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2016年2月28日日曜日

ダンバイン2000年版 第19回 ラジエーター、腕部関節換骨奪胎

 製作中の2000年版ダンバインです。
 最近は変化が解りにくく恐縮ですが、まずは定点写真から。↓
 前回はボディまわりの関節ディテールを作っていましたが、実はそのディテールを一部削り取ってコックピット下部にディテールを追加しました。↓

 胴体関節のディテールを作るだけ作ってから思い出しましたが、2000年ダンバインの画稿にはコックピットシェルの下部に「内側ラジエーター」と、メモ書きと共に描きこまれています。
 当初からどう処理するか考えていながら存在を忘れていました。
 工法自体は、エッグシェルの裏側を削り込んで薄くし、新たにエポキシパテを盛りなおしてスパチュラでディテールを刻み付けました。
 硬化したら削り込もうと思っていましたが、ここでアクシデントが発生。

 肩関節のABSフレームが破損した為、ボールジョイントに置き換える作業をしていました。
 このフレームが難物で、肩を直そうとすると肘に影響するといった感じで、結局肩、肘共に交換しました。↓

 左が組み込んだボールジョイント。
 バランスが悪いので右側も作り直します。
 そして組み込んだのがこれ↓
肩関節は元々ボール状のカバーで覆われていましたが、後の工作を容易にするため、肩パット外装とのクリアランスを確認し、見えない部分を切飛ばしました。
 そして本体に組みつけたのがこれ↓
元のキットの肘関節は2軸ですが、作り直すに当たり1軸にしました。
 以前は関節は2軸が良いと思っていましたが、人体の関節がそもそも1軸であること(膝は1.5軸ですが)機械としては構造上弱点になりやすい関節を増やすよりは、1軸で必要な範囲まで動くように設計する方が、コスト、工数、構造強度の面から有利なのではないか?と思ったからです。
 と言う訳で、1軸のボールジョイントですが、本来180度の可動範囲を持っているので、軸の取付に角度を付けることで、↓
100度くらいまで曲がるようになりました。
 肘のカバーの位置が固定してしまうので、これについては2軸の方が良いかもしれませんね。

 今回はアクシデントのリカバリーが主になりましたが、こっちの方が納得がいく形なのでまあよかったかと思います。

2016年2月14日日曜日

ダンバイン2000年版 第18回 各部関節のディテール

 製作中の2000年版ダンバインです。
 まずは定点写真から。↓
 毎度ながらあまり大きな変化は見られませんが、今回は各部関節にディテールを加えてみました。
 まずは首からです。
 ダンバインをはじめとする多くのオーラバトラーの関節は黒いチューブ状のオーラマルスが張り巡らされていますが、この2000年型の場合は蛇腹状のカバーで覆われています。
 本当に蛇腹関節にできれば最高ですが、そういう訳にもいかないので先ずは作っていた関節ブロックにエポキシパテを盛り、蛇腹状のディテールを刻み込みました。↓
それでもの構造上可動範囲によってはボールジョイントが露出するので、頭部の下側と胴体の下側、つまり首の上下の受け側にも蛇腹状のディテールを付けます。↓
 胴体側は整形が間に合ってませんが、元の形状よりは関節を隠せる形状になったと思います。↓


 続いて腹部と股関節部分も同様の処理を施しました。↓ 
 

股関節は首よりも可動範囲が広いので、身側と受け側のサイズ差が大きくなって首よりも処理が難しいです。
 股関節の場合の受け側は大腿部になるんですが、ここも隠ぺい部を広げる為に細く伸ばしたパテを2回盛り付けました。
 パテの細切りを盛り付けると、その最中にも剥がれてくるので、盛り付け部分にゼリー状瞬着を塗るといい具合に食いつきました。
 やっているうちに昔教科書で習った縄文式土器の製造法を思い出しました。

 それからこの作業の前にソードの鍔の整形と↓

 尻のオーラノズルの整形をしていました。


 かなり出来てきましたが、これからは表面処理をサボらずにやっていこうと思います。