このブログを検索

2015年12月23日水曜日

ダンバイン2000年版 第15回 製作再開、各所形状変更

 前回から10か月以上間が空きましたが、ダンバイン2000年版の製作を再開しました。(ブログも10か月開いちゃいました)
 まずは10か月ぶりの定点写真↓
 前回2月8日はこんな感じ↓
かなり多岐にわたって形状変更しました。
 実は先月10月から11月にかけて横須賀は三笠公園(というか三笠艦内)で開催されていた宮武一貴原画展を見て、いろいろ気づくことがあったのが一番の動機です。
 画稿自体は初見の物ではないのですが、肉筆の原画を目の当たりにすると新しい発見があるというのは不思議です。
 それから余談ですが、2000年版としていたこのダンバインですが、おそらくLDのブックレット用の画稿だと思いますが、サインに1994と書かれており、実は初出は1994年だった様子です。
 まずはボディ。
 実を言うと前から引っかかってはいたのですが、画稿のボディは頭部に対して胸も腹も頭に対してかなり小さいと言う事です。
 前回まではあまり気にしていなかったのですが、原画を見るにつけ非常にコンパクトに絞り込んでいる事が改めて読み取れたので、なるべく小さくなるように整形しています。
 実際には前面のコックピットハッチ部分を後退させる方向で削り込みますが、逆に脇の下のフレームは張り出す感じで少しボリュームアップしています。
 それと共に腹(人体なら腰だと思いますが、昆虫だと腹に当たるので、あえて「腹」とします)はさらに小さくて、正面から見ると胸下側のコックピットシェル露出部分と腹のアウトラインがつながって見えるようなバランスになっています。
 側面形はこれ以上何ともならないレベルになっているので、正面形をいじって少し鋭角な感じにしています。

 ボディの方は元のキットの関節を残している所為もあって小型化にも限界があるので、後は頭部を大型化することでバランスを調整することにしました。
後頭部と側頭部、および分割ラインより下側をボリュームアップするとともに、眼の形状も変更しました。
 元のキットの形状も嫌いじゃないのですが、画稿の噛みつきそうな攻撃的な表情を再現したかったので、透明パーツだった眼もパテで整形してしまいました。
 
 それから脚部はかなり変更しました。
 前回でもかなりいじっていた脚部ですが、今回はまたいじってしまいました。
 太腿はアニメ設定もキットも上部は丸いのですが、このダンバインは途中で切り取ったような形状になっており、当初は気にしていなかったのですが、再開するに当たって気になりだしてしまったので、結局上部にエポキシパテを盛ったうえで削り込んでいます。
 その結果プラの厚みを削りきってしまったので、パテを充てんするとともにボールジョイント受けも入れなおしました。
 脛についてはふくらはぎの左右ピークを削り込み、逆に足首近くは太くして画稿のくびれの少ない形状に近づけました。
 ただし、側面形はキットの形状は悪くないようなので、脛側面に緩めのエッジを作って側面の形状をキープするようにしました。
それと二重関節にしていた膝関節ですが、どうも膝を曲げた時の形状が不自然だったので、1軸に変更しました。
 軸受に角度を付けたので、これでも90度以上は曲げることができます。
 画稿のイメージを追及するためには脛も延長する必要が有るかもしれません。

 最後は前腕部
画稿はかなり細いうえにそで口部分が3次凹曲面という面倒くさい形状になっています。
 元のキットはこの部分が太めなので、手首部分とクロー部分で唐竹割にして再接着時に極力削り込みましたが、このくらいが限界のようです。
 それとは別に長さ方向に1.2mmプラ板を2枚はさんで前腕が少しでも細長く見えるようにしています。

 試行錯誤を繰り返している所為で、パテの盛り削りやプラ板の跡が汚いですね。
 完成からはすこし遠のいてしまいましたが、結構楽しんでます。

2015年2月8日日曜日

ダンバイン2000年版 第14回 プリュウム取付け完了

 製作中の2000年版ダンバインです。
 まずは定点写真↓
相変わらずの間違いさがし状態ですが、遂に背面の8枚のプリュウム(オーラウィング)の取付が完了しました。
 と言う訳なので写真は背面ばかりとなります。
 最初に収納状態↓
コンバーターの下からプリュウムがのぞいていること以外は以前と変わりません。
 コンバーター自体大型化しているのですが、こうしてみるとプリュウムはさらに大きいです。

 そしてコンバーター跳ね上げ状態。↓
8枚のプリュウムはこんな感じでたたんでいます。
 大きな羽を小さなボールジョイントに接続しているので、扱いが悪いとポロポロ落ちます。
 また、コトブキヤのABSボールジョイントの最小サイズのボール受けはセットされるパーツの中にハズレがあるようで、いつも1個だけ妙に外れやすいパーツがあるので、接続に当たってハズレを交換しました。

 最後にプリュウム展開状態。↓
何とか放射状に開きつつ前方に翼前端を向けることが出来ました。
 調整に当たっては最初に付けた最下段をクリアランス最小限の状態に組み、次に最上段を一番クリアランス最大に調整し、中段2段分を上下に当たらないように注意して組んでみました。
 これでも上から2段目は展開角度が上がらずボールの付け直しをしました。
 出来上がってみると自分でもちょっと感動しました。
 今回いきなり8枚作ったので、今後オーラバトラーを作るときも「4枚なら楽勝」の心構えで当たれそうですし、ウォーハンマー40kのティラニッドに翅を付けるときも蝙蝠翅じゃなくプリュウムにしてみようかという気にもなれそうです。(実際40kファーストアーミーとして作ったティラニッドのハイヴ・タイラントは当時メタルキットでしたが、ウィング化する際にHGビアレスの翅をもらっていました。)

 それからこれは蛇足ですが、この作業と同時に以前に作った右手のソードの保持が今一つだったので、最近のマスターグレードをカンニングしてソードにさすピンを仕込みました。↓
柄の溝部分にピン穴を開けてみました。
 色を塗れば穴も目立たなくなると思います。
 おかげで保持力は問題ないレベルになりました。

 とにかくこれで製作前に大きな課題としていた「上半身」「コンバーター」「プリュウム」という3つの難関がすべてクリアできたので、後は各部のディテールの作り込みと仕上げになります。
 地味な作業ですが、なんとかやり遂げたいです。

2015年1月25日日曜日

ダンバイン2000年版 第13回 プリュウム削り出し完了

 製作中の2000年型ダンバインですが、まずは定点写真↓
 実のところ本体は全く変わっていませんが、昨年11月から作業していたプリュウム(オーラウィング)の削り出しがようやく完了しました。↓
 もっともこの作業を毎日続けて1月半掛かったわけではなく、結構な音が出るリューターを仕事から帰った夜には使えなかった為です。
 製作方法としては以前にも書いた通り厚み1.7mmの透明プラ板にリューターで支脈のパターンを付けたものですが、これでは手間をかけた割にあんまりそっけないので、削り方を少々書きたいと思います。
 外形の切り出しは以前にも書いた通り、紙に書いたスケッチをトレースするようにプラ板にマーカーでけがいた物を超音波カッターで切り出します。
 材料が透明なので1つの下書きから左右両方の翅を切り出すことができます。↓
 そしてこのプラ板に支脈のパターンを大まかに描きこみます。↓
 リューターの跡が適度に支脈っぽくなってくれるので、この程度で大丈夫なようです。
 そしてこれをリューターで削っていくわけですが、端っこから削ると流れに流されてパターンが乱れそうな気がしたので、まずは描きこんだ線に沿ってリューターを入れます。↓
 まず裏表共に線の両サイドと、以前の日記に書いた結節と三角室周りを削り込むと、全体を削るときも目安になるようです。
 そして写真のように、大きな枠の中を何度か分割するようにリューターを入れていくとパターンが乱れにくいようです。
 大枠が守られれば多少ビットが滑っても周りの削り込みでリカバリーが出来るので、精度よりは根気を要求する作業で、はっきり言って苦手な部類の作業ですね。
 ようやくプリュウムが削りきれたので今度は干渉しないように注意して接続していこうと思います。

 それから今年初めの更新なので、今更ではありますが、
 あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。