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2018年8月5日日曜日

ダンバイン1/72 2体目 第3回 定点写真集

ダンバインが完成したので定点写真を集めました。
2017.12.10
 仮組状態
 いろいろ言われるキットですが、最近そんなに悪くない様な気がしています。
 12.29
 この辺りでかなり形になっています。
2018.1.4
 ソードや拳を作り始めました。
 このソードはちょっと大きすぎたので、この後切り詰めています。
1.11
 前腕等にエポパテを盛っています
 他の多くのダンバインに比べると背が低く、がっちりした感じになってきました。
1.14
 太腿もボリュームアップ開始
 それから見えませんが、この頃コンバーターの後ろの噴射口を作っています
1.18
 ソードの鞘を作っています。
 直接付けてみましたが、とても嵩張るのでこの後接続方法を変えています。
 また、背部のプリュウムに手を付けています。
1.21
 この後まだ手を加えますが、プリュウムが6枚揃いました。
2.4
 首の関節を変更してポーズが自然になりました。
 また、脛とソードの鍔をボリュームアップし始めました。

5.20
 この頃は表面処理であまり形が変わってません。
7.8
 脛のラインが決まったので、捨てサフを吹いています。
 ますます太めになってきました。
7.23
 肩と脚付け根の突起物をプラ板で作り始めました。
 以前エポパテでやっていたのに比べると形が出やすくなったような気がします。
7.26
 額、股間、つま先のデュアルシェブロンを付けてサフを吹きました。
7.28
 明るめの色にするつもりだったので、白サフを吹いています。
8.2
 完成

今回作ってみて、視力の低下(と言うか老眼)が進んできて1/72がちょっときつくなってきました。
 ルーペ等を使えばまだまだ行けますが、次に作るのはもう少し大きなものにしようかと考えています。

ダンバイン1/72 2体目 第2回 プリュウム、脛形状、完成

 1月に製作の日記を書いた1/72ダンバインですが、ようやく完成しました。
  最近は製作状況をツィッターに上げる事が多く、その分ブログの方は感覚が長くなりがちです。
 さて、前回の最期に宮武画稿版のダンバインの特徴であるフォールションの様な片刃剣を作りましたが、その鞘を作りました。
  製作法はと正攻法にプラ板を貼り合わせて、組み立て後に肉厚ギリギリまで削り込んでいます
  元がヘッドへヴィな剣なので、どうしても鞘が野暮ったい感じになりますね。
一応抜き差しも可能です。
 鞘の装備位置はアニメ版と違い腰になります。
装備してみるとちょっと野暮ったいですね。
 このへんはアニメと同じコンバーター脇の方が良いようです。
 実際後年にモデルグラフィックス2000年9月号に宮武一貴先生が描き下ろしたリニューアル画稿(ダンバイン2000と呼んでいます)ではコンバーター脇になっています。
それから背部のオーラウィング僕は宮武先生に従って「プリュウム」と呼んでいます
 このプリュウムはアニメ版でも宮武版でも4枚ですが、昨年ワンフェスで宮武先生とお話しする機会が有り、その際に「最近オーラバトラーはすべて6枚から8枚で描いている」と仰っていたので、今回6枚翅で作る事にしました。

プリュウムの作り方はダンバイン2000と同じ透明板の削り出しですが、今回はサイズが小さいので薄手の0.4㎜透明プラ板を使っています。
但しこれだと強度が足りない様なので、翅の前縁部分にもう一枚プラ板を重ねて力骨としています。
 首は前回すでに作ってあったのですが、どうも表情が硬いので1軸追加する事にしました。

  最初はなるべく設定身長に合わせようと思ったのですが、この工作で少し背が伸びました。

脛の形状はダンバイン2000の時にかなり形状を絞り込んだので、それを更に突き詰める事にします。
  ダンバインはかなり線を省略していますが、僕の見解ではこんな感じで稜線が走っている物と考えています。

  形状を直して本体に取り付けるとこんな感じ
 実は最初の三面図にはキットの方が近かったりするんですが、こっちの方が少したくましい感じになります。
そしてダンバインの脚部には脹脛の下にフィンの様なディテールが有りますが、僕はこれをアキレス腱の様なワイヤーのケーシングだと解釈して少し厚みを持たせた形状で作っています
  ここまで来るとあともう少しです。
 機体各所のデュアルシェブロンやバルジと言った物を付け足していきます。
  この状態ではすでにサフ吹きに入っています。

 そしてようやく塗装です。
 前にダンバインを作った時はすみれ色にアクリル絵の具のリキテックスを使いましたが、今回はガンダムカラーのライトブルー、パープル、白を混色し、仕上げにブルーとパープルのパールカラーを吹き付けています。
 またキャノピーはシルバーにクリヤーグリーンを吹き付けました。



  ちょっと前作のダンバインを意識してほぼ同じアングルで写真を撮ってみました

前作は特に設定身長にも拘らずに作ったので頭身が高くスマートな感じです。
 パンツの部分は前回中央で幅を詰めたのに対し、今回は足がパンツにめり込むような配置にしており、この辺りが一番印象が違うようです。
 また、去年製作したダーナ・オシーとも比較の写真を撮ってみました。
  設定ではダンバイン6.9mに対してダーナ・オシー7.6mと少しダーナが大きめなので、そんなに悪くない対比になっていると思います。
今回は昨年末からなのでかなり製作期間がかかりましたが、間に寄り道が有ったので、単純な工作時間は前作より短いと思います。

2018年1月9日火曜日

ダンバイン1/72 2体目 第1回 宮武画稿を辿って

 1/72ダンバインは前にも作ったんですが、また作り始めてしまいました。
 ドラムロを作っていてサイズの事が気になったので、キットを仮組して並べてみました。
 
 ドラムロは設定身長7.4メットで6.9メットのダンバインよりも高いのですが、御覧の様にダンバインがやや高い感じです。
 ドラムロの場合最高高さが開いたコンバーターの頂部と言う解釈も有るので、これでもそんなに悪くないのですが、それでもダンバインの背が高いようです。
 劇中で2体の身長差がみられるシーンは第3話「ラース・ワゥの脱出」の冒頭、2話で自分のダンバインを撃墜されたトッド・ギネスに専用のドラムロが届けられて、ショウのダンバインと共にラース・ワゥで先勝パレードをするシーンで両者の背丈が比較できますが、これだとコンバーターを降ろしたドラムロよりダンバインの方がもっと低いようです。
 まあ、アニメの中でのサイズはあまり正確に描かれていない事が多いのですが…
 そして、7年ぶりにダンバインを組んでみて思ったのは、当時思っていた感じよりも悪くないと言う事です。
  
正面は腰、というか脚の付け根以外はさほど悪くないと言う事、肩も跳ね上がりすぎの様に感じていましたが、よく見るとどうも取付角度が違うだけの様です。

 今回参考にしたのは「ゴッド」宮武一貴先生の描き起こしたこの画稿
 
 身長設定が明確に描かれているので読み込んでいたのですが、どうもキットはこの画稿を元に作られているようです。(三面図になっていますし、参考にし易いですね)
 このキットは初期ロットから足の爪と顔が変わっていて、初期ロットはこの画稿に近いフォルムです。(番組途中にTV画面のイメージに合わせて改修したのは英断だと思います)
 この際この画稿のスタイルで製作してみたくなった訳です。
 さらに、どうせ作るなら宮武神奉者である僕としては、宮武先生の画稿に則ったディテールを再現したいと思ってます。


各所にアニメ稿では省略されたディテール、さらに目を引くのはアニメの直剣と違うフォールションカトラスの様な広刃の片刃剣になっている事です。
 放送当時は結構よく見かける画稿でしたが、最近は存在自体を知らない人も多いようです。
 で、それと共に身長も縮めていく訳ですが、画稿と睨めっこしてキットと画稿が一番違う所は足の付け根が腰にめり込んでいる事と共にキットでは球状になっている膝が、宮武画稿では膝の皿の様にめり込んでいる事です。
 そこで膝を切り取ってBJ(ボールジョイント)を組み合わせてみました。
 
 これで脚が短くなった印象をあまり与えずに全体で5㎜程縮みます。
 但し、股関節をめり込ませたら取付位置が下がった為、全体では3歩進んで2歩さがると言った感じです。
 顔についてはダンバイン2000の時もそうですが、髑髏系の顔に拘り続けています。
 今回は、今は亡き模型投稿サイトFGに投稿されていた黒帯ジョージさんの1/48ダンバインの作例で後頭部から楔上に幅増しするのを見ていつかやってみようと思ったので、この際挑戦しました。
  幅増しと共に額を盛り上げて、やや丸顔にしてみました。
 それから眼は奥まって作られる作例が多いのですが、ロボット魂に関する宮武先生のインタビューの中で「ようやく納得のいく顔の造形物が出てきた」というコメントが有り、ロボット魂やダンバイン2000の画稿を調べると、どうも目がやや飛び出した感じにするのが宮武式の様です。

 組み合わせるとこんな感じ。
首は画稿に従うとかなりめり込んだ感じですが、ポージングを考えるともう少しクリアランスが欲しいですね。
 更に身長を縮める為に胸部分で更に切り詰めています。
 肩口に縦に挟んだプラ板は腕を取付ける為の土台です。
そして脚の爪です。
爪は前回作った時に製作方法を決めずに漫然とエポパテを盛りつけた為にエッジが出せずに苦労しましたが、今回は3㎜プラ棒と0.5㎜プラ板で組上げました。
 オーラバトラーの爪は獣の爪の様に作られることが多いのですが、ここも宮武画稿に倣って角ばった形状に、加えて爪の先端は独自の解釈を加えて切削工具の様に面を取ってみました。
劇中で度々敵機のコンバーターを破壊しますが、これならいけそうです。

 腕についても以前に作った時は肩のパッドと上腕の間に球状の肩ブロックを入れて可動の自由度を確保しましたが、今回は画稿に則って肩パッドから直接上腕が生えている形にします。

正直可動範囲はちょっと狭いです。

 コンバーターも前回形状を誤解して手こずった箇所ですが、今回はその経験を生かし、型抜き上不自然になった側面を斜めに、しかもちょっと捻りを入れつつ切り落として0.5㎜プラ板で外端をやや潰しつつ接着します。

コンバーターの取付方法もキットでは背中のパーツに付いた軸に付いている状態から、画稿同様本体背中から直接BJで接続しました。
本体に付けたあと、またプラ板で微調整しています。
宮武画稿版のダンバイン(実はこの頃の呼び名は「サーバイン」だったりします)の大きな特徴は、アニメ版の両刃の直剣に対してナックルガード上の鍔が付いた片刃の曲刀です。
 最近宮武先生が描き下ろすダンバインは直剣になっていますが、ここは曲刀に拘ってみます。
ソードその物は1㎜プラ板を切り出して、グリップと鍔を付けていきますが、握らせるには指が廻り込まなきゃいけないので、今回は右手を分解式にしました。
また、それと共に、前腕の形状も画稿に従ってフォルムを弄っています。
宮武画稿では手首を曲げる為に袖口が大きく抉られているのですが、再現すると可動範囲が劇的に広がってポーズが取りやすくなりました。
これに加え、クローの射出・巻き取り機構が収まる基部をボリュームアップ、爪の取付角度もアニメ版と宮武画稿版とでは少し異なっています。

現在はこんな感じです。
 以前に作った時は6カ月もかかりましたが、この7年間の経験値も有って1月ほどでこの状態に辿り着きました。