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2016年5月22日日曜日

ダンバード 第3回 首、腰、脚部

 久しぶりに時間が出来たので、ダンバードの製作状況をアップします。
 作家の北方謙三先生が、「連載を続けるためには飲んだくれていても毎日一行だけは書くんだ」と仰っていたので、僕も気持ちを切らさないように遅く帰ってもちょっとだけは手を付けることを心がけていました。
 おかげで何とか進められたようです。
 そんな訳で現状はこんな感じです。↓
ようやく自立できるようになったので、今回から定点写真を撮っていきます。
 そして背面。↓
脚の抉れの位置が、自分で起こした画稿とは違いますが、全体のイメージとバランスを取りながら調整します。
 個人的には現状の形の方が画稿より良いような気がします。

 各部の工作については上からで、まずは頭部。↓
顔のディテールは湖川氏のラフ画稿のダンバードを元にしていますが、眼の数は2000年に出版されたダンバインのムック本「ダンバイン・ノスタルジア」の表紙に描かれた湖川氏の画稿を尊重して、ラフの2つ目から4つ目に変えました。
読み取りにくいですが、よく見るとメインの目の前側にサブの目が見えます。
 このダンバードはビルバインの没デザインと言う事もあって変形機構を有します。
 今回完全変形をさせるつもりはありませんが、差し替え変形が出来る余地は残そうと思っています。
 というのも、こういった変形メカの場合、変形する形こそが本来の姿であるので、各形態を尊重して無理にディフォルメを加えるのは違う気がしているからです。
 そんな訳で、一応首の関節にも変形に対応したギミックを仕込みます。
 内部はプラ角棒やボールジョイントの組み合わせ↓
胴体への取付軸を後ろに持っていくことで、胸側にスペースを作り顔を突っ込む様にしました。
 このフレームの干渉部分を削ったり、肉付けしてこんな感じ。↓

一応顔はボディに埋まりますが、後頭部のアンテナをもっと上に向けたいところです。

 続いて腰です。
 ダンバードは変形時に上半身下端が機首になるのですが、前回の日記では機首が少し短すぎると感じたので、関節機構が許す限り機首を長くしてみました。
 それに加え、それらしいディテールを追加しました。↓
画像は変形形態に合わせてパーツを並べただけですが、大体こんなレイアウトです。
 機首前面風防にマーカーで楕円状に描いたのは、70~80年代の軍用機のキャノピーが、前面だけ平面のガラスを使っているのに倣った形にアレンジしたものです。
 ダンバイン自体が83年の番組であることと、オーラバトラーを作ったショットウェポンが、70~80年代のアメリカの技術者であるという設定が有るので、クルセイダーやサンダーボルトⅡといった当時の軍用機の雰囲気を取り入れようというのが狙いです。
 そして腹と胸との接続はこんな感じ↓
腰側にボールジョイントを仕込み、胴体側は大きく抉った上で奥にポリキャップを仕込みました。
 ボールジョイントのおかげで少しは動きますが、味付け程度です。
 また、ポリキャップのおかげで、取り外しをしても関節がへたりにくくなっています。

 今回の最期は脚部です。
 大腿部は画稿を元にディテールを加えました。
 画稿にはフェンダーの様なパーツが太腿についていますが、可動の邪魔になりそうなので、エポキシパテ一体形状からの削り出しにしました。
 また、足の爪は可動式にしました。
 ギミックとしては大小ボールジョイントをプラパイプで繋いだものです。↓

 この後エポキシパテで肉付けしていますが、爪先端部については、いつものタミヤエポキシパテ速硬化タイプではなく、速硬化タイプの黄色い方と同社エポキシパテの高密度タイプの白い方とを混ぜ合わせました。
 こうすると硬化時間が速硬化よりも少し伸び、高度が速硬化と高密度の中間くらいになります。
 密度自体は速硬化でもあまり不自由は感じませんが、先端部が欠けやすいので使ってみました。
 高密度型はとにかく硬化時間が長いので…(完全硬化は1週間くらい)
 おかげで爪自体にはかなり表情が出ました。↓
ABSジョイントは自重を支える程度の保持力はあるので(3個使った所為もあると思いますが)このまま行けそうです。
 今度は腕も作ろうと思います。