最近は変化が解りにくく恐縮ですが、まずは定点写真から。↓
前回はボディまわりの関節ディテールを作っていましたが、実はそのディテールを一部削り取ってコックピット下部にディテールを追加しました。↓
胴体関節のディテールを作るだけ作ってから思い出しましたが、2000年ダンバインの画稿にはコックピットシェルの下部に「内側ラジエーター」と、メモ書きと共に描きこまれています。
当初からどう処理するか考えていながら存在を忘れていました。
工法自体は、エッグシェルの裏側を削り込んで薄くし、新たにエポキシパテを盛りなおしてスパチュラでディテールを刻み付けました。
硬化したら削り込もうと思っていましたが、ここでアクシデントが発生。
肩関節のABSフレームが破損した為、ボールジョイントに置き換える作業をしていました。
このフレームが難物で、肩を直そうとすると肘に影響するといった感じで、結局肩、肘共に交換しました。↓
左が組み込んだボールジョイント。
バランスが悪いので右側も作り直します。
肩関節は元々ボール状のカバーで覆われていましたが、後の工作を容易にするため、肩パット外装とのクリアランスを確認し、見えない部分を切飛ばしました。
そして本体に組みつけたのがこれ↓
元のキットの肘関節は2軸ですが、作り直すに当たり1軸にしました。
以前は関節は2軸が良いと思っていましたが、人体の関節がそもそも1軸であること(膝は1.5軸ですが)機械としては構造上弱点になりやすい関節を増やすよりは、1軸で必要な範囲まで動くように設計する方が、コスト、工数、構造強度の面から有利なのではないか?と思ったからです。
と言う訳で、1軸のボールジョイントですが、本来180度の可動範囲を持っているので、軸の取付に角度を付けることで、↓
100度くらいまで曲がるようになりました。
肘のカバーの位置が固定してしまうので、これについては2軸の方が良いかもしれませんね。
今回はアクシデントのリカバリーが主になりましたが、こっちの方が納得がいく形なのでまあよかったかと思います。