まずは10か月ぶりの定点写真↓
前回2月8日はこんな感じ↓
かなり多岐にわたって形状変更しました。実は先月10月から11月にかけて横須賀は三笠公園(というか三笠艦内)で開催されていた宮武一貴原画展を見て、いろいろ気づくことがあったのが一番の動機です。
画稿自体は初見の物ではないのですが、肉筆の原画を目の当たりにすると新しい発見があるというのは不思議です。
それから余談ですが、2000年版としていたこのダンバインですが、おそらくLDのブックレット用の画稿だと思いますが、サインに1994と書かれており、実は初出は1994年だった様子です。
まずはボディ。
実を言うと前から引っかかってはいたのですが、画稿のボディは頭部に対して胸も腹も頭に対してかなり小さいと言う事です。
前回まではあまり気にしていなかったのですが、原画を見るにつけ非常にコンパクトに絞り込んでいる事が改めて読み取れたので、なるべく小さくなるように整形しています。
実際には前面のコックピットハッチ部分を後退させる方向で削り込みますが、逆に脇の下のフレームは張り出す感じで少しボリュームアップしています。
それと共に腹(人体なら腰だと思いますが、昆虫だと腹に当たるので、あえて「腹」とします)はさらに小さくて、正面から見ると胸下側のコックピットシェル露出部分と腹のアウトラインがつながって見えるようなバランスになっています。
側面形はこれ以上何ともならないレベルになっているので、正面形をいじって少し鋭角な感じにしています。
ボディの方は元のキットの関節を残している所為もあって小型化にも限界があるので、後は頭部を大型化することでバランスを調整することにしました。
後頭部と側頭部、および分割ラインより下側をボリュームアップするとともに、眼の形状も変更しました。
元のキットの形状も嫌いじゃないのですが、画稿の噛みつきそうな攻撃的な表情を再現したかったので、透明パーツだった眼もパテで整形してしまいました。
それから脚部はかなり変更しました。
前回でもかなりいじっていた脚部ですが、今回はまたいじってしまいました。
太腿はアニメ設定もキットも上部は丸いのですが、このダンバインは途中で切り取ったような形状になっており、当初は気にしていなかったのですが、再開するに当たって気になりだしてしまったので、結局上部にエポキシパテを盛ったうえで削り込んでいます。
その結果プラの厚みを削りきってしまったので、パテを充てんするとともにボールジョイント受けも入れなおしました。
脛についてはふくらはぎの左右ピークを削り込み、逆に足首近くは太くして画稿のくびれの少ない形状に近づけました。
ただし、側面形はキットの形状は悪くないようなので、脛側面に緩めのエッジを作って側面の形状をキープするようにしました。
それと二重関節にしていた膝関節ですが、どうも膝を曲げた時の形状が不自然だったので、1軸に変更しました。
軸受に角度を付けたので、これでも90度以上は曲げることができます。
画稿のイメージを追及するためには脛も延長する必要が有るかもしれません。
最後は前腕部
画稿はかなり細いうえにそで口部分が3次凹曲面という面倒くさい形状になっています。
元のキットはこの部分が太めなので、手首部分とクロー部分で唐竹割にして再接着時に極力削り込みましたが、このくらいが限界のようです。
それとは別に長さ方向に1.2mmプラ板を2枚はさんで前腕が少しでも細長く見えるようにしています。
試行錯誤を繰り返している所為で、パテの盛り削りやプラ板の跡が汚いですね。
完成からはすこし遠のいてしまいましたが、結構楽しんでます。