような目的で射こまれるものではない。

正しくは、敵対者への死の警告、そして狩猟の神より祝福を与えられるための儀式としての目的である。

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という事で、前半は6版の背景設定と似ていますが、後半部分に今回追加されたThe Arrow of Kurnousについての設定が書かれています。
敵将への警告という事で、選ばれた「クルノスの鉤爪」(Talon of Kurnous)だけが矢を射こむようです。
ざっと読んだときにはグレィド・ロードとキャプテン全員が射こむものだと思っていましたが、よく確認したら、one of your models という記述があるので、ルール上も射こめるのは一人だけのようです。
翻訳を進める事でルールが作られた理由も解ってくるので、やっぱりこういう作業は必要なんだと思いました。

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