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2018年1月7日日曜日

ディオラマ「怪獣殿下(仮)」第2回 完成、千葉しぼり展示会

 あけましておめでとうございます!
 前回の投稿からかなり経ちました。
 ぶっちゃけて言うと完成です。
写真は2017年10月28日千葉しぼり展示会での写真です。
製作期間としてはダーナ・オシーを挟んで5か月くらいになるんですが、まずはゴモラの方から
 前回はパーツを繋ぎ合わせてエポパテでフィッティングをしたところですが、まだ尻尾が短い、というかスイング感が足りなかったので楔上に何か所か延長してみました。
この際捩じりも加え、終端をほんの少し垂らしてしなやかさを演出してみました。
  そして肉付け、撮影用のスーツは中の俳優の動きやすさも考えて作られていますが、今回はもっとマッシブに盛り上げています。
 イメージとしてはゴジラVSビオランテ
のゴジラを少しシェイプアップしたくらいのボリュームを意識しました。
 肉付けしたら表面にグリーンスタッフで体表を作っていきます。
工作の邪魔になるのでこの時に腕は一旦切り離しています。
 皮膚は劇中アラシ隊員が「鉄のように固い」と表現しているので、堅いイメージとしてサイの様なイメージ、腹側の棘と言うかモジャモジャした部分は今回は大振りの鱗と言う解釈で作っています。
  体幹がある程度できたら腕を再接着して腕の表面
スーツでは芝居の付け易さなどの理由で親指が付いていますが、設定の大型肉食恐竜では中々親指がある種は居ないので、これは草食竜ですが、イグアノドンの前脚の蹴爪のイメージで、指ではなく手首から生えている棘の様なイメージにしています。
顔については、肉食の生物っぽさを意識して、正面で焦点が合う様に眼の位置や角度を変えています。
 スーツではぎょろっとした感じですが、瞼を強調したんで少し大人しく見えます。
 見ようによっては無表情で却って恐ろしげな感じになったかと思います。
 造形が済んだら塗装です。
 とにかく元が茶色なので中々色気が出にくいんですが、ジグ・マックの経験を基にカーキ系を主として緑、赤等に少しづつ振りながら塗装しました。
爪は暗めのグレー、特徴的な三日月状の角はレッドブラウンを入れて劇中に近い模様を描きこんでいます。
 顔、と言うか眼はやはり動物を意識して白目が出ないようにしました。
普段から白目が見えるのは人間くらいで、本来は視線を悟られ難い様に白目は見せない物だと聞いたことが有ります。

 続いてウルトラマン
 こちらも前回はパーツをばらして繋いだだけでした。
 ウルトラマンの顔については番組の中で初期、中期、末期でA,B,Cタイプと3種類のマスクが使われていた事が割と有名ですが、今回の怪獣殿下は番組中期なので、Bタイプと言う事になります。
 ラテックス製で皺のあるAタイプに対してなめらかでスッキリとした顔で、後のCタイプに比べると少しふくよかでどこか優しさを感じる顔つきです。
 余談ですが、90年代に作られたウルトラマンティガ
はこのBタイプを下敷きに造形されているそうです。
 で、Bタイプを再現するのにはキットの眼は位置、形状共に邪魔になりそうなので一旦削り込んで平らにしています。
そして鼻先、頬、後頭部(要するにだいたい全部)に手を加えた後目をエポパテでつけました。
顔が形になったら体の方です。
 体についてはスーツの皺には拘らず、40mのややのっぺりした巨人として造形します。
 指はキットのまっすぐな指では表情がない事と、どうも小振り過ぎるので、切り落としてt繰りなおす事にしました。
と言う訳で指をエポパテで一旦ミトンの様にしてから削り込みます。 
指を掘り起こしつつ脚部の筋肉を付けていきます。
 キットの立っている状態に比べ、今回の腰を落とした状態とでは太腿の断面が大きく異なるので、結局一番の大改造になりました。
 但し、足の長さのゲージになるので、キットを使う事は無駄では無かった様に思います。
手足も加工に伴って付け外ししながら作業を進め、表面仕上げの後接着して隙間はグリーンスタッフで埋め、スパチュラで均しています。
 こういう作業に鏝で撫で付ける事が出来るグリーンスタッフは意外と向いていることが解りました。
  塗装については、ウルトラマンと言えば銀色ですが、1/350と言うスケールを考えると安易なメタリックでは巨大感を出せないと思い、黒からNMM(ノンメタリックメタリック=金属色を使わず塗装で照り返し等を表現する事)でやってみました。
NMMは経験が薄いのですが、キットの開田裕二先生の箱絵がとても参考になりました。
 影で黒く見える部分は本当に黒になっています。

 最後はベース
 デコパージュの台に両者を配置して、レイアウトを決め、工事現場のビルはエヴァーグリーンのH型プラ棒等で作りました。

今回ベースについては、自分の技術と時間が追いつかず、非常に不満足な出来ではありますが、何とか完成、展示会への出品に漕ぎ着けました。

 製作は大変でしたが、まともなディオラマは初めてだったのでいい経験になりました。
 また別の形で挑戦したいですね。

 それから、今年もよろしくお願いします。

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